レドンドビーチと言う場所は ピアーがあり 蟹を茹でてその場で食べられるロスでは有名な場所だが、日本の旅行のビデオを見ていると、蟹のお刺身を氷水に着けるとぱっと花が咲いたように弾けている。 これを一度食べてみたいと言い出したのが今回の旅の始まりだった。
 
丁度 結婚25周年に当たるし、今まで一度も一緒に訪日していないので、一度位は仕事関係ない、私的でデラックスなゆっくりした訪日の旅をしようと計画した。
1ドル=80円という 円高に驚いたが、外国暮らしをしていれば多少のリスクは付き物と諦めて、秋の日本を楽しむことにした。
 
前半は 夫々の家族に会い、故郷で過ごす予定だったが 殿の方は友人と出かけた温泉の後 風邪を引いてしまいスケジュールを変更、ホテルで数日 養生することになったが 何とか蟹旅行までには熱も下がり 一緒に旅を続ける事が出来た。
 
京都駅で待ち合わせ、まるでお忍び旅行の感じだが、秋の京都は人、人、人 の波
特急サンダーバードに乗り 一路 日本海方面へ 三国温泉を目指す
福井駅からさらに北に進み、 空の色も違ってくる
 
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これが サンダーバードのグリーン車の中、満席ではなく 新幹線と違い最後部に一両付いているだけ。 車掌さんが実にくらーい人で、歩きながら次の駅の名前を言っている様子だが 何を喋っているのか、つぶやいているのか全く判らない。 カリフォルニアの汽車に乗ると まず陽気な車掌さんは人気の的だが。 日本海側の天気のようにどーんと暗くつぶやき車掌さんに、この先何が待っているのか少々不安になってしまいそうだ。
 
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おわら温泉駅で降りると雨 風!!
これが日本海の気候???  お迎えの車に乗って宿に着いたら大風、大雨のお出迎えを受ける。
 
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風速27.5メートルの暴風雨との事  久しぶりの厳しい自然を感じる
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部屋のすぐ下が日本海の海、オーシャンビューと言うわけだが、此れは少し恐ろしい物がある。イメージ 31
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
東尋坊が直ぐ其処です。 はい 結構です。 専らお宿の中から 日本海を眺めて居りました。
 
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温泉に入って後 部屋でのお食事 メニューを見る殿 期待に胸が膨らみます。
まだ 少々 風邪が残っていて 飲むより 専ら食べる事に専念します。
 
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まず 前菜です。 食前酒の梅清酒と共に、柿の胡麻和え、いくら、松茸、栗、車海老のお寿司、絹かつぎ、 と秋のものが少しづつ
 
イメージ 3部屋の隅には お釜が準備されて 蟹飯を炊く積もりらしい。
 
期待が膨らむ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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此れが 噂の せいこ蟹!!
 
来る前に 博多で10年前 福井に駐在していた甥に蟹を食べに三国温泉まで出かけると言うと(メスのせいこ蟹に出会えたらラッキーだよ) と言われていた。
 
イメージ 5その前に御作り
鮪、甘海老、烏賊 等
 
流石美味しい!!
日ごろ鮪は如何でも良い私が まず手をつけて正解
日本海の魚は身がしまっていて美味
 
朝 両に出て夕方には戻りせりがあって その夜には 膳に載るというので その新鮮さが判る。
 
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上の身の部分を除けると 現れたのが 内子、外子、味噌 そして綺麗に皮を取り外してあるセイコ蟹の身の部分、 此れを子にまぶして、あるいはそのまま口に入れると至福の時が訪れる。 思ったより小さいが味は絶品
 
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イメージ 8そして此れが氷で〆た花の咲いた蟹のお刺身です。
 
せいこ蟹 ずわい蟹両方の食べ比べも楽しみました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
刺し、焼き、茹での蟹づくし
 
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次は 可愛らしい 部屋付きのお嬢さんがその場で、芳しい香りを立てながら焼いてくれます。 これまた絶品!! 焼き加減も丁度よく 蟹を成仏させるまで 食べつくしました。
 
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蟹は焼きが一番とグルメの方はおっしゃるそうですが、今回 その意味がやっとわかりました
はい 焼き蟹が一番です。
焼き蟹で身が外れ難いのが 新しい証拠だそうで、直ぐに外れるのは鮮度が落ちているのだとか。
 
 
 
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タグの証拠がついた 茹で蟹です。  足が全く欠けていません。こらがつい数日前に解禁になった分で しっかり味あわせて頂きます。
 
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茹で蟹は身がさらりと取れます。 此れに蟹味噌を付けて食べるのですが、 もう言葉なし。 ひたすら食べまくりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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この蟹味噌は食べぬ馬鹿 と言いたいほど
美味しかった物です。
 
こういう時は お野菜がどうの、栄養が、脂肪分がなど全く頭にありません。ひたすら蟹さんに感謝して 総てを食い尽くすだけでした。
 
 
 
 
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もう食べられないと言うほど頂き、でも釜で炊いたご飯、しかも薄っすらとおこげまで出来ています。 これを見てはパスできません。 軽く2杯 戴きました。
 
 
 
 
 
 
ついでにデザートは
さつま芋のプリン、りんごシャーベット
 
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此れで 約2時間 です。 座るのに慣れていないので 足が痛いのを別にすると大満足の夕食でした。 夕食中 外は大嵐になっていました。
 
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料理旅館と銘打ってあるだけに しつらえは流石です。昔の建物なので ひとつひとつは小さいですが、部屋数が少ないので サービスは行き届いていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この後が大変でした。 何しろ百年以上も経っている建物なので 防音装置も 二重窓でもありません。 暴風雨の音 そのものが直接 部屋に飛び込んできて その音のすざましい事 何度も何度も眠り掛けましたが 及ばず、結局 朝を迎えました。
 
朝風呂に入り、近くの農場からの美味しい牛乳入りのコーヒーを頂きほっとしました。
 
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ロビーから見たフロント付近です。 とても’落ち着いた風情です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
部屋の中から 海の眺めです。 大きな露天風呂に行きましたが 真っ黒な海と空は幽玄の世界でした。 灰色の波を 何十年かぶりで見たようです。
直ぐ近くに 岩があり 波止めになっているそうで、旅館まで波がくることはありません。 隣の旅館との間に地下の通路があるそうで、昔の人は何を考えて作ったのでしょうか? 今は国の管理の下に置かれている様で、民間人が如何する事もできないとの事。歴史を感じる建物です。
 
 
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風邪も美味しい蟹尽しに 吹っ飛んだようです。
 
 
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翌朝も 相変わらずの悪天候 心掛けが悪かったのでしょうか???
 
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此れは結局 一度も使わなかった 部屋の露天風呂ですが、いきなり海の前で
並が荒いときは 怖いくらいです。
 
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朝食です。干物が美味しかったです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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チェックアウトを済ませても 風は収まらず 永平寺も東尋坊も全く見ずに ほうほうの体で 汽車に乗りました。  越前 蟹の坊  三国温泉の望洋楼でした。
食事は 流石ですが アコモデーションになると ???という感じです。 車で行かれるのでしたら 近くにある近代的な ホテルに泊まって 食事だけ此処で取るのが宜しいのではないかと思われます。