真夏並みの暑さになりました。

今日は久しぶりの日本語のお芝居、蜷川氏の流れを受け継ぐ 吉田鋼太郎氏の演出による シェークスピアの【ハムレット】です。 北九州の芸術劇場はビルの中にあり、駐車場も同じビルの中なので、妹の運転で行くと、歩くところが少なくて助かります。

 

高校時代の受験勉強に特別な個人の英語のクラスに通っていましたが、そのテキストがシェークスピアで、何と難しい英語だろうと思って居ました。さっぱりわからないまま、卒業しましたが、台詞は早いし、 この日本語が判る積りが半分ほどは判らない、多分私の耳が可笑しくなっているのでは?と感じました。

 

 

主演の柿澤勇人さんは、ごめんなさい、私は名前も存じ上げなくて、妹からTVの題名を聞いても判らない、知らない、でも魅力的は俳優さんでした。 お話はあの亡霊が出るご存じの敵討ちで最後は皆死んでしまうという暗いお話です。

 

歌舞伎と同じで筋は観客が既に知って居り、そのお話を演出家と俳優さんがいかに演じてくれるかを観るのが楽しみなのです。

ステージだけでなく客席も巻き込んで、客席迄舞台に仕立ててしまい、劇の中に入り混んでいる錯覚にも陥ります。

 

 

席はソルドアウトの満席で、冷房がガンガンに効いており、寒いほどでした。 最後はスタンデイング オーベイションがあり、カーテンコールが何度も何度もあって、 大満足の3時間でした。

 

ステージに立つ俳優さん達は15名でしたが、裏方の照明や音響、舞台装置にメーキャップや衣装と4-5倍の人々が来られてステージは出来上がって居たのではないかと推察します。

ありがとうございました。

 

 

 

芸術劇場の大、中、小の他に放送局から、新聞社の支局、大学まで入って居るこのビルは便利ですが、長年経ちますと、エスカレーターなどは狭く、不便になり、只今、改装中。

 

開演前に軽くランチを食べようと、早めに逝きまして4階の食堂街の一軒、【麦トロ屋】さんに入りました。

 

 

 

総てコンピューターで制御されております。

注文は勿論の事、その味、量、種類などいろいろ選べるのは良いのですが、少々面倒です。 私はこういう時、出来るだけ同行者と同じものを注文して、間違いないメニューにする事にしていますが、コンピューターですから、決して間違いはないのですね。

 

御飯も【雑魚入り白米】 【麦ごはん】 【雑穀米】と選べます。

とろろの量と、上に掛ける物も選べます。

最近の日本人の食に対する拘りの深さに感心してしまいました。

 

 

 

上は麦入りのご飯の小、 とろろの上は明太子が載っていますし、下の写真は、雑魚かけご飯に、トロロは海苔だったかな?

 

結局、いろいろ注文してしまいます。総てコンピューターでキッチンに伝えられて、ほぼ満席の店内ですが、余り待たずにランチは出てきます。

 

 

メインは二人ともに同じものにして、【鯖の竜田揚げ】にしました。おろし大根の出汁が付いてきます。 他に、【冷ッコ】 と 【昆布の煮物】 に 【お味噌汁】と【おしんこ】 が別の篭に付いてきます。

 

これは簡単で素人のバイトさんでも間違えずにサーブする事が出来ますね。 用があればテーブルの上のベルを押しますし、ご飯のお替りが必要な時はセルフサービスで横のカウンターに置いてあります。

 

 

終演後が又、大変でした。 ロビーはグッズの販売とポスターの写真を撮りたい方で、身動き出来ずに、出るのにも一苦労です。

 

夢の世界のお芝居から、急に現実の混雑に巻き込まれました。劇場に来るのに慣れている妹が、【兎に角、エレベーターで地上に出て、お城の裏側の此のビルの駐車場の入口近くの歩道で待っていて!!】と言って消えました。

 

狭い一人しか乗れないエレベーターを何度も乗り換えて、やっと地上に出まして、せっせと歩道を歩き、妹の白い車が見えた時はホッとしました。  

お芝居見物も日本では、一苦労なのですね。

 

 
できるだけ、外に出て刺激を受け、音楽もお芝居も観るようにしています。 その時はとても良い時間が過ごせますが、その環境に置くまで、そして自宅に帰りつくまでには大変な道のりが必要になりますね。今回は近くで本当に良かったです。
 
土曜日の午後、素敵な時間が過ごせました。