祖母の葬儀・初七日を終えた2日後

母からの電話で
思わぬ事件を報されることになります










「大変や
 戒名が間違うてたんやって!!



滝汗滝汗滝汗

どういうこと?




詳しく訊くと、
ものすごく単純な
連絡ミスでしたゲロー



祖母は祖父が亡くなった30年前に
自分の法名もつけてもらっていました

いわゆる『生前戒名』です

お墓にも赤字でキッチリ彫られています



また、毎日お仏壇に向かって
般若心経と
最後に祖父の法名を詠み上げるので
わたしも子どもの頃から
おじいちゃんの法名は
暗記してしまっているくらいです

たぶん祖母は自分の法名も
しっかり把握していたと思います




でも今回

ご住職が葬儀で読み上げた法名も

毎週入れ替えるように、と渡された
卒塔婆7本に書かれていた法名も


全く違う法名、、、チーン



なんと前のご住職が付けた
生前戒名があることを知らず

今度のご住職が新たに法名を付けて

すでに葬儀(と初七日)を
執り行ってしまったということ




えええええ滝汗




お墓と位牌に法名を彫ってもらう段になって
初めて喪主の次男が間違いに気付いたらしい




チーンチーンチーン



えええ
そんなことある?



誰も気付かんかったんもびっくりやけど



「どうしたらええん!?」と
母はパニック状態


えー、、
とにかくお寺に連絡して、、

それはもう次男がやった、とのこと


どうしたらいいのかなんて、
全くわかりません滝汗



え、ほな、
おばあちゃん、
お葬式とか初七日とか、
自分の事やとわかってなくて
ちゃんと送られてへんのちゃうん?

とか

いや、ちゃんとわかってたとしても

間違えてるやん!!って
絶対腑に落ちひん顔してるやん真顔

とか


考えれば考えるほど
心配になります



死んだ人にとっての、
法名の役目がどういったものなのか
どの程度重要なのか
考えたこともなかったので何とも言えないけど


とにかく大丈夫なん?
おばあちゃん成仏できるん??
もしかして、葬儀・初七日やり直し???

気が気でなく


モヤモヤしたまま数日後、
また母から連絡が入りました



「お寺さんから連絡があって
 法名は元のに戻す、
 とりあえず何もしない、やって」と



なんそれゲロー




すでにお墓に彫られている、
生前戒名の方で今後は統一する

すでに間違った法名を書いてしまった、
49日までの卒塔婆セットはそのまま使う

法要のやり直しなどは何もしない、
とのこと



なんそれゲロー



お坊さんが言うには、

前の住職からの引き継ぎが
ちゃんとできてなくて
今回このようなことになった

でも

世の中には法名が2つある人もいるし
問題ない、云々、、、



なんそれーーーーーゲローゲローゲロー



そうなん?
そうなん?
そんなもんなん??



お坊さんからそう言われたら、
もうどうしようもない

そもそも子である3人が何も言わないのに
孫のわたしが出しゃばる事は出来ない


そういうわけで


腑に落ちないながらも
この件に関してできることは何もなく

ただ

おばあちゃん、、
困ってないかなあ
万全で送り出せへんくて
可哀想やったなあ

悔やまれるばかり



後日
49日で集まったとき、
喪主である叔父が言うには


「こっちも誰一人、生前戒名付けてます!
 戒名はこれです!とは
 言わへんかったからなあ
 寺だけを責められへん
 こっちにも非があるから
 あんまり強いこと言えへんのや」


とのことでした





今回のことで檀家制度における、
お寺との関係性
特に田舎では
お寺の立場は非常に強いということを
痛感しました

法要の意味
死んだ人にとってどうなのか、と
考える意味


わたしの妹は、ダブル法名事件について
何とも思っていない様子

死後の世界信じてへんし
死んでからどうするとか、
生きてる人の自己満足でしかない
法要とかお墓とか、正直どうでもいいと

そう言っていました


現代っ子か



死んだ人の気持ちと
死んだ人が生きてた時の気持ちと
遺族の気持ちと
それぞれに違った考えがあって
時代によって常識も変わっていくし
何を優先させるのかはとても難しい

普通は死んだ人の生前の意を汲んで
進めていくんだろうけど
この先
うちの妹みたいな考えの人が
どんどん増えていくんだろうか


現に母も

父の実家のお墓には絶対に入りたくない
葬式もいらない
骨は散骨してくれと言っています



わたしはわりと
神も仏も
死後の世界も信じているので

いくら母の遺言でも
(※母はまだ生きています)
お葬式も納骨も回忌の法要も
できる限りちゃんとやりたい派だけど

今母が死んだら
母の意志を笠に着た(?)妹と
埋葬方法などで揉めるのは必至


妹「だってお母さんがそうして欲しい
 言うてんねんから、それでええやん!」

私「今はそう言うてても、
 死んでからやっぱりちゃんとして欲しい
 思うかもしれへんやん!」

妹「それでも自分が言うてんから
 しゃーないやん」

私「なんでそんな冷たいん!?(キーープンプン!!)」


この前すでに少し揉めました
(※母は何も知らずピンピンしていますが)



人間いつかは必ず死ぬからな



祖母の死を通して
そんな当たり前のことを感慨深く思い

生きている間にできること、
しなくてはならないことを再確認しました

また

祖母や叔父たちに
小さな頃可愛がって貰った記憶が
しみじみと甦り、
そういう、心を温かくしてくれる思い出を
たくさんくれたことに感謝



そしてやっぱり
万が一にでも

死んだおばあちゃんが、
母が、
あの世で困らないように


法要はちゃんとやってあげたいと
強く思ったのでした