ワンコの夏用ベッド | 作りたいモノしか作らない、売りたい人にしか売らない

今回作ったのは、いつも遊んでもらってるPちゃん(仮名/メス)の夏用ベッドです。

出会って5年になるPちゃんは今年12歳になりますが、まだまだ元気でやんちゃです。

新しいおもちゃを買ってもらっても、数時間でボロボロ。

そんな性格もあって、ワンコ用ベッドを買ってもすぐ噛んでボロボロにするので、ずっとゲージの中にタオルを敷いてもらって寝てました。

それが去年の冬、寒さ対策で屋根付きの鎌倉型ベッドを買ってもらったんですが、これが大変お気に入り。




実はPちゃんは雷が大嫌いで、雨が降るだけでも怖くてゲージの中をくるくる夜通し歩いています。

それが鎌倉型のベッドにしてから、安心感があるのか、雨が降っても歩き回ることが少なくなりました。


そろそろ冬用のベッドは暑くなってきたので、夏用を探しました。

まぁ、当然というか夏用で屋根付きのはほんとに少ないんです。

何とか見つけて買ってもらったんですが、少し小さくて、狭くて寝心地が悪いのか、何度も寝返りを打ってゴソゴソしてました。

あまりにも狭そうだったので、作ってあげることにしました。

ベースになるベッドは市販の涼しそうなのを買って、それに屋根を付けます。


Pちゃんの大好きなピンク系にしました。

屋根部分の生地は家にある生地を使いました。

ざっくりした綿素材がいいかなと思ったのですが、中にウレタンを入れるので、伸縮性のあるカットソーにしました、

ピンクがなかったので赤系の天竺です。
残が足りなかったので、表と裏では色が違います。

中に入れるウレタンを近所のホームセンターに見に行ったのですが、座布団用にカットされたものが1種類あるだけだったので、いつものようにネットで探しました。

切り売りをしてるお店を見つけたので、そこで購入。

色んな種類の中から、一番密度が荒いものにしました。

今回始めて知ったのですが、買う時の単位は「リッター」。
当然そんな単位で注文するのは素人には無理なので、ちゃんと計算の仕方は載ってました。

今回買ったのは、厚みが20mm、70cm×70cm、これで10リッターということです。

厚みも指定できて、堅さや密度、反発の程度も選べて便利です。


で、冬用の鎌倉のサイズを参考に、いつものようにIllustrator&iPMで製図。
iPMならセグメント長さも測れるし、セグメントの長さも自動で範囲付で記入してくれます。


何度もここでも書いてますが、iPMはほんとに便利で使い易いプラグインです。

出来上がった型紙をA4に分割してプリント。

 

カッターで切って、両面テープで繋ぎます。

 

この型紙で生地をロータリーカッターで裁断、ウレタンの裁断の為に型紙の縫代をカットします。


その型紙を使って、マジックでウレタンに線入れ、ロータリーカッターで裁断しました。


伸び止めテープをアイロンで接着して、マジックテープを付ける部分は裏からナイロンテープで補強しました。


裁断から縫い上がりまで、3時間ほどで出来ました。

本体のベッドのサイドには接着タイプのマジックテープを着けて完成です。


Pちゃん、気に入ってくれるかな。

 

※追記

本体に接着したマジックテープは、工業用のかなり強力なものを使ったのですが、1〜2度の取外しで剥がれてしまいました。

接着する面がツルツルでないと、定着しないようです。可能ならば、手縫いになりますが、縫い着けるタイプをおすすめします。