狂気と正気の狭間 | 狂気と正気の狭間

狂気と正気の狭間

『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

 
鑑賞日時:令和7[2025]年6月27日[金]/11:25~13:10
映画館名:TOHOシネマズ 柏/SCREEN4
座席番号:F-7

映画館公開日:令和 7[2025]年 6月27日[金]
地上波初放送:
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版/PG12指定】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
 
鑑賞より18日間も経ってしまっているので記憶も曖昧。
忘れた頃にやって来る映画レヴュー!
 
誰にでも〝標準ルパン〟があると思う。
私としては、ほぼほぼTVシリーズPART2と言って良いだろう。
それを踏まえて、後になってTVシリーズPART1も好きになった。
そもそも、漫画原作の『ルパン三世』は特別好きでもないし思い入れも無い。
勿論、今日迄続く偉大なコンテンツを作り出したモンキー・パンチ氏には敬意を表するが、画風がどうも受け入れられない。
それに寄せているであろう今作は自ずと好きになれないのかも知れない。
〝大人のルパン〟だとか〝ハードボイルド〟だとか、今作は〝LUPIN THE ⅢRD〟シリーズ完結にして集大成なのだそうだがどうも・・・。
それに、同じシリーズ作品であるにも関わらず、過去3作品は期間限定ではあったが映画館で上映されたのに、今作の前日譚である『LUPIN THE ⅢRD 銭形と2人のルパン』はそうしなかったのか?
映画上映前のプロモーション的な効果を狙ってか?
視聴に関して誓約を設け、話題作りやその意欲を掻き立てる一種の飢餓商法に思えてならない。
今作ロードショー公開を前にして配信とは、やり口がエグイ。
取り敢えず〝小池ルパン〟はもう結構です。
〝銭形と2人のルパン〟を、私は観ていないから本シリーズは完結していないな。
それにしても今作ロードショー公開日に『ルパン三世 カリオストロの城』を放送しちゃあダメだよ。
でもまぁ、何と無く〝あぁ、戻って来た〟的な不思議な感覚を覚えたのは確か。
 
この度利用したTOHOシネマズ 柏のSCREEN4は初めてでは無かったので、過去のデータを基に座席を選択した。
スクリーンに対してのセンター感は問題無く、目線の高さ感はこれ以上後ろが無いのでどうしようもない。

 

 

世界地図に存在しない〝謎の島〟を目指し、ルパン三世達はバミューダ海域へ向かう。
目的は、これ迄彼等に刺客を送り続けて来た黒幕の正体と、隠された莫大な財宝を暴き出す事。
しかし島に近付いた瞬間、狙撃によって飛行機は撃墜され、一行は死の島へと不時着する。
そこに広がっていたのは、朽ちた兵器や核ミサイルが山の様に積まれ、かつて兵器として使われ、捨てられた〝ゴミ人間〟達が徘徊する、世界の終わりの様な風景だった。
霧に覆われたその島には、24時間以内に死をもたらす毒が充満し、逃げ場は無い。
島の支配者・ムオムは不老不死を掲げ、世界を選別と排除で支配しようとしていた。
銃も刀も通じない〝死なない敵〟を前に、ルパンは過去と誇り、そして盗人としての矜持を賭けた知略の戦いに挑む。
果たして、ルパンは24時間以内に全てを盗み出し、生きて島を脱出出来るのか・・・。

 

 監督 
 小池 健
 キャラクターデザイン 
 小池 健
 美術 
 大貫雄司
 出演 
 栗田寛一[ルパン三世]
 大塚明夫[次元大介]
 浪川大輔[石川 五ェ門]
 沢城みゆき[峰 不二子]
 山寺宏一[銭形警部]
 片岡 愛之助[ムオム]
 森川 葵[サリファ]
 尾花かんじ[マモー]
 
