2019年、トニー賞ミュージカル部門最優秀脚本賞。主演男優賞受賞、11部門ノミネートされたブロードウエイのミュージカルです。 2024年に日本の上陸し、やっと博多座にて上演されましたので、博多座の会員で申し込み、出かける予定をしていました。 前日になって特急券と乗車券をJRで採って居ましたが、JRの電気系統の事故で夕方から7時間の不通になり、さて、翌朝は新幹線か?バスか?他の交通手段を択ばねばならぬかと心配しましたが、幸いにも夜中に解決して、朝は出られることになりました。 数日前から、どうも身体の調子が今一つ、しっくりせずに、キャンセルしようか? 友人が【いつでも代わって行ってあげる】とは言ってくれるのですが、まさか、その日の朝のドタキャンは迷惑だろうかと考えながら、JRの復旧のニュースで何とか自分を鼓舞して、自ら励まして出掛けました。

 

 

原作は、1982年公開のダスティ― ホフマン主演の【トッツィー】の映画です。もう西海岸に移っていた時代、映画館に見に行って楽しんでのが、懐かしいほど 観たい映画であり、その舞台でした。

 

【卒業】のあの若々しい若者から、【クレイマー クレイマー】や【レインマン】などダスティ―ホフマン氏は好きな俳優さんの一人でした。 その彼が女装をする【トッツィー】は何とも面白い愉快な映画で、其れがミュージカルになり、山崎育三郎に主演で上演されるとは、此れはミスできないステージなのでした。

 

帰国して直ぐに逢った朝のNHKの連続ドラマで見たこの俳優さん兼ミュージカル俳優さん、何とも魅力的な方です。

それにNYの時代、オペラも勿論見ましたが、マンハッタンに住んでいてブロードウエイが歩いて行ける場所でしたので、夕食を早めに済ませて、ブロードウエイまで散歩に出掛け、切符が残っている小屋のミュージカルを覗いてみる楽しみも随分味わっていたのです。

 

 

 

先日の歌舞伎の時は東京からの追っかけの方とお話しましたが、今回は大阪からのファンクラブの追っかけのご婦人とお話出来ました。 もう3ステージ観ておられるとか? 勿論、前日からホテル住まいで、博多の街もたっぷり楽しんでおられるそうです。

 

 

あけっぴろげなセリフも日本語だと、下品に聞こえたりしますが、兎に角、笑いの多い、そして 大人が大いに楽しめるステージでした。 今回の席は博多座会の席の端っこだったのですが、オーケストラボックスが出来ていましたので、そのすぐ前、3列目でした。 でもミュージカルは2階席で観るのが一番、全体が良く見えて良いと思いますが。 登場人物が少ないので、十分に楽しめる席でした。

 

 

育三郎さんの女装も見事な物でした。

NYへ出る前に研修期間として、東京でホテル住まいをしておりました。それぞれに特徴のある高級なホテルに宿泊させて頂きましたが、夜は暇で、時に銀座にも連れて行って頂きましたが、女性でなく男性が和服を着てサービスをしてくださるクラブのその接待の素晴らしさは吃驚でした。本当にお客様を飽きさせない話術と思いやりの数々、人を見る目の鋭さには脱帽だったのですが、女性から見ますと、女装と言うのは色気の感じられる姿です。

 

 

この看板、女性としか思えませんよね。ステージ最初から、ノリノリの拍手があり、 テンポの速いステージ運びに載せられて、あっという間に時間が過ぎて行きました。

 

 

 

開幕前にお話したファンクラブの方の切符です。 育三郎氏の写真入りの切符でした。  松竹歌舞伎の筋の方が、良いお席を占められているようで、そうやってファンが御贔屓の方のサポートされているようです。

 

 

ロビーにはこういう、ステージ並みの階段ステージが作られており、ファンの方が次々にこの階段で写真を一緒にとっておられました。

 

スタンデイング オーベイションもあり、最後の拍手に答えてのカーテンコールも3度も4度もあり、 博多座のお客様ではないような、ブロードウエイのお客様と一緒に拝見した様な気が、久しぶりに致しました。

 

これが【元気を貰った!!!】と言うのでしょうか?

 

 

 

博多座の25周年だそうです。そんなに続いているのですね。

初めて帰国して博多座に来たのはまだ母が生きてくれていて、休暇に介護のお手伝いに来て、時に観劇にきておりました。 永住帰国して後、会員になり、好きなステージの身で掛けて着ています。  西海岸に住んでいた時代は、切符の発売が半年前とかで、折角 予定していても仕事のコンベンション出張などが後で入って、何度、諦めた事でしょう。 今は体力がついて行かない気もありますが、 元気で楽しんで、行きたいものだと思いました。