『劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日時:平成31[2019]年2月8日[金]/9:15~11:00
映画館名:TOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN6
座席番号:J-14

 

映画館公開日:平成31[2019]年 2月 8日[金]
地上波初放送:令和 5[2023]年 9月 4日[月]

 

裏社会ナンバーワンの腕を持つシティーハンター冴羽 獠は、普段は新宿に事務所を構え、相棒の槇村 香と様々な依頼を受けている。
そこに、何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼にやって来た。
美女の依頼を快諾した獠だが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、モッコリ全開のやりたい放題・・・。
亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は、何と香の幼馴染。
撮影現場で久々に香と再会した御国は彼女をデートに誘う。
しかし、獠は香に無関心で亜衣にスケベ心丸出し・・・。
一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、と言う情報を入手した。
そして、傭兵達は何故か亜衣を狙うのだった・・・。
敵の正体を探る冴子が直面する巨大な陰謀!
来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器・・・。
御国の登場により、擦れ違う獠と香。
シティーハンターは亜衣と新宿を護り抜く事が出来るのか!?
 
監督 こだま兼嗣(総監督)
 
出演 神谷 明(冴羽 獠)
 
伊倉一恵(槇村 香)
 
玄田哲章(海坊主)
 
一龍斎 春水(野上冴子)
 
小山茉美(美樹)
 
 
 
この先ネタバレの可能性有り
 
 
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。

最高だった!
今年の〝生きる意味〟の半分位に値する価値有る時間だった。
観終わった後の、楽しい時間を過ごした満足感と、それが終わってしまった喪失感が綯い交ぜとなった気持ち。
数十年前の作品と言う、時代的ギャップを心配していたが、その様な事は杞憂に終わった。
作品開始の瞬間、吹き飛んだ。
作品世界の地元であるTOHOシネマズ 新宿では、さぞかし盛り上がった事でしょうなぁ。
続編・最新作を期待させる終わり方だったので、今後の動向が気になる。

平日だったが、まぁまぁの客入りだった。
自分と同世代位の人が多かった。
リアル・タイムで原作やアニメ作品に触れた人達でしょうね。
私も含め、その世代の人達にはドンピシャの作品だった事でしょう。
今回訪れたTOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN6は初めてでは無いので、過去の利用データを参照して今回の座席に至った。、

 

 

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ストーリー
完全オリジナル作品。
テレビ・シリーズの王道を行く物語。
原作やテレビ・シリーズをリアル・タイムで体感した世代にしてみれば感涙物。
新しくエントリーした世代にも受け入れられる事間違い無し!
テレビ・アニメ化されてから30年、直近でアニメ作品が制作されてより20年が経過しているが、何の違和感も無く作品世界へと感情移入で来た。
設定
時代は現代の新宿。
シティーハンターへ依頼する為の〝伝言板〟は、今の世の中存在しない。
新宿駅構内の、とある場所でスマートフォンを翳すと、画面の中の拡張現実空間に掲示板が出現する!
そう言う〝伝言板アプリ〟で、画面上で〝XYZ〟と描き込むと、シティーハンターへと連絡が付くと言うシステムは現代風!
作品公開前に、『伝言板どうするんだろ!?』と気を揉んでいたが、その手が有ったか!
こだま兼嗣総監督によると、今作は〝アナログvs.デジタル〟が裏テーマなのだそうだ。(映画館販売パンフレットより参照)

 

エンド・ロール後、〝モッコリ〟の貸し消化で復活させた、新宿駅構内の〝リアル掲示板〟。
冴子は警察の権限を最大限利用しての?
それって、職権濫用では?
以後、続編新作へと続くフラグ?

 

獠のマンション、テレビ・シリーズ第1期と違って引っ越していたね!
映画館販売パンフレットによると、原作に近い形に寄せたんだそうな。
因みに、獠は〝冴羽商事〟と言う名称で活動しているとの事。
獠は、余り人を殺さないよね!?
撃っても急所を外している。
今作で死亡したのは、御国に撃たれたヴィンス位な物では?
キャラクター
キャラクター・デザイン、若しくは作画監督が神村幸子氏なら完璧だったのかも。
静止画で見た時の獠の顔は、若干、若いかなとと思えたが、作品を観た限りでは違和感は感じられなかった。

 

香が生きているだけ嬉しいよぉ!
スピン・オフ作品の『エンジェル・ハート』では故人だったからねぇ。
それにしても、香の子供の頃の綽名が〝爆走ハンマー女〟だったとは!
その頃のハンマーは〝1t