色褪せたニット帽の染色 | 作りたいモノしか作らない、売りたい人にしか売らない

私は今は頭は坊主なのですが、そのまま外出すると人相が悪いので(笑)、いつも帽子を被ってます。

殆どの帽子はニットキャップです。

形はシンプルなものが好きで、サイズ(大きさ)には結構こだわりがあります。

自分の好みにピッタリのものというのは、なかなかないんです。


それで、服でも同じなのですが、気に入ったものがあると、そればかり着るという癖があります。

服の場合は破れたりしたら終わりなのですが、綿のニットキャップは破れる前に色あせて被れなくなるということが多いんです。

好きな黒というのは染料の特徴でしょうか、洗濯してるうちに色あせてくるのと、額が当たる部分は汗によって更に色が変色します。

2年ほど被って色あせた時に、同じものを購入しようと思っても既に生産されていないということが殆どです。

で、捨てるでもなく置いていたのが何個かあるのですが、いい染料を見つけました。


私の若いころというのは、ダイロンという染め粉があって(今でもあるかな?)、それはお湯に染料を溶いて、それに浸して染めるという方法がありました。

ただ、黒というのは染まりにくい色で、一回で真っ黒に染まることはほぼなくて、何回かの重ね染めでも濃いグレーにしかならないんです。

その経験と、かなりの手間がかかるので、自分で染めるというのは諦めていました。


以前金属をスプレー塗料で着色したのですが、そのメーカーから染めたような仕上がりになるスプレー式の塗料が発売されているのを見つけました。

「金属の塗装」

「染めQ」というシリーズで、その中に「ジーンズ染めQ」という布用のものがありましたので、それで綿の帽子を黒に復活させてみようと思いました。

メーカーでは「ナノ単位の粒子が素材の表面に密着し、まるで染めたかのような仕上がりに。その密着力は、引っ張っても、ねじっても、割れたり剥がれたりすることはありません。」という宣伝文句です。


色あせた帽子はこんな状態です。額が当たる部分は更に変色が激しいです。


まずは、前準備で汚れやホコリを落とす為に手荒い用の洗剤(今回はエマール)で、1時間程浸けおき洗い、陰干しで完全に乾かします。


削ったり、スプレーしたりの作業の時は、いつものようにアマゾンのダンボールで作業ボックスを作ります。


染めQと一緒に購入したガンモドキを装着します。


使用説明に従って、薄くスプレーしてしばらく乾燥、また薄くスプレーというのを何回か繰り返します。

結果的に帽子一つに1本使ってしまいました。1本800円なので、これが高いか安いか‥。

綿の無地のニット帽なんて、ノーブランドなら2,000円もしないのもありますので。


塗装直後の仕上がりです。

 

今回はロゴの刺しゅう部分のマスキングは、面倒臭かったのでしませんでした。

まぁまぁ綺麗に黒に染まってますね。

後は洗濯を重ねた時の色落ちがどうか。それはまた報告いたします。