『シビル・ウォー アメリカ最後の日』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

 
鑑賞日時:令和6[2024]年10月4日[金]/9:30~11:30
映画館名:TOHOシネマズ 柏/SCREEN6
座席番号:J-14

映画館公開日:令和 6[2024]年10月 4日[金]
地上波初放送:
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/字幕版/PG12指定/Dolby Atmos/TCX】
ロードショー公開初日&初回(Dolby Atmos版)上映回を鑑賞。
前売券(ムビチケ・カード)の販売無し。
 
 鑑賞料金(TOHOシネマズ・シネマイレージ6ポイント鑑賞を利用)          0円
 Dolby Atmos鑑賞料金                                 100円
─────────────────────────────────────
 合計                                              100円
 
デジタルのムビチケの販売は有ったのだがムビチケ・カードは無かったので、TOHOシネマズのシネマイレージ・6ポイント鑑賞を利用した。
Dolby Atmos上映回しか理想の上映時間が無かったので仕方無く鑑賞したが、正直その恩恵はそれ程感じられなかった。
本編上映前のその紹介映像では確かに音が至る所から包み込まれる様に迫って来るのは感じたが。
この度利用したTOHOシネマズ 柏のSCREEN6は初めてでは無い。
スクリーンに対してのセンター感と目線の高さ感はベスト。(アスペクト比1:1.85)

 

 

「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。
テキサスとカリフォルニアの同盟からなる〝西部勢力〟と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。
「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近付いている・・・。」。
就任〝3期目〟に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。
ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないと言う大統領に単独インタビューを行う為、ホワイトハウスへと向かう。
だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれて行く・・・。

 

 監督 
 アレックス・ガーランド
 出演 
 キルステン・ダンスト[リー・スミス]
 ケイリー・スピーニー[ジェシー・カレン]
 ワグネル・モウラ[ジョエル]
 スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン[サミー]
 
 
 ===== ストーリー ===== 
ロードムービーからのドキュメンタリー・タッチの作品。
一人のカメラマンの成長物語でもあるかな。
下手をすると陳腐な近未来物語となってしまいそうだが、その辺は卒無く熟している感じ。
大統領が死ねばアメリカ合衆国は終わるのか?
一国家が?
副大統領は?
アメリカ合衆国大統領なのだからもっと幾通りもの避難プランとかが有って然るべきでは?
最後、議会議事堂に立て籠もるなんて愚策取らないでしょ!
ストーリーはそう複雑では無い。
 ===== 世界観 ===== 
内戦(シビル・ウォー)に因り分断されたアメリカ合衆国。
内戦勃発の原因は、憲法改正迄して第3期に就任した大統領へ反発した19もの州が合衆国から離脱独立し反旗を翻した。
何時でもそうなりかねない今の世の中と言う事を表現したかったのだろう。
大統領選を翌月に控えたロードショー公開、日本ではタイムリーだがアメリカでは半年前に公開されていたんだな。
 ===== キャスティング ===== 
申し訳ないが知っている俳優さんが一人も居ない。
そこが意外とドキュメンタリーっぽく感じられたのかも。
〝主演〟はダンスト氏だが〝主役〟はジェシーなのではと言う気がする。
 ===== キャラクター ===== 
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」のセリフの、赤いサングラスの所属不明兵士、存在感が有った。
名前はジェシー・プレモンス氏と言うのだが、リー役のキルステン・ダンスト氏の夫君とのこと。(映画館販売パンフレットより参照)
特別これと言って個性的なキャラクター像では無い。
リーとジェシーとが、最後には立場が入れ替わっている。
ジェシーは戦場カメラマンとして見る見る成長するが、リーは過去の過酷な体験から徐々にメンタルが弱って来る。
 ===== 映像 ===== 
銃撃戦の中を駆け抜けて写真を撮る姿を間近に見て、そこに同行している様な錯覚に陥る。
撮影には〝弾着〟を敢えて使用しなかったのだそうだ。
その方が撃たれた姿がリアルにだろうと言う事から。
確かに派手な血飛沫は無かったが、倒れた死体からジワ~と血溜まりが広がる様は静かに怖い。
 ===== 音楽 ===== 
Dolby Atmosの御利益?
銃撃戦の音響は臨場感が有った・・・、様な気がする。
「What kind of American are you?」(お前は、どの種類のアメリカ人だ?)
 ===== 期待感 ===== 
アメリカ合衆国が分断し内戦状態だなんてワクワクするね。
しかも〝最後の日〟なんて謳い文句も来りぁねぇ。
 ===== 満足度 ===== 
内戦の原因は触れられずに唐突に物語が始まるから終止その点がモヤモヤして中々感情移入出来無かった。
大統領殺害後もどう言う社会情勢となるのかも全く描かれず、内戦状態で同胞同士が殺し合う様だけを見せ付けられた感は有るが、戦場を取材する臨場感は半端無く感じ取れた。
創造していた内容とはちょっと違うかな・・・、もう少しエンターテインメント性を期待していたから。
 
 
 ===== アクション ===== 
銃弾の嵐を避けつつベスト・ショットを狙う。
物陰からまた次の遮蔽物へ迅速に移動して被写体へと接近。
 ===== SF ===== 
分断され内戦状態の近未来のアメリカ合衆国。
 ===== コメディ ===== 
該当要素無し。
 ===== ホラー ===== 
考えが異なるだけで、つい先日迄は同胞だった者同士が殺し合う様になってしまうとは!
自分を庇って銃弾に倒れるリーの死ですら淡々と写真に収めるジェシーに少し恐怖を感じた。
 ===== ショッキング ===== 
自爆テロに巻き込まれたり、拷問を受けて瀕死の状態で見せしめとして晒されている者や〝アメリカ人〟では無いと言う理由で打ち殺される者を目の当たりにしたり。
今まさに処分されようと、累々と積み重ねられた死体。
その中に突き落とされたジェシー、トラウマだ。
吐いても仕方無いな。
ラスト・シーン、アメリカ合衆国大統領がいとも簡単に打ち殺されるなんてね。
 ===== サスペンス ===== 
銃弾が絶え間無く襲い来る戦闘の中、を物陰に身を隠して必死に撮影し続ける。
何時、何処で狙われるかも分からない状況下に緊張の糸は張り詰める。
リーはそれが切れてしまったのかな・・・、これ迄の取材で見て来た信じられない程の悲惨な出来事の渦に。
 ===== 謎解き ===== 
該当要素無し。
 ===== 不可思議 ===== 
該当要素無し。
 ===== ロマンス ===== 
該当要素無し。
 ===== セクシー ===== 
該当要素無し。
 ===== 悲劇 ===== 
ワシントンD.C.へと向かう途中でサミーが、議会議事堂での銃撃戦ではリー迄もが銃弾に倒れ帰らぬ人と。
内戦に因り犠牲となる市井の人々。
 ===== 感動 ===== 
戦場カメラマンとして成長して行くジェシー。
己の身を挺して人を仲間を救おうとするサミーとリーの自己犠牲。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
該当要素無し。
 ===== 歴史 ===== 
該当要素無し。