問題はすでに起こっている

メガソーラーの問題はすでに私たちの周りでも起きている。

長野県北安曇郡白馬村の山では、太陽光発電施設の発電パネルが破損したまま、放置されている。管理会社によると、昨年3月の大雪で壊れたものの、費用の負担をどうするか決まらず、修理も撤去も行えていないようだ。

森林破壊・土砂災害

メガソーラーは設置に広いスペースが必要なため、森林伐採を行ったり、周囲の生活環境を乱したりすることがある。

産業用ソーラーパネルの多くは林地に設置されており、費用を抑えるために安全性の低い土地を選ぶ業者もいるため、地滑りや土砂崩れなどの土砂災害の要因になっているのだ。

有害物質の流出

ソーラーパネルは種類によって鉛、セレン、カドミウムなどの有害物質を含んでおり、それぞれ適切な処分方法がある。

しかし、含まれる有害物質の情報が廃棄物処理業者に伝わっておらず、適切な処分が行われていないケースが見られるようだ。

ソーラーパネルの大量廃棄

ソーラーパネルはそのままゴミとして捨てられないため、廃棄するときに専門業者へ依頼するコストがかかる。

廃棄費用をあらかじめ積み立てておけばよいが、実際に積み立てている業者は少なく、空き家のように放置したり、山奥へ不法投棄したりすることがある。

森林開発で土砂流出が多発

森林伐採により保水機能が損なわれるため、防災目的で人工池を先行して作るのが許可の条件だったが、業者は人工池の工事と伐採を同時に始め、その結果土砂流出が6度も起こってしまった。

メガソーラー設置で濁流が発生

福岡県飯塚市の新相田地区では、山の大部分が伐採され、太陽光パネルに家が囲まれている状態になっている。

この地区に住んでいた人によると、大雨のときには川のような濁流が流れ、命の危険を感じたそうだ。

私たちにできること

太陽光発電のネガティブな側面が隠された状態で普及が進んでいるため、今後はメリットもデメリットも明らかにしたうえで取り組んでいく必要がある。