 
 ===== ストーリー ===== 
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』やTVシリーズPART1に繋がる前日譚との事。
謳い文句は〝全てのルパン三世に繋がる〟物語なのだそう。
まぁ、私としては『ルパン三世 ルパンVS複製人間』人気に乗っかったと言う印象は否めない。
映画館販売パンフレットには、〝シリーズ当初より『ルパン三世 ルパンVS複製人間』に繋がる様には作って来た〟的な事は書いてあったが。
 ===== 世界観 ===== 
島全体がムオムだったって事?
では、実際に対峙したムオム(以後、実ムオムと呼称)は〝臓器〟的な存在?
結局、ムオムの死因って心筋梗塞?
血流であるマグマを血管に詰まらせて死んだって事は。
ルパン、次元、五ェ門、不二子が〝ファミリー〟になる以前との事だが、冒頭より一緒に行動しているではないか!?
観ていて『何時の間にルパン・ファミリーになったんだ?』と思ったけど。
やはり前日譚である『LUPIN THE ⅢRD 銭形と2人のルパン』を観ていないから?
 ===== キャスティング ===== 
 その他のキャスト 
 広瀬彰勇[ヤエル奥崎]
 土師孝也[ホーク]
 島本須美[サリファ]
 高山みなみ[サリファ]
 小堀 幸[サリファ]
 ゆりあ[サリファ]
 
ムオムに歌舞伎役者の片岡愛之助氏を起用する意味が果たして有ったのかが疑問に思う。
出演料だってバカにならないだろうし、あれだけのセリフだったらプロの声優さんの方が良かったのでは?
これもまた話題作りの一環って奴か?
それにしても尾花かんじ氏のマモーの再現度、半端無かったな!
エンド・ロール見る迄、西村 晃氏が声だけのアーカイブ出演しているのだと思い込んでいたよ。
・・・と思っていたら、『LUPIN THE ⅢRD  次元大介の墓標』にも出ていたみたい。
終盤に登場した複数人のサリファ。
結局、謎の存在のままなのか?
 

~栗田寛一氏の言葉~(映画館販売パンフレットより抜粋)

2012年のテレビシリーズ『LUPIN THE Thirdr~峰不二子という女~』(作画:小池健)で、監督の山本沙代さんから、「女心をくすぐるような悪いルパンの声を」と言われ、『山田さんを意識しなくてもいいのか』と思えた。そういう意味で、小池さんのルパンは本当の意味でのオリジナルというか、自分なりにストレートにルパンを演じられるようになった、思い入れの強いルパンになりましたね。

~沢城みゆき氏の言葉~(映画館販売パンフレットより抜粋)

私がずっと大事にしているのは、「なんか許せちゃう不二子ちゃん」でいることです。“人たらし”の魅力というか、ちょっとした甘さやチャーミングさ。それを失わないようにしています。私は放っておくと「女スパイ」に寄りがちなので、その“可愛さ”の要素は死守しています(笑)。

お二人の〝ルパン三世〟作品に対する真摯な気持ちと愛を、そして人知れないご苦労が感じられるお言葉です。

 

話題作りだか何だか知らないが、お笑い芸人を起用するの止めたら。
話題になって無いから!
小林清志【次元大介】に宮野真守【ビンガム】はアーカイブ出演だったね。  
 ===== キャラクター ===== 
漫画原作に近いキャラクターデザインはどうも好きになれないな。
劇画風と言うのか。
ルパンはジャケットもネクタイもしていないのが違和感有りまくり!
次元もそうだし、象徴的な中折れ帽すら被っていない。
何より受け入れられないのは顎髭が下唇の下に迄達している事だぁ~っ!
不二子も細過ぎる。
顔は好きだが。
マモーが登場するとは思わなかった。
途中で登場する弓の女キャラクター、もっと本編に食い込んで来るのかと思っていたら、その場限りでフェイドアウト。
倒されたのかも生死も、それ以後ルパン達と全く絡まず。

 キャラクター部門別評価 

★★★★★★★★★★ デザイン ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

★★★★★★★★★★ 設   定 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(評価:-5.0~+5.0/☆=0.5&★=-0.5)

 ===== 映像 ===== 
全体的に画面が暗い気がする。
 ===== 音楽 ===== 
エンディング曲は有名アーティストの力を借りなくてはダメなのかな?
B’zが担当していたが、正直、何の感慨も記憶にも残らなかった。
大野雄二氏の楽曲が使われていなかったのが不満。
 ===== 期待感 ===== 
シリーズ過去作品3作品を観て来たからなぁ。
もう少しコメディ要素も増えていると期待したんだがねぇ。
 ===== 満足度 ===== 
面白く無かった訳では無いのだけれども、どうも〝俺のルパン〟感からはかけ離れていたんだよなぁ。
結局、過去作品(『ルパン三世 ルパンVS複製人間』)の偉業を借りるのだなと感じてしまった。
 
 
 ===== アクション ===== 
どれだけ攻撃しても倒れる事のないムオムとの激しい戦闘。
銃撃も効かない。
斬撃も効かない。
しかし、相手は素手!
 ===== スペクタクル ===== 
島全体がムオムだったとは!
要するに、ムオムの掌の上どころかムオムの体内で踊らされていたって事でなのでは?
それにしてもマモーの思惑だか計略だか知らないが、何万年、何十万年、何百万年の年月を経てもなお、継続していたとは!
 ===== SF ===== 
マモーの永遠の命は、クローン技術により生成された肉体を何世代にも亘って取り換え生き長らえて来た故。
でも記憶はどう移植するのだろう?
 ===== コメディ ===== 
多少、ルパン一行の言動の端々にコメディ的要素が見られる。
 ===== パロディ ===== 
過去作品のキャラクターであるマモーを登場させる辺りセルフ・パロディ?
それともリスペクト?
 ===== ホラー ===== 
倒しても倒してもなお、復活して立ち向かって来るムオム。
不気味過ぎる。
 ===== ショッキング ===== 
ムオムの首が捥げたり、全身を豪華で焼かれたり・・・、してもなお、再生する様迄グロイ。
PG12指定にもなるかもね。
ただ、12歳未満には保護者の助言・指導が必要って、どうすれば?
 ===== サスペンス ===== 
制限時間は24時間。
24時間以内に島から脱出しないと命に係わる毒が!
その毒と言うのが、ムオムの胃液だとかなんだとか?
でも、そうなると島の地中なら未だしも、地表でもその効力が有ると言うのは可笑しな話ではないかな?
どれだけダメージを与えても倒れるどころか復活するムオム。
果たしてルパン一行と銭形警部はムオムを倒し、無事島から脱出する事が出来るのか!
 ===== ミステリー ===== 
これ迄、立て続けに刺客を贈り続けて来た黒幕の正体は?
ルパンのアジトを破壊し、招待所とも捉えられる地図を置いて行ったの者は?
24時間以内に死に至る毒の正体とは?
ムオムトサリファは何者なのか?
 ===== オカルト ===== 
猿人(?)だったムオム。
マモーの血を摂取したせいなのか、次第に知性を持ち、やがて島全体がムオムの身体となる様な進化を遂げた。
いくら何でも、どれだけダメージを受けても再生する〝本物〟の不死の身体って、科学で説明出来無くない?
 ===== ファンタジー ===== 
該当要素無し。
 ===== グルメ ===== 
該当要素無し。
 ===== 旅路 ===== 
地図に無い島へと向かうルパン一行。
謎多き島に不時着し、島内をさ迷う。
 ===== ロマンス ===== 
該当要素無し。
 ===== セクシー ===== 
謎の儀式。
業火で焼かれた岩の上。
暑さの余りステップを踏む様にもがき苦しむ全裸の不二子。
観ていてちょっと滑稽に見えてしまった。
一応、隠す所は隠すんだねぇ、不ぅ~二子ちゃぁ~ん。
 ===== 悲劇 ===== 
該当要素無し。
 ===== 感動 ===== 
該当要素無し。
 ===== 音楽 ===== 
該当要素無し。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
該当要素無し。
 ===== 歴史 ===== 
該当要素無し。