たまに大学の図書館で本を借りる。
そのほとんどは、ゲイカルチャーやLGBTQ、ジェンダー、セクシュアリティ学、フェミニズム、学校教育などに関する本で、区分だと「社会科学」の棚の、文化人類学、民俗学、ジェンダー、教育心理学あたりの棚で、検索した図書カードがどこにあるのか見逃さぬよう目を光らせながら探す。見つけたら、その本の近くに同じジャンルの本が並んでいるので気になるものがないか目を通し、もし引かれた本があれば手に取り目次を眺めてみる。
新書は1000円前後で比較的購入しやすいのに対して、専門的な本になると一冊3000円くらいする。そういう買うと高い本を図書館で借りれると助かる。それに、買う程でもないが、ちょっと齧り読みしたい本などを借りるには図書館は大変便利だ。(早稲田大学のGSセンターみたいに1箇所に本が集まっていて貸し出しをしていれば楽なことこの上ないのだが)
実生活の中で、充実した議論を交わせる友達や場所を私は持ちたいと思いながらまだ持つことが出来ていない。性的マイノリティ当事者なら、自分のセクシャリティの歴史や学術的な研究、教育機関の法設備など興味関心を持つものだと自分基準で考えていたが、どうやらあまりそうでもないっぽい。もしかしたら、私たち世代は、自身のセクシャリティ、及び自身の周りの環境に疑問を抱く必要がない寛容な世代なのかもしれない。誰にもカミングアウト出来ず悶々としている当事者はもちろんいると思う。だが、SNSの発達によりリアルな体験抜きにして、その悶々とした感情を個人だけで完結できるようになってきたのだろうか。
以前ブログに書いたことがあるが、大学2年生の時、大学側に、組織として「LGBTQ+、またはSOGIに関する方針(差別禁止等)の明文化」(PRIDE指標の評価指標を参考)をすることの必要性を訴えたことがある。大学側はそれを受けて、大学としてDEI基本方針なるものを作り制定してくれた。(面倒臭い手続きを事務局の方が頑張ってくださり、)
それに合わせて、座談会を企画したこともあったが、人はなかなか集まらなかった。看護学や心理学の卒論で、LGBTQやアライを扱いたいという学生がいて、繋がったことがあった。以前から、私の大学では興味関心を持っている学生はいるのに、横の繋がりが希薄だと感じていた。同じ志を持つ学生が結束して大学に変革を訴え掛ければきっといい変化が生まれるはずなのに、各々が点として存在している状況がとてももどかしかった。それを、大学側の職員は問題意識として感じてはいるものの、専門外の先生が当てがわれている状況だし、人数も貧弱で、予算も少ない。頼りにならない。自分1人で悩んだり頑張っているような気がしてちょっと孤独感を感じた。
そういう時にふと図書館で借りた本の後ろに貼ってある、返却期限表を見る。
そこには、貸出ごとに押された返却期限日が押されている。
「セクシュアリティの多様性と排除」(2010) 好井祐明編著
この本の執筆者の1人で性社会・文化史研究者の、三橋順子先生の章が読みたくて借りた。
「新宿『性なる街』の歴史地理」(2018)三橋順子著
あまり借りられていたいのが残念。新宿の成り立ちを歴史的に地理的に調べ上げてまとめたとても貴重な一冊だと思う。
「『ゲイコミュニティ』の社会学」(2012)森山至貴著
「『女装と男装』の文化史」(2009)佐伯順子著
見てみるとほとんどの本が定期的に借りている。
この年は、きっとこの年にはこの本に興味あった人が何人もいたんだな、貸し出しの期間が短いから同じ人が2回借りたのかな、といった具合に、新しい発見を得ることが出来る。
だれとも分からない人だけど、自分と同じような趣味趣向や思考の人がこの大学にいたんだ、という事実を、知っただけで少しだけ感動してしまう。しかも、何人も複数人いたのだ。
返却期限表が「あなたは1人じゃない」と教えてくれている。
自分より前に借りた人は、この世界のどこかに存在してて、今も何かを考え思考している、それにいまもこの大学のどこかにこの本をいずれ借りる人がいるかもしれない、
と思うと、前を向いていこうと思えてくる。本が誰とも分からないこの本を前に借りた人と自分を繋ぎ、この後借りる誰とも分からない人とも繋いでくれる。
本の後ろに挟まっている紙一枚。たかが紙一枚。されど紙一枚。
図書館の電子化はしないで欲しい。これからも、本と本の末尾に貼られた返却期限表が、誰かを励まし、そして繋がりの交差点になり続けて欲しいから。
今日のお昼ご飯に学食を食べに行った。
明日は大学入試の2次試験のようだ。
このような看板が彼方此方に立てかけられていた。
学食には親子がいつも以上にいる。当日迷わないようになのだろうか、受験会場の下見に来ている高校生と当の本人より緊張した面持ちの親もいて、いつものキャンパスとは違った風景であった。
早くも物件の紹介所。電話がひっきりなしに鳴り、とても忙しそうでした。
受験生のみんな。頑張りすぎずガンバレ。
協力してくれそうな学生が入ってきてくれるといいな〜〜〜
話は変わるのですが、バイトのイベントスタッフ。明後日久しぶりに設営にあり当てられてられてしまいました。いまから戦々恐々としております。現場が家から近い、勤務時間はそこまで長くない、とちょっと自分を励ましてます。あまりにもうんざりする現場だったらまたブログにするかもしれないです。ではまた👋





