まど母ちゃんです。
今日はニューヨークに
来たばかりの頃に
体験した
怖い思い出の話です。
(怖いと言ってもオカルトや
お化けのお話では全くありません。
犯罪系。)
その頃私は(15年前)、
マンハッタンの
ブロードウェイ沿いの
トライベッカのアパート
に住んでいて、
毎週火曜日の夜には
Barry Harrisの
Jazzワークショップに
通っていました。
時間は夕方6時から
夜中12時までの
長丁場。
ピアノが6時から8時、
ボーカルが8時から10時、
その他の楽器の
Improvisation(即興演奏)
classが
10時から12時までの
スケジュール(その当時)。
私は大抵
7時くらいから11時くらい
まで参加して
リンカーンセンターから
赤の一番ライン
に乗って最寄の
Canal Street station
で降りて
アパートに
帰宅するのが常でした。
事が起こったその日も
ワークショップ会場を
夜11時位に後にして
地下鉄に乗り
さあもう少しで
Canal Street の駅だ!
と思いきや
いきなり
車内アナウンスが
Canal street 駅を
スキップして
次のFranklin 駅に
停まると
言うではありませんか。
(NYC地下鉄事情あるある)
Franklin 駅の周りは
かなり寂しくて
店もあまり無く
暗い所なのです。
夜中の11時半に
駅に降り立つと
案の定誰も
駅の周りには
歩いていなく
私一人。
早くアパートのある
大通りの
ブロードウェイに
出ようと
急ぎ足で歩いていると
通りの向こうに
ドレッドヘアの
30代位で痩せた
ダークスキンの
ホームレスと思しき
人が居るのに
気が付きました。
通りの向こう側で
ゴミ箱を漁っていたの
ですが、
彼も私の存在に
気が付いたらしく
顔を上げて
私の方を見ました。
お互い一瞬
目が合ったのですが、
彼の目を見た瞬間、
ぞーーっと
背筋が凍りつきました。
表情の無い
ブラックホールの
様な目なのです。
この人やばい!
マジやばい!
下手したら
殺されかねない!
と私の本能が
脳内で
警戒警報を
鳴り響かせています。
その彼が私を
見た途端
獲物を見つけた時の
様な感じで
ニヤッと笑いながら
通りを渡って
近付いて来ようと
しているでは
ないですか。
周りを見渡しても
お店はどこも
シャッターが
閉まっていて
逃げ込める場所は
見えない。
「下手に走ったら
それこそ
相手を刺激して
しまうんじゃ無いか?
とは言え、
どうしよう!
奴が来ちゃうよ!」
と頭の中が
真っ白になって
パニック状態で
身動きが取れなく
なってしまった母ちゃん。
(その頃は未だ母ちゃんじゃ
無いけど)
その間にも
その男が
こちらに向かって
通りを渡ろうとしていた
正にその時、
NYPDのポリスカーが
向こう側に現れて
丁度その男が
通りを渡るのを阻む
形で停車して、
車から出て来た
ポリスオフィサーが
彼に話しかけたのです。
これぞ天の助け!
ポリスオフィサーが
彼に話しかけている間に
私は
ブロードウェイの
アパートに向かって
猛ダッシュ。
アパートの入り口に
駆け込んで
ドアを閉めた途端
ヘナヘナと
座り込んでしまいました。
「殺されずに済んだ。」
と言う思いで
一杯でした。
あれから15年、
未だに
あのホームレスの
無表情のブラックホール
の様な目を持った人には
会った事がありません。
強いて喩えるなら
グレートホワイト
シャークの目が
(ごめんね、
グレートホワイトシャークさん。
貴方が狂気だと
言っている訳では無いのです。)
もう二度と
ああいう狂気の目を
持つ人には
会いたく無いです。
絶対に。
NYCは昔に比べて
かなり安全になって
いると思いますが、
特に女性で観光に
来ている方、
夜間の一人歩きは
どうぞ
気を付けて下さいね。
通り一本違うだけで
危ない雰囲気の所は
結構あります。
御自身の
霊感、ヤマカン、第六感
をフルに使用して
危険を回避して
下さいね〜。
以上
51年間生きてきて
母ちゃんが
生命の危険を
感じた
唯一の出来事
でした。
その右手に持ってる
クロワッサン頂戴。
LOVE
まどか・ムーニー