先日、ある方を偲ぶ会に参列しました。名編集長、天才編集者と呼び声高い方でした。
私が出会ったのは晩年、天才編集者と名を馳せたラジオ雑誌から離れてしばらくたっていた頃でしたが、その雑誌をよく知っていましたし楽しみに購読しておりましたから、初めてお会いした時は驚きしかありませんでした「あの雑誌の人がここにいる!」感激でした。
人の佇まい。
ふだん人の佇まいとは、など、あまり気にもしませんが、あの方の印象は佇まいのとても美しい方。背を丸めデスクに向かう姿、いろんなものを手掛けてきたその後ろ姿はきれいでした。どれだけの修羅場を潜り抜けてきたことでしょう。それら全ては伝説となり紙に刷り込まれ生きている、偲ぶ会での各人の挨拶からはそう感じるに十分でした。生前からそれはすでに形として後世に残されるよう、全てがずっと、その方の才能と人柄に引き寄せられた精鋭の手によって彼の側で長く大切に生かされていたんです。それだけ皆の胸に深く刻み込むものを手掛けることのできた素晴らしい方でした。
愛煙家。煙草がとてもお好きでした。それで十分に伝わる方も多いと思います。
わたしは多くを語ることが出来ませんが、献花台へ一輪を手向けたとき、出版会の粋なスターが旅立たれた、そう思わずにはいられませんでした。
煙草の煙越しに、一体いつも何を見ていらしたのか。
ゆ っくりお休みください。