『攻殻機動隊  GHOST IN THE SHELL:SAC_2045 持続可能戦争』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

 
鑑賞日時:令和3[2021]年11月12日[金]/10:20~12:30
映画館名:MOVIX亀有/シアター6
座席番号:I-12

映画館公開日:令和3[2021]年11月12日[金]
地上波初放送:
2045年。
全ての国家を震撼させる経済災害〝全世界同時デフォルト〟の発生と、AIの爆発的な進化に因り、世界は計画的且つ持続可能な戦争〝サスティナブル・ウォー〟へと突入した。
だが人々が、AIに因る人類滅亡への危機を日常レベルで実感出来る迄には衰退の進んでいない近未来・・・。
内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトー達元公安9課のメンバー。
電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代は正にこの世の春である。
そんな草薙率いる部隊の前に、〝ポスト・ヒューマン〟と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。
彼等は如何にして生まれ、その目的とは。
大国間の謀略渦巻く中、今再び〝攻殻機動隊〟が組織される・・・。
 監督 
 藤井道人
 荒牧伸志(総監督)
 神山健治(総監督)
 出演 
 田中敦子[草薙素子]
 大塚明夫[バトー]
 山寺宏一[トグサ]
 玉川 砂記子[タチコマ]
 潘めぐみ[江崎プリン]
 林原めぐみ[シマムラタカシ]
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版/PG-12指定】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
 
本作が令和3[2021]年の〝映画納め〟作品となる。
〝映画作品〟と定義されるのであれば・・・。
全12話でネット配信されたシリーズを劇場公開用に再編集したとか何とか?
第2期も制作決定している様なので今作の続編も必至と想像出来る。
 
鑑賞より約1ヶ月経過しているので記憶も曖昧。
 
MOVIX亀有へ映画を観に来るのも久し振りだったが、過去にもシアター6は利用した事が有ったのでその記録を参考にこの度の座席を決めた。
映画館側にスクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟が交差する座席を問い合わせた所、回答はI列10番だったが実際に鑑賞してみて12番がセンターだと感じた。
目線の高さは鑑賞より時間が経過してしまっているので記憶が曖昧で分からないが、後ろに2列しか無い(通路を挟んで1列有り)ので余り差は無いかも知れない。
 
 
 
 ===== ストーリー ===== 
〝サスティナブル〟とか〝デフォルト〟と言ったワードを使用する事を前提にストーリーが書かれている気がする。
本シリーズ全般に感じる事だが、その時の世相を反映したストーリー展開になっていると思うし、難解さは避けて通れないのか?
ただ〝ポスト・ヒューマン〟は少々オカルトティックな印象。
 ===== 設定 ===== 
〝電脳〟や〝義体〟等、手に届く身近な未来の世界観は最も好きなジャンル。
今自分の生きている世界の雰囲気を残しつつテクノロジーが発達した世界は、想像力が乏しくとも容易に思い描く事が出来き身近に感じられる。
まぁ本作全般に感じられる世界観の難しさ・複雑さは否めないが。
〝公安9課〟って内務省所属の仮にも〝公務員〟なのでは?
そんな簡単に解体したり再編したり出来るの?
元課員も様々な省庁を渡り歩いたりしているみたいだけど、そんな事可能なの?
タチコマだって最先端技術の終結した〝官給品〟じゃないの?
9課を去り傭兵稼業の素子が所持していて良い訳?
素子の功労に対して退職金代わりに荒巻の粋な計らい?
 ===== キャラクター ===== 
デザインは正直好きになれない。
3DCGも嫌。
何だかクレイメーションみたい。
草薙素子が幼過ぎる。
それに素子の鼻が〝ブタ鼻〟に見えて仕方無い。
草薙素子の迫力が台無しだよ。
田中敦子氏の声に負けていると言った印象。
トグサもやたらと若くてヤサグレている感じが嫌。
折角の新作なのに残念。
江崎プリンは今後レギュラー・キャラクターなのでしょうか?
バトーに対して異様な迄にも固執する様が今後の展開へとどう関わるのかが気になります。
 
日本初の元アメリカ国籍所有の総理大臣って!
余りにも設定がブッ飛び過ぎでは!?
久利須・大友・帝都[喜山茂雄]は大友と言う女性に〝婿入り〟して日本国籍を得たと記憶しているが、〝久利須〟と〝帝都〟のどちらが苗字で名前だったのだか・・・?
タチコマ達は確か、『攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG』で、〝大元のデータ〟を保管している的な人工衛星を、彼等の意志で核ミサイルに突っ込ませて消失したのだったのでは?
 ===== キャスティング ===== 
オリジナル・キャストが復活して嬉しい限り。
それだけにこのキャラクター・デザインである事が残念でならない。
勿体無い。
パズ[小野塚 貴志]やボーマ[山口太郎]は台詞有ったかな?
一応、映画館販売パンフレットではキャスティングされているけど・・・。
スタンダード役の津田 健次郎氏も今作限りと言う事では終わるまい!
勿体無い。
素子のセリフでも〝記憶にロックを掛けパスワードで何時でも呼び出す事が出来る〟的な言い回しが有るので、続編(が有れば)での再登場は必至と想像に難くない。
 ===== 映像 ===== 
3DCGはやはり人物には馴染めない気がしてならない。
建物やメカ等の無機質な物質は良いが。
風景等は実写と見紛うばかりのクオリティの高さだったし、タチコマや兵器の質感は見事だった。
 ===== 音楽 ===== 
オープニング・エンディング曲共に特に記憶に残る物無し。
爆発音や銃撃戦の効果音は迫力が有ったと思う・・・。
 ===== 期待感 ===== 
フル3DCGな上に〝あのキャラクター・デザイン〟だからねぇ。
世界観は難しいながらも大好きな近未来物だったのだけれど。
 ===== 満足度 ===== 
フル3DCGは良しとして〝あのキャラクター・デザイン〟はやはり受け入れられなかった!
〝電脳戦〟でネットの世界が余り描かれていなかったのは残念。
 
 
 ===== アクション ===== 
電脳世界での情報戦と共に銃撃戦・格闘戦が本シリーズの醍醐味。
今作は前者は控えめだったが後者は存分に楽しめた。
 ===== SF ===== 
西暦2045年だから、後23年余り先の世界。
流石に電脳化や全身義体化等のテクノロジーは実現していまい。
されど余りにも遠い未来では無いので自らの想像力が追い付くので違和感無く作品世界へと入り込む事が出来る。
 ===== コメディ ===== 
タチコマが可愛くも良い味出している。
空気の読めない物言いとか。
素子の台詞回しも外連味が効いている。
 ===== ホラー ===== 
何と無く物騒な世相の様ですな。
本シリーズは将来に悲観的な気持ちにさせられる。
 ===== グロテスク ===== 
狙撃で頭が吹き飛ぶとかPG-12指定になるわな。
〝死〟が安直で身近な存在の世界。
 ===== サスペンス ===== 
戦闘シーンは手に汗握る緊迫感が。
公安9課再建に向け、総理大臣と荒巻大輔[阪 修]課長との駆け引き。
〝ポスト・ヒューマン〟の情報を得る為、NSAのジョン・スミス[曽世海司]との駆け引き。
 ===== 謎解き ===== 
〝ポスト・ヒューマン〟とは?
素子達元公安9課メンバーの行方を探るトグサ。
とある傭兵部隊へと目星を付け、彼等が活動するアメリカへと赴く。
 ===== 不可思議 ===== 
〝ポスト・ヒューマン〟って、現時点ではオカルト的な存在の様な気がしてならない。
もう超能力(超常現象)の域では?
トグサが突然消失したのだってそう。
 ===== ラヴ ===== 
該当要素無し。
 ===== エロス ===== 
該当要素無し。
 ===== 悲劇 ===== 
該当要素無し。
 ===== 感動 ===== 
該当要素無し。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
該当要素無し。
 ===== 歴史 ===== 
該当要素無し。