鑑賞日時:令和2[2020]年6月9日[火]/10:00~12:10
映画館名:TOHOシネマズ 柏/SCREEN9
座席番号:J-10
映画館公開日:昭和63[1988]年 7月16日[土]
地上波初放送:平成16[2004]年 7月11日[日]
映画館名:TOHOシネマズ 柏/SCREEN9
座席番号:J-10
映画館公開日:昭和63[1988]年 7月16日[土]
地上波初放送:平成16[2004]年 7月11日[日]
1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した。
そして31年・・・東京湾上に構築されたメガロポリス=ネオ東京は、翌年にオリンピック開催を控え、かつての繁栄を取り戻しつつあった。
2019年のある夜、ネオ東京郊外の閉鎖された高速道路に侵入するバイクの一団があった。
健康優良不良少年、金田をリ一ダーとする職業訓練高校の生徒達だ。
一団は無人の筈の路上で掌に26と記された奇妙な小男と遭遇、先頭を行く島 鉄雄は転倒、負傷する。
この26号(タカシ)は、アーミーと対立するゲリラが求める軍事機密(アキラ)と間違われ、軍事基地に在るラボ(研究所)から連れ出され、アーミーに追われていた。
呆気に取られる金田達の眼前に突如軍用ヘリが下降、26号と同じ様な皺だらけの子供、27号(マサル)の乗るカプセルと大佐が降りて来ると、26号と倒れた鉄雄をへリに収容し、飛び去った。
翌日、警官の取調べを受けた金田達はゲリラ活動を行う美少女、ケイと知り合う。
彼女も〝アキラ〟を追っていた。その頃、鉄雄が運び込まれたラボでは大佐が鉄雄の脳波に関する報告を受けており、鉄雄が魅力有る研究の素材である事が告げられる。
強力なクスリの連続投与に因り、鉄雄はタカシが持つ物に似た不思議な力に覚醒し始め、看護婦を襲ってラボを飛び出した。
夜の街を爆走する鉄雄は暴走族クラウンの襲撃に遭うが、駆け付けた金田の一隊に救われる。
逃げ遅れたクラウンの一員を半殺しにし、制止する金田に「俺に命令すんなァ!」と凄む鉄雄の体から、凄まじいエネルギー波が放電された。
「アキラーッ!?」と叫ぶ鉄雄の姿に仰天する金田達。
鉄雄の内部で何かが変わりつつあった。
ネオ東京市街ではゲリラとアーミーの銃撃戦が始まり、各所で火災が発生、大混乱となる。
ゲリラの主導者根津、 新興宗教団体の教祖ミヤコ様は、ネオ東京の崩壊と〝アキラ〟の覚醒を予言していた。
金田は銃撃戦からケイを救い、ケイの仲間の竜らが住むアジトへと向かう。
一方、鉄雄が連れ戻されたラボでは深刻な事態が発生していた。
ラボの奥深く存在する異様なベビールームを訪れた大佐に、タカシとマサルの仲間の25号(キヨコ)が恐ろしい予言をしたのだ。
「アキラ君が・・・恐い夢を見たの。人が一杯死んで、街が壊れて・・・。」
狼狽した大佐はアキラの眠りを確かめに秘密基地へ飛んだ。
アキラは基地の地下深く、デュワー壁に囲まれた絶対零度の世界で眠り続けている・・・不安な予感に駆られて大佐は緊急会議を召集、アキラの目覚めが生む国家的規模の災厄に対処すべく、莫大な予算を要求する。
ゲリラと合流した金田は鉄雄を取り戻すべく、下水道から基地へ潜入。
ケイと共にラボのアーミーと一戦を交え、鉄雄のいるベビールームを目指す。
今や想像を超えるパワーに覚醒しつつある鉄雄は、意識の中に現われては消える〝アキラ〟の存在に苛立ち、狂暴な力でキヨコ達を屈服させると共に、居合わせた大佐に激しくアキラの居所を詰問する。
タカシ、マサル、キヨコは鉄雄の存在に危機感を抱き、行動を開始した。
ベビールームからのコントロールでケイを動かし、アキラの眠るカプセルへ向かう鉄雄を襲わせるが、炸烈するエネルギー波の中、アキラのカプセルが周りのケーブルを引き千切りながら浮上。
大佐はネオ東京を守る為、鉄雄諸共アキラを葬り去ろうと〝SOL〟を発射した。
金田と鉄雄の最後の戦いが始まり、結末に向けてドラマは意外な展開を見せて行く・・・。
監督
大友克洋
出演
出演
岩田光央(金田)
佐々木 望(鉄雄)
小山茉美(ケイ)
石田太郎(大佐)
中村龍彦(タカシ)
伊藤福恵(キヨコ)
神藤一弘(マサル)
玄田哲章(竜)
この先ネタバレの可能性有り
【2D版/日本語版/PG-12指定】前売券&パンフレット無し。『AKIRA 4Kリマスターセット』発売に伴う〝イベント上映〟と思われる。IMAXにて令和2[2020]年4月3日[金]映画館上映開始とあるが、当時は全くノーマークだった。その後の新型コロナウィルス感染拡大予防の為の緊急事態宣言発出により、映画館が営業自粛を執り行っていた。解除後の6月5日[金]にTOHOシネマズが営業を再開して、IMAX以外での上映と相成った。TOHOシネマズのシネマイレージ会員特典の〝6ポイント鑑賞〟を利用したので、鑑賞料金は0円。昭和63[1988]年のロードショー公開時、映画館で観賞しているので懐かしさ一入。TOHOシネマズ 柏もSCREEN9も、利用は初めてでは無かったので、過去の資料を参考にして今回の座席を指定した。その通路を挟んだ一列前のI列10番に座って確認してみたが、目の幅一杯にスクリーンが広がって迫力は有るが、目線は少し見上げる感じ。昔は目の幅一杯で迫力を求めていたが、最近は少し引いて全体を見渡せる方が好みとなっている様だ。先述の通り、新型コロナウィルス感染拡大予防の為に、前後左右の座席を一座席ずつ空けての観客収容となっていた。それでも、スクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟の交わるJ列10番の席が、空席とならなくてラッキーだった!因みに、本日の鑑賞回の観客数は、私を含めて6人だった。平日と言う事もあるだろうが。
===== ストーリー =====
ロードショー公開より32年経過しても、全く色褪せる事無く新鮮!
結末は少々抽象的な終わり方な印象。
===== 設定 =====
作中の時代設定を、リアルな時代が追い越してしまった!
それでもリアルな科学技術は、本作のそれに追い付いていないと思う。
2020年に東京でオリンピックが開かれる事を予見していたと、リアルで東京にオリンピックが決定した時に話題となったと記憶している。
本作中、あれだけネオ東京が破壊されてしまっては、リアルの様に、当然2020年開催は延期(若しくは中止)となった事だろう。
そこ迄見越していたとは!?
大好きな近未来物。
退廃した世界観が最高。
ロードショー公開当時の1980年代に流行っていた〝サイバーパンク〟的作品。
ロードショー公開日が1988年7月16日と、アキラが覚醒して東京を壊滅に追いやった日付と一致するのが憎い演出。
〝第30回東京オリンピック開催迄あと147日〟。
本作の一連の騒動が、2019年12月31日(大晦日)に起こったとしても、開催は2020年の5月26日と言う事になるが?
===== キャラクター =====
デザインは、大友克洋の原作漫画を踏襲しているのだろうなぁ?
余り女性キャラクターが可愛く無い。
やはり、時代流れと言うか、昨今のトレンドとは乖離していると感じた。
金田のファースト・ネームが〝正太郎〟だったとは!
大佐も苗字が〝敷島〟だった。
===== キャスティング =====
小山茉美氏と石田太郎氏と玄田哲章氏しか名前は知らない。
小山氏は、やはり声が若い!
ナンバーズの声はリアルな子供が担当?
===== 映像 =====
〝4Kリマスター〟との事だが、余りその恩恵は感じなかった。
オリジナル版での映像の美しさが、余りにも印象が強かったからかな?
元々が緻密な作画で素晴らしい。
作画ミス?
ケイの仲間がタカシを連れてデモ鎮圧部隊に銃撃された際、血飛沫が倒れたタカシの髪に飛び散ったが、次の瞬間、タカシが起き上がると路面に付着していた!
===== 音楽 =====
♪ラッセィラー、ラッセィラー、ラッセィラッセィラッセィラー♪
ねぶた祭りかっ!?
メロディは東南アジアの民族舞踊っぽい!?
作中のBGMもカッコ良かった!
===== 期待感 =====
昭和63[1988]年のロードショー公開時にも、映画館で観賞している作品。
その時の強烈な印象が忘れられなかった。
もう一度、大きなスクリーンで観られるとは!
TOHOシネマズの〝6ポイント鑑賞〟を利用すれば無料だし!
===== 満足度 =====
観終わって、懐かしさが少々と30年以上経過しても全く色褪せない世界観に驚嘆!
まぁ、キャラクター・デザインが〝昭和感〟を否めないのは致し方ない事。
===== アクション =====
オープニングの金田のチームとクラウンとのバイク・チェイス、金田とケイのラボ潜入、クライマックスの金田vs.鉄雄のシーンがお薦め。
全体的にチェイスとバトルがメイン。
===== SF =====
実際の時間軸が作中のそれを追い越してしまっているが、ロードショー公開当時は2020年何て、かなり遠い先の話しと思っていた。
リアル世界と比較してみて、作中の方が若干の未来感が有ると思う。
実際のテクノロジーが追い付いていないと言う事か?
それにしても、今の時代と大して変わりは無いと感じる。
===== コメディ =====
金田とその取り巻きとの遣り取り。
===== ホラー =====
都市一つを消滅させる程の道の力。
===== グロテスク =====
クライマックスの覚醒し、力を制御出来無くなった鉄雄の姿。
暴力シーンが多い。
PG-12指定になるな、今の時代なら。
ロードショー公開当時はそんな事無かったと思う・・・。
===== サスペンス =====
作品中、全編に亘って緊張感の連続。
手に汗握り、前のめりの姿勢となる。
===== 謎解き =====
〝アキラ〟とは?
正体を知っていたのは大佐位な物?
それが何かも分からず奪い合いをしている。
===== 不可思議 =====
未知の能力。
今の人類では上手く取り扱う事が出来ない。
===== ラヴ =====
金田はケイの事が。
ケイも、生還後には満更でも無かったのでは?
===== エロス =====
カオリ(鉄雄の彼女)の乳、露わシーン。
華奢な体系の割にはイイ乳していた。
クラウンのメンバーに捕らわれ、ひん剥かれて顔面パンチ。
===== 悲劇 =====
アキラ君可愛そうに!
実験材料として切り刻まれ、挙句に標本として冷凍保存って!
ネオ東京崩壊寸前!
何人死んだ?
===== 感動 =====
何か、あのスペクタクル後に生還しただけで感動的。
===== ドキュメンタリー =====
該当要素無し。
===== 歴史 =====
該当要素無し。