診療情報管理士を目指している人の情報交換の掲示板で、
通りすがりの方から以下のような意見が書き込まれていました。
「診療情報管理士は何のためにあるのか?
医師がつけた病名より自信があるのはなぜか?それにしては低レベルな質問をしている。
コードふりの自己満足でしかない。これが私の経験と印象。」
まぁこの資格取得を目指している者からすれば癇に障る内容ではありますが、
医師か、経営的な視点を持たない立場の看護師かコメディカルなのかもしれません。
でも、この投稿から考えさせられることは多いです。
ぶっちゃけ、インターネットの掲示板にわざわざ書き込むほどのことではない話と思います。
それは「この方の勤める医療機関の問題」と思うからです。
「この方が自院の診療情報管理室から得られたものがない(感じられない)」ということは事実なんだと思います。
自分なりに考える診療情報管理部門(診療情報管理士)の存在意義は以下の通りです。
①診療記録管理(カルテチェックなど)により、標準的なある程度統一感のある記載になる(必要なことが書かれている)→情報共有の向上(誰もが理解しやすい記録)→医療の質向上につながる。
②記載ルールの規定・運用により、開示にも対応しやすくなる(医療者本位の記録から外部にも出せる記録へ)→情報提供の推進につながる。
③正確な分類(コーディング)により詳細な統計が取れ、詳細な統計により経営的問題(&自院の強み)を洗い出せる→経営改善につながる。
④診療録のアリバイ管理をきちんと行う→開示請求や裁判時にもし保存義務期間のカルテがなかったら・・・という経営的リスクを低減。
⑤もしDPC導入病院だったら診療録管理体制が必須→施設基準的に必要(DPC導入によって入院部門が増収した病院が多いと聞きます)。
診療情報管理士が採用され配置されている病院では診療情報管理の委員会もあると思いますが、この方の勤める医療機関では、これらの業務や活動内容・目的が院内で理解されていない(知られていない)のではないでしょうか。
といっても、その病院を批判する気は毛頭ありません。
私もできていません(汗)
「医療こそが病院の柱」「私たちには関係ないから」という人に聞く耳を持ってもらうのは大変に骨が折れます。
でも、「必要なこと」と信じることは少人数からちょっとずつちょっとずつ関心を持つ人や理解者を増やしていけるよう地道にやるしかないのだ・・・と思います。
また、事務職を見下す医療職は残念ですがいます。機能評価で診療情報管理部門が「院長直轄であること」とされていた意味がよくわかります。(それなりに権限がないと、疑義照会時や記載方法に問題がある時などに「あんたなんかに言われたくない」となりかねない?かも)
誰かが施設基準を有利になるよう考えたり、誰かが未収金を回収したり、誰かが給与計算をしたり、誰かが広報活動をしたり、誰かが施設管理をしたり・・・その上で診療・看護に集中できるのだということがなぜわからないんでしょうかねぇ。。。