ネットから総ての写真は頂きました。

日本が誇る世界的な名指揮者の 小澤征爾氏 です。 

 

SEIJI OZAWAの【指揮】棒は人を呼ぶと クラシックの世界では言われていたとか? 切符はほぼソルドアウト(完売)で私のような庶民には手の届かない世界でした。

 

今 如何されているのか?と思っておりましたら何と、今月は京都でリハーサルをなさっていると、アメリカから聞こえてきました。 

小澤征爾 音楽塾というロームKKと協力して若い音楽家を育成することを目的に2000年に立ち上げられたプロジェクトで若い音楽家の育成にしっかりと携わって居られたようなのです。

 

 

J. シュトラウス二世の喜歌劇”こうもり”の公演が何と3月に予定されているのです。

この”こうもり”はウインナワルツの軽やかな旋律が楽しいオペラです。

 

 3月18日(金) ロームシアター京都 メインホール

 3月20日(日) ロームシアター京都 メインホール

 3月24日(木) 東京文化会館  大ホール

 3月27日(日)よこすか芸術劇場 大劇場

 

主役級の歌手の方は全世界から招聘され、オーケストラはオーデイションで選ばれたアジア各地の若い音楽家だそうです。

 

オペラの魅力に出会ったのは、中学生の時でした。公演を見るなんてことができるはずもなく、ラジオから流れてくるオペラのステージやアリアなどを部分的に聞けるだけでした。

 

 

その頃は宝塚歌劇団に夢中になり、頭でっかちのオペラファンでした。

 

30歳過ぎてNYにて仕事が出来る事になって、日本から赴任して憧れのメトロポリタンが近くにあり、夢中でした。

しかし、そう屡々行ける身分でもありませんでしたが、せっせと通いました。

 

席も或る時はオープニングの良い席だったり、ご一緒の方に合わせたり、 或る時はどうしても切符が手に入らずに 学生の見るバーだけの席だったり、周りは楽譜持参の半プロらしき人ばかりなど、それなりに楽しんでいました。

 

 

 
 

その頃はまだ NYに赴任する日本人の駐在員の方々の愉しみとしてコンサートやオペラのステージを見る方が多かったようで、 オペラのシーズンのオープニングにはご夫婦やご家族連れで、総領事なども来られて日本人の方もタキシード姿でお出かけになって居たようです。

 

 

西海岸に移りますと、文化の程度はがらりと変わりました。

3カ月から6カ月先の切符を、時には一年ほど先の切符が売り出されるので、気楽に来週とか、その夜では行けなくなりました。予約した後で仕事のコンベンションなどの出張予定が入り、何度もキャンセルではなく、切符を無駄にしてしまいました。  その中でも 知り合いになったお友達のお嬢様が、音楽の専門の大学を出られて、オペラ歌手にデビューされたのです。 

 

段々とアメリカ国内はもちろんの事、ヨーロッパのイタリアや英国でのステージをこなされるようになり、ご両親はお嬢様の追っかけと称して、せっせとステージをご覧になる為にお仕事を調整されて、お出かけになって居ました。

 

勿論、 カリフォルニアのステージには友人達を誘って、観に行かせて頂きました。

 

 

 

その時は終演後に バックステージにご招待頂き、初めてオペラの舞台裏に入り込むことという経験もさせて頂きました。 一人一人の個室の楽屋や 本物の衣装、舞台装置の数々、コスチュームを着たままの他の歌手の方々も 気楽に【ハーイ!!】と声を掛けて下さって もう珍しいのと嬉しいのと、わくわくでした。

 

 

 

友人のお嬢様結婚されても、お子様がお出来になってもキャリアは認められ、益々、重要な役を勤められています。

今回の公演も主役級の歌手の方がの中に勿論、入って居られます。もっと早く 判って居たら、京都まで彼女のステージを見に行く計画をするのでした。 もう 数日中に手配して、準備して 直ぐに旅に出るなんて無理な事です。それにコロナも怖いですし。。。。

 

 

 

 
 

ネットで塾のホームページを拝見しましたら、 交響楽団員はオ―デイションで選ばれるそうで、若い音楽家が 2000人も入るロームシアターで、 世界の舞台で活躍される一流の歌手の歌声との共演や、若いスピリットに溢れたオーケストラが奏でる迫力やはり生のオペラ公演での経験が、若者を育て、希望を与えて将来に大きく羽ばたく源になれるのではないかと思います。

 

指揮者のカラヤン氏の全盛代、 アメリカやヨーロッパのオペラ公演や交響楽団っが次々に日本公演を行っていました。

田舎暮らしの私は、とても聞きに行けなくて、レコードを集めては楽しんでいました。

 

NYはロンドンのオペラのステージは判りませんが、現代のオペラの公演は、お金が掛かるので、舞台装置や衣装などがとても簡素になってきています。

 

昔はオペラと言えば例えば動物の像がステージに現れたり、馬も引手まで連れて現れたり、豪華絢爛な舞台が繰り広げられて、人々は夢に世界を味わうのです

それがオペラの醍醐味だと思います。日本の歌舞伎と相通じるところがありますね。

 

 

 

最後にロスのミュージックセンターに観に行きましたのは、もう10年も前になるでしょうか? その質素なステージ、ギリシャの王子の入浴の場面で、おどろおどろした舞台装置を期待していましたが、何ととてもシンプル過ぎて、舞台を裸に日本タオルのような布を纏って歩くだけ、 そのイマジネーションを若者は感じて鑑賞するのでしょうか? がっかりしてしまいました。

 

 

古き良き時代の作曲家が心を込めて作った物語を人間の声で全身で表現するオペラ、勿論バレーも物語を身体で表現しますが、オペラはさらに繊細なセリフまで判りますし、衣装、舞台装置、照明、そして諸々の小道具までに、細かい心配りがあって大袈裟に、繊細に、表現した舞台芸術だと思うのです。

 

 

 

 

殺伐とした世の中になってきつつありますが、夢のある、おとぎの国の物語のようなクラシックな、大人の物語など現代人がミスしている、楽しみが含まれているのです。 ヨハン シュトラウス喜歌劇”こうもり”も 友人が仕掛けたユーモアあふれる物語です。 大掛かりなパーティーあり、勘違いがあり、仮面舞踏会があり、 現実の生活から離れた楽しい場面が多いのです。

 

 

 

  

カーテンコールも大好きです。 スタンデイング オーベイションも 直ぐに立ちあがります。無ければ寂しいと思います。

全力で表現して下さった出演者の方々、それを支えて下さっている楽団員と裏方さんに、拍手というお礼の贈り物 其れも含めて素敵な時間を持つことができるのが、オペラのステージだと思います。

 

 

世界中のオペラの舞台を経験されて、現在はコロナもあり、中々、世界中でこのような舞台が出来難くなっている時に、

 

このような教育を目的としたオペラのステージが上演されるのは、やはり小澤征爾氏の力以外には何物でもないと思えます。  ご成功を念じます。

 

もう来年のプログラムの【ラ。ボエーム】のオ―デイションの募集もあっているようです。 注目したいと思っています。