『陰陽師0』 | 狂気と正気の狭間

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鑑賞日時:令和6[2024]年4月19日[金]/9:20~11:25
映画館名:TOHOシネマズ 柏/SCREEN5
座席番号:F-9

映画館公開日:令和 6[2024]年 4月19日[金]
地上波初放送:
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
 
この度利用したTOHOシネマズ 柏のSCREEN5は初めてだったので、映画館へ問い合わせF列9番がスクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟感が交差する座席だと確認出来た。
センター感はスクリーンに映し出される〝◎TOHO CINEMAS〟のロゴ・マークの〝C〟辺りだったので良。
目線の高さ感はアスペクト比=1:2.35(シネマ・スコープ)の作品だったので、視界一杯に作品が広がる臨場感が味わえたが、座席のヘッドレストの構造上なのか少し見下ろす姿勢になってしまい、逆に目線を上げなくてはなら無いので少々疲れる。
後ろに2列しか無いのでもう1列後ろでも良いかも。

 

 

都を突如襲う凶悪な呪いと龍・・・。
その先には強大な陰謀が待ち受けていた。
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり省庁・・・〝陰陽寮〟。
学生の安倍晴明は、呪術の天才ながらも陰陽師に興味を示さず、友人も持たず、周囲から距離を置かれる存在だった。
ある日晴明は、貴族の源 博雅から皇女の徽子女王を襲う怪奇現象の解決を頼まれる。
衝突しながらも真相を追う晴明と博雅だったが、ある学生の変死を切っ掛けに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪いが動き出す。
若き晴明は平安の闇を祓えるのか?
そして呪いに隠された真実とは・・・?

 

 監督 
 佐藤 嗣麻子
 出演 
 山﨑賢人[安倍晴明]
 染谷将太[源 博雅]
 奈緒[徽子女王]
 小林 薫[藤原義輔]
 津田 健次郎[ナレーション]
 
 
 ===== ストーリー ===== 
始まりから作品世界へと引き込まれ、終わり迄一気に駆け抜ける感じ。
没入感半端無い。
若かりし頃の安倍晴明はこうだったのだろうなと納得させられた。
作中に散らばる様々な伏線が最終的には全ての元凶である藤原義輔の策略で繋がる手法は見事。
クライマックス、人は精神世界では皆繋がっている的な事を言い始めた頃から良く分からなくなって来た。
呪術等〝暗示〟や〝催眠術〟だと言い切った後に、やはり晴明の力は本物でした的な落ち。
何故、最後の最後で菅原道真の怨霊が登場するのだろう?
 ===== 世界観 ===== 
夢枕 獏氏の小説・『陰陽師』シリーズを原案とはしている様だがオリジナル作品。
晴明と博雅の出会いは、確か『陰陽師』(2001年)でだったと思うので、今作で出会っているのでは整合性が図れない。
パラレル・ワールド的な作品世界。
オカルトティックな世界観は大好きな題材。
陰陽道も当時としては最先端の科学・化学だったのだろうなぁ。
時代劇だが余り馴染の無い平安時代と言うのも魅力的。
ガラス器が小物として何度か登場していたが、この時代にそれ程の物が有ったのだろうか?
陰陽寮の書庫でも西洋の様な文字と装丁の書物が見受けられた。
 ===== キャスティング ===== 
 その他の出演 
 安藤正信[平郡貞文]
 村上虹郎[橘 泰家]
 板垣 李光人[帝]
 國村 隼[賀茂忠行]
 北村一輝[惟宗是邦]
 
若手(イケメン揃い)とベテランの配分が丁度良い塩梅。
ベテランの演技が若手の存在感をより一層引き立てている。
女子率低いが、まぁ奈緒氏は可愛かったので良しとしよう。
 ===== キャラクター ===== 
安倍晴明は人気のあるコンテンツだからね。
それにイケメンを加味すれば、そりゃ爆売れするってもんですよ。
山﨑賢人氏が野村萬斎氏になるとは、到底思えないのだがなぁ・・・。
山﨑=爽やか:野村=粘着。
小林 薫氏が悪役って、今迄見た事無いなぁ・・・。
飄々とした穏やかで優しい人と言うイメージが強いが、今作ではラスボスとは!
北村一輝氏はそう来るだろうねと、開始直後からそう思っていた。
國村 隼氏も晴明の育ての親を装って実は・・・、等と思ってが外れた。
『加藤保憲(『帝都物語』)が居るっ!』と思ったら、葛木茂経役の嶋田久作氏だった。
若しかしたら加藤のご先祖?
最後に登場する〝安摩〟と呼ばれるキャラクター(正体は惟宗是邦)なのだが、顔に掛けている仮面的な布の図柄が『千と千尋の神隠し』の湯屋に来る神々のそれにソックリだったのには笑った。
 ===== 映像 ===== 
此れでもかって言う程VFXのオンパレード。
それが全く違和感が無いのが説得力高し。
 ===== 音楽 ===== 
陰陽師の神秘的な世界観の割には世俗的なアーティストを起用している。
余り興味が無いので印象も薄い。
 ===== 期待感 ===== 
安倍晴明は魅力的なんだが、どうせイケメン俳優の顔見世興行的な作品なんだろうなぁ。
 ===== 満足度 ===== 
楽しかった。
心地良いテンポで話が進み、映像がとても綺麗だった。
 
 
 ===== アクション ===== 
晴明、若いだけあってとてもアクティブ。
乗馬シーンなんか、走っている馬に飛び乗ったりして。
龍と対峙するシーンはアクション全開。
 ===== SF ===== 
該当要素無し。
 ===== コメディ ===== 
博雅が狂言回し的存在。
言動が少々間が抜けており、晴明との掛け合いを面白くしている。
 ===== ホラー ===== 
該当要素無し。
 ===== ショッキング ===== 
該当要素無し。
 ===== サスペンス ===== 
金色の龍に因ってを連れ去られた徽子女王を追う晴明と博雅。
晴明と博雅に迫り来る炎の龍。
 ===== 謎解き ===== 
橘 泰家を殺したのは誰か?
徽子女王は何故金色の龍に連れ去れた?
 ===== 不可思議 ===== 
〝呪〟とか〝目に見えない物〟が信じられていた時世の話。
得業生の座を巡って争う学生を毒虫、その教室自体を器として蠱毒を成し、晴明を襲わせる義輔の呪力の強さ。
 ===== ロマンス ===== 
徽子女王と博雅は両想いだったが、博雅がどうしても一歩踏み切れず・・・、悲恋。
 ===== セクシー ===== 
該当要素無し。
 ===== 悲劇 ===== 
自分の好きな徽子女王に帝の恋文を届けなくてはならない博雅の心中。
目の前で両親を殺され、記憶の中に残る殺人者の顔がどうしても思い出せない晴明。
 ===== 感動 ===== 
あれだけ捻くれて人を寄せ付けなかった晴明が博雅と関わる事に因り少しずつ心を開いて行く。
徽子女王は心の奥底では博雅と繋がっていると納得し、帝の元へ上がる決心をする。
平安時代の恋愛ってそれで良いの?
 ===== ドキュメンタリー ===== 
登場キャラクターは実在の人物。
博雅も実在していたとは知らなかった。
 ===== 歴史 ===== 
平安時代の物語。