さすがに秋分の日が過ぎたら涼しい風が吹いて、過ごしやすくなった。気だるさもとれ、少しは動かなくてはと言う気にもなる。

 

 この頃気になっているのは、ベランダの“雲南百薬”。

 

 花が咲いてきれいではあるのだが、花の重みで下がってきて、ベランダでの仕事に邪魔になる。

 

 雲南百薬は名の示す通り栄養豊富な野菜であるばかりでなく、たった2つの苗でこんなに立派になる。調理も簡単。と言うことで栽培を始めた友人も多い。

 

 外から見ると、こんな感じ。

 

 これからムカゴも出来るのだが、このブログを書き終えたら、お花を切ってしまおう。

 

 この花を切るには訳がある。そう、色々な虫がくるのだ。

 実はうちの庭には蜂の巣がある。ベランダの側の紫陽花の枝の中に。

 (赤い線の向こうは隣家)

 だから庭に降りるのが怖くて、草むしりもしていない。

 

 この蜂の巣は、お盆に次男夫婦が帰省したときに見つけてくれた。エアコン外機から流れる水を蜂が飲みにきていたのだ。(蜂が美味しそうに水を飲むのを初めてみた。)

 蜂の殺虫剤があるから、それを買ってきて、紫陽花の中に噴霧するようにと次男に言われていた。

 

 そしてついに1週間前に“殺蜂”を決行。刺されないようにベランダから殺虫剤を。蜂用の殺虫剤がなかったのでアリ用。

 アリ用でも効果あり。2,3回ほども紫陽花の中に噴射すると、出てきました、蜂さんが。

 50匹程もグワーと空中に。

 私は素早く家の中に逃げ込み、ガラス戸越に見ていたが壮観!

 すぐに東久留米のママにメールした。凄いよ~、写真を撮らなくて残念って。

 ママからの返信:

 凄いですね.蜂怖く無いんですか?
 私なら絶対に嫌です🤢
 秋の蜂は攻撃性が増しているそうなのでお気をつけください。
 公園で子供達が遊んでなければ良いのですが。
 そんなにいっぱいの蜂 🐝 みたくなーい。

 

 東久留米の夫婦は私以上の虫嫌い。きっとこれを見たら気絶しただろう。

 しかし、これを読んで私も反省した。

 隣近所の人のことは考えていなかった。

 幸い隣家は空き家になっていた。車道を隔てただけの向かい側の県立公園には、時たまうちの前の公園の緑地に、可愛い園児たちが遊びにくる。流石に、この時季は暑くてまだ姿をみせていないけど。

 逃げた蜂に刺された人もいないようで、良かった。

 

 5日後の秋分の日、どうしても蜂の巣が気になった。蜂はまだいるのかいないのか。

 抜き足、差し足、カメラを持って紫陽花の枝の中を覗いてみる。なんか蜂がいるような。シャッターを切る。

 怖気づいていたせいか、ぼやけていた。 

 

 もう一度。見えた、蜂!

 まだ、いるじゃーん!

 (苦手な人はスルーして下さい)

 

 う~ん、この蜂の巣、どうしたら良いのでしょう。

 皆さま、教えてください。_(._.)_

 

 これは10年以上も前に庭の木の根にあった蜂の巣。直径12㎝。

 

 草を刈っている時に、突然飛び出してきてメッチャクチャ驚いた。

 すぐに家の中に駆け込んで事なきを得る。

 この時は簡単に殺虫剤をかけて、家主のいなくなった巣を戦利品にしたのだが。

 

 9月30日に月下美人が6輪も咲いた。(2輪は陰になってみえない)

 

 こちらを向いてくれれば良いのに、みんな庭の方を向いている。庭に降りて写真を撮ればよいのだが、そこには蜂の巣が・・・・

 翌朝にはこの姿に・・・

 

 ハイ、これは切り取ってすぐに茹で、雲南百薬と混ぜて酢の物で。

 絶品ですよ。健康にもいいし、べっぴんにもなるし。

 敬老の日の次の日、3人の孫たちから絵葉書が届いた。

 こう言うのって、とても嬉しくてシアワセ!

 

  長男のタクトからのはこれ。

 

  次男のユウキから。

 

  三男のワタルから。

 

 早速、ママのスマホにお礼と返事を書いた。

 『タックン、ユウクン、ワタクン、絵葉書を有難う。メッチャうれしかったよ。

 

 タックン

 舌のかみそうな変な日本語より英語の方がよく解るんだけど。なにしろ英文科の美人女子大生だったから。

 

 未来の天才ピアニストさま、

 このサインが高く売れるころには、バアバは墓の中でブログを書いているよ。とうとうアイツはショパンの“別れの曲”を弾くお許しが、先生から出なかった、って。

 

 ワタクン、

 え、これスペイン語?

 オイオイ、内緒だぜ。

 ありがとう。ワタクンが孫ができるまで生きているからね』。

 

 ワタルのスペイン語を辞書をひいて読んでみた。

 スペイン  一緒に   さあ行こう

 

 そのうち一緒に旅行をしようね、と私はよく言っていたが、ウーン、スペインか。80歳が行くには遠い。それにあまりスペインには興味がないし。

 ワタルはスペインのサッカーに興味があるのかな。ママと行っておいで。スポンサーはバアバ。ママとパパがいいよ、と言った時ね。

 ワタルの絵に5千円の絵が描いてあるのは、ワタルが仙台の七夕様に行った時に夜店で作ったらしいストラップを送ってくれたので、そのお礼にあげたもの。

 

 私がお釣りで手に入れた新品の5000円。番号がまだAAで始まっていたので、貴重だから使わないでとっておくようにと、お兄ちゃんたちには内緒でワタルにあげた。

 

 タクトからは返事が来た。

 タクトより

 バーバ面白い冗談ですね。

 

 高校1年のタクトの冗談の切り返しが、いつもとても面白い。

 以前、バアバは死んでもアンタたちの事を守ってあげるからね。事故でも起こしそうになったら、サーと助けてあげる、と言ったら、バアバのお化けの方が怖いよ、だって。

 

 これらの絵葉書はママが取り纏めてくれたものだろう。

 ママにもメールを書いた。この日は中秋の名月。

 “ママ、有難う。あ、今日は満月、とってもきれいだよ”と。

 ママからの返信:

 “部屋の中では、月は見えないし😭 

   月は見てないけど、団子はたべてま~す🍡”

 

 彼女たちの家は住宅街の1軒家なので、2階の小さなベランダにでもでなくては、月は見えないのかも。

 うちはマンションで前には公園しかないけど、1階なので電線や電柱の灯りが邪魔。

でもきれいなお月様だった。

 まだ東の方の月。18:20      コンデジではこれ位にしか撮れない。

 

 真上 20:08          右ななめ上に見えるのは土星かな?

 

 先週の土曜日は鎌倉の浄智寺で開かれた“鎌倉ペンクラブサロン”に行った。

 題目は“没後120年 小泉八雲が見た日本の心”。

 浄智寺と小泉八雲が好きなので、久しぶりペンサロンに出かけた。

 

 驚いたことには、小泉八雲は隠岐の島、それも私の友人の居る海士町に滞在していたと言う。小泉夫妻の銅像まで海士にあるとは知らんかった。

 そこで私同様、隠岐の島の好きな友人サイトウさんを誘って行く。

 

 浄智寺は北鎌倉駅から歩いて8分程。駅前は鎌倉五山第二位の円覚寺。ここに来ると緑が深くて清涼な空気にホッとする。

 

 交通量の多い県道をしばらく歩いて小道を右に曲がると、突然異次元の世界に。

 私が鎌倉で一番好きなお寺の門前。

 ➀ 浄智寺入口。

 

 ② 惣門

 扁額の意味は、「寶所在近」(大切なものは遠くではなく、身近にあるとの意味)。

 

 (地図に番号をつけましたので、地図と番号を参照してください)

 

 ③ 山門(鐘楼門)

 私はこの位置からススキと萩の花を前にして鐘楼門を撮るのが好きだったのだが、今年はススキも小さいし、萩の花も蕾で映らない。文句を言うと、サイトウさんに叱られた。

 「これくらいが上品でいいの。大きなススキと満開の花なんて下品」と一言。

 ウーン、さすが結婚前に奈良の古寺で生け花の免許をとった人は違う!

 

 鐘楼門を通らずに右に曲がって書院に。今日の会場はここ。

 ④ 書院

 

 書院の襖をはずしてこんな風に人が集まっていた。

 いつもは椅子だけなのだが。

 

 ⑤ 一番端に座ったので、書院の庭がよく見える。こっそりとガラス戸を開けて写真を撮る。百日紅の向こうの建物は仏殿で仏殿の裏側の庭。

 

 「海士町の子守唄」をフルート演奏する吉川久子さん。

 小泉八雲は海士町に滞在中、おばあさんたちから子守唄を採集する。しかし楽譜を残さなかったので、80年代、郷土史家によってまとめられた小冊子がある。その小冊子を参考に彼女が作曲したようだ。

 

 私がとても興味のあるのがこの寺の住職。

 TシャツGパン姿。体型は布袋様そっくり。祖父、父親の跡を継いでこの寺の住職になったようだ。

 同寺を開放し、音楽や食、文化などイベントを行い、幅広い年代層と関わり、様々なことに挑戦する。

 「800年前の鎌倉時代、臨済宗は禅を取り入れた最先端の仏教だった。常に新しいものを取り入れていきたい。文化・技術の伝承も役目」と仰っているそうな。

 

 最後に坂 麗水さんの薩摩琵琶演奏での“耳なし芳一”の語り。

 なかなかの迫力で、これが夜のお寺だったら、亡霊が「芳一、芳一」と探すくだりでは、背中がゾクッとしただろう。

 

 サロンが終わってから、浄智寺は初めてのサイトウさんの為に、境内を案内する。

 ⑥ 仏殿

 

 仏殿の扉を大きくあけて、写真もOK,心おきなく貴重な仏様を見せて頂けるのが、素晴らしい。

 「阿弥陀如来(過去仏)・釈迦如来(現世仏)・弥勒如来(未来仏)」の如来三尊像が並んで祀られている

 

 境内に何気なく置かれているけど、心ひかれる石碑、石像。

 

 さっきまでサロンを開いていた書院

 

⑦ 竹林

 この竹林の竹は細い。

 

⑧ 井戸

 

⑨ 鎌倉に多い。やぐら群

 

 ➉ 鎌倉7福神の布袋様

 なんだか、ここの住職に似ておられるような。

 

 寺からの帰りにこんな店を見つけた。

 「この漢字何? 野菜はウマい?」と読むと、サイトウさんに褒められた。

 野菜で出来たお寿司。サイトウさんと2人、思わず「タカーイ」と叫んでしまった。