前回の続きです。

 芥川山城と摂津峡を案内することになったので、その下見に行った時のことです。

芥川山城へは、麓の塚脇という集落から北へ山道を入っていくのですが、この道はそのまま北へとっていくと摂津峡上ノ口の近くに出ます。   

 

 

 上のマップ(高槻市ホームページより)の⑥から⑤へのルートです。

 その途中、「滑落注意」の表示がありますが、このあたりは山道が断崖絶壁の上を通過していくので、本当に注意が必要です。

 

 

  下に青い水面が見えていますが、 芥川の流れです。

 ここはまだ、道端に立木があるのでいいのですが、立木がなくて直接落ちこんでいる崖の部分もあって、そういう所では怖くて写真を撮る気にもならず、足元だけをみて通り過ぎました。

 なお、このあたりの芥川は有料のマス釣り場になっていて、この時も釣り人の姿をみかけました。

 

 ようやく無事に上ノ口に下りて、しばらく歩くと摂津峡の北入口に出ます。

 

 

 左に見えているは喜楽荘という料理旅館の跡で、私が高槻で勤務していた頃は、何度もここで宴会をしたことがあるので、廃墟になっているのは寂しいです。

 

 

 ここからしばらくは、摂津峡の渓谷が続きます。

 

 

 

 このあたりは、「丹波層群」という古~中生代の堆積岩(砂岩・泥岩など)に花崗岩が貫入してきて、その接触部分では 「ホルンフェルス」などという変成岩がみられます。また下ノ口 の近くには新生代第四紀の洪積層(礫や砂・粘土などの互層。「大阪層群」という)もみられます。

 地学フィールドワークの好適地です。

 

   

「白滝」という滝へ行く分岐にあった「白滝茶屋」です。

ここも廃墟になっていました。やはりこのような山の中で営業を続けるのは難しいのでしょうね(-_-;)(-_-;)。

 

 

 

  下ノ口まで下りて来ました。塚脇橋の上から上流を望む。

 芥川はこのあたりでは穏やかな流れになっています。

 正面に見えている河畔の建物は「河鹿荘」という旅館なのですが、ここも十年ほど前に閉館してしまいました。

  唯一残っているのは、もう少し上流にある「山水館」で、ここでは先日将棋の王将戦が行われ、藤井聡太王将が菅井竜也八段と対戦しました。

 

大阪 高槻摂津峡の温泉旅館 花の里温泉【山水館】 公式HP (sansuikan.com)

 

 山水館さんには、摂津峡唯一の料理旅館として、これからも頑張ってほしいです。