【音楽で食べていく001】メジャーデビューからスタジオ運営、そして車中泊レコーディングを極める末松孝久さん(前編)

 
目次
1 末松さんの経歴&現在の車中泊スタイル
2 プロデビューから北九州に戻り起業
3 東京での運命の日
4 Macとの出会い。DTMのはじまり。
5 後編予告
6 末松孝久さんのよさこい動画
7 後編につづく
 
現在では、よさこい祭りに出場するチームの作曲や海外アーティストからの楽曲制作のオーダーに応える日々です。
そして数年前より、ミニバンで車中泊するキャンパースタイル生活をスタートさせ、車内にレコーディングできる移動スタジオを作り上げました。
 

ーーバンドではドラマーでしたが、スタジオでのレコーディングや編曲はすぐできたんですか?

「もともと楽器との出会いはエレクトーンなんです。

地元でバンドを結成する流れでドラマーになったという感じですね。

ドラムを始めたのは高校1年生で、それまではエレクトーンという感じ。メジャーデビューして東京の現場を見ることができたのは、自分の中でかなりの経験ですね。

5年間のレコーディングなどスタジオワークでプロの現場を知ることができたことが、自分のスタジオワークやお弟子さんに伝えることにも活きています」。

 

また違う日に別のスタジオにいくと、また有名アーティストのリズム録りの現場がありました。

だけどドラムはセッティングされていない。

卓に1人、MacのSE30に向かってパチパチとステップ入力で打ち込んでいる人がいて。

『はい、できました』とモニタースピーカーから再生されたドラムの音が、ものすごいわけです。

デジタルでここまで凄いのかと。

 

「ある日、スタジオのアシスタントのお姉さんが『Mac買い換えるから古いの買わない?』って言われて『買います買います!』って渋谷のアコムに駆け込みました(笑)。

アプリケーションも入ったものが25万円くらいで買えて。

Macを抱えて山手線にのって帰宅しましたねえ。そこから末松のDTMがはじまったといえます。