ボーカル・イヌイの御茶ノ水探訪〜序〜 | 窓際暴走族の窓際日和

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さて、本題に入る前に私、イヌイは左利きである。

箸を持つのも、字を書くのも、ボールを投げるのも全て左である。

もちろんギターを弾くのも。




だから左利きの人と出会うと嬉しい。

一説には左利きは人種や民族に関係無く、10%前後はいるらしい。




実は最近、誰かさんの結婚式に参加し、そこで仲良くなった人がいる。(残念ながら男)

そうその方とは、我々の前回のレコーディングに参加されたHさんである。




結婚式が終わって二次会までの間に少し時間があったので、暇つぶしに喫茶店に入り、こんな話題になった。






「Hさんって何か音楽活動はしているんですか?」


H「はい一応、仲間内でバンドを。ベースなんですけども、実は新しく楽器を買いたいなと思ってまして。」






キラーン!




私の眼鏡(スカウター)が光ると共に、私のスカウター(眼鏡)が激しく反応する。




何を隠そうこの私、最近の小さな夢として、他人のギター選びに付き合ってあげたいという、何ともお節介な夢が存在するのである。






H「イヌイさんって、箸もギターも全部左なんですか?」


「はい、そうですよ。」


H「実は僕も左利きなんですよ~。」






キラキラーン!




更に私の眼鏡(スカウター)が更に光り、私のスカウター(眼鏡)が暴れ出す。




まさかこんなところで左利きの、ましてやベースプレイヤーに会えるだなんて!

高鳴る鼓動を抑えつつ、詳しい話を聞く。






「えっ!?Hさんってレフティのベーシストなんですか?」


H「いや、ベースは右で弾いてます。」


「あっ、そうですか。」






イヌイ選手、少しトーンダウン。

更に詳しく聞くと、どうやらHさんは知人から右用のベースを借りて一年程、練習しているようである。






「まあギターやベースは右で、っていう人は多いですから。」


H「そうなんですね。いや実は最近、ピック弾きをしようとしたんですが、やっぱり逆手なのでピックが上手く持てなくて。どうすればいいですかねぇ?」






キラキラキラーン!




ここで私のスカウター(眼鏡)が臨界点に達すると共に、私はHさんにひとつの提案を試みた。




まさかこの言葉を発する時が、どこぞのラブストーリーばりに突然に来るとは、私も予想打にしなかった。






「それならHさん、レフティに転向してみませんか?」






私には、左利きの人がギターorベースを初めるときは左用のギターorベースでやるべきだ、という持論がある。

(何故かというと長くなるので、聞きたい人は私に直接どうぞ!)




Hさんに、この持論と、その根拠を伝えたところ快く納得してくれた。






H「でも左用のベースって、なかなか無いですよね?」


「確かに、普通のお店には数は多くないです。ですが御茶ノ水には、こんなお店がありまして、、、。」






とまあ、ここまで来れば、もうこちらのものだ。

そこからは早いもので、さっさと連絡先を交換し、詳しい日程を決めて、いざ御茶ノ水へ、となったのである。




次へ続く