30数年 日米間を行ったり来たり、日本やアメリカの航空会社 時にはアジアの会社の飛行機に乗り、ハワイで(機材待ちの為)丸一日停められた事などあり、その扱いやサービスの違いを楽しんで利用してきた。
 
現役中は業界に居たこともあり、航空会社とタイアップして顧客の招待旅行をやらせていただいたりすると、繋がりが出来日本へ行く話になると
(ぜひ 我が社をご利用下さい。アップグレードは確実にさせて頂きますので)と先方より言われ、後々でその見返りに 此方の会社でもいろいろ提供する事になるのは判っていても、なにしろ11時間もの長旅 やっぱりビジネスクラス、その上のファーストクラスが快適なのは明白で、つい甘えさせて頂いていた。
 
2社ある日系の航空会社を交代で乗るようにしていたが、最近 3-4年 先発の航空会社の方はサービスが落ちると共に、空港スタッフや客室乗務員の態度が投げやりになってきて、後発の会社を専ら利用している。
 
米系の航空会社も何度か利用してみたが、ビジネスクラスでも食事はまずいし、国際線は年寄りの客室乗務員が多く、やはり日本の会社が一歩快適である。 
 
引退すると 見返りが差し上げられないので、自前で行くのはエコノミーと決め、知人友人が居ると、機内でお喋りに花を咲かせ、せっせと水を飲んではトイレに立ち ホンの1-2時間 うつらうつらとするだけの機内旅だった。
 
今回は初めて亭主殿と同行、 何と円が1ドル80円になってしまい
(ジーンズで行くからエコノミーで良いわよ) とは言ったのだけれど、さて乗ってみると、まず楽しみにしていた日本の新聞が無い、日本の週刊誌がエコノミークラスから消えていた。 それを知らずに入り口でリクエストすると 後で届けて頂いた。
 
血圧降下剤の為に 二人とも利尿剤を服用しているので トイレに近い席と事前にリクエストして 一番後の方にアサインして頂く。 でも 3-3-3とびっしり座らせられてはたまらないなーと 事前に(30席くらいは空いています) と言われた言葉を信じて、ドアが閉まってから後ろでうろうろしていたら
(少し空席がございますので、一席しか埋まっていないところにどうぞ) と親切な客室乗務員さんが 声を掛けて下さった。 早速 3席の内 1席だけ埋まっている端っこを占領、隣が空いているので まずは安心、殿も私の席が空いたので少しは楽になったようだ。
コードシェア便でアメリカ人も乗っており、それに手が掛かるようだが 観ていると私に声を掛けて下さった乗務員の方 実に気働きの出来る方だ。
 
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腰を落として客の希望を聞き、お世話しておられる。
 
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この席のお客さん 手元のコントローラーの使い方が判らず、 殿も遂にはお手伝いに立ち上がっていた。
 
お食事はまあまあだけど、昔後ろのフロアーに置いてあったスナックも無くなって、代わりに お結びとうどん、ラーメンなどのスナックを有料でサーブするようになっていた。 早速 注文してみた
 
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少し 機内でゆれていてピンボケですが 此れが機内のおうどん
ワインの小瓶とグラスと比べてみて下さい。
 
味は美味しい
700円也だがドルで払うので$9のチップなし、満足でした。
 
 
 
 
 
 
 
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 現役時代に多くは無いが人の採用を巻かされたり、バイトさんを雇って期日内に仕事を仕上げていたりすると、単に仕事をして居る人と そうで無い人の0区別がつくようになる。 彼女は 実にきびきびと仕事をこなして、気持ちが良い。
きっと将来 優秀な客室乗務員、更にはその指導者になられる事と信じているし、人が相手の仕事ならきっと成功間違いなし と思われる。
 
帰りの便では 成田空港で太巻き寿司 とあなご寿司を仕入れて乗った。
それは大正解、 メニューは2種類あり 味噌カツとトマトソース煮だったが 最後の席になると すでに味噌カツが売り切れていた。そこで機内食は断って ワインにお寿司を食べて大満足、 朝食には何とほっとドッグが出てきてこれもパス、ホテルで戴いていたデニッシュを食べる。
 
航空運賃の競争があり、経営者は経費見直しをし、一時は憧れだった機内食も実に粗末になってしまった。エコノミークラスでビジネスクラスのお食事が欲しければお金を出せば サーブして頂けるそうだが、 わたしの個人的な意見を言わせて頂くなら、食事はリクエスト制にして 欲しい方のみにサーブされると良いのでは?
航空運賃に食事代まで 含めるので粗末になる訳だ。
 
私などは いずれ訪日にはお重のお弁当を抱えて乗るのではないかと、密かに楽しみでもある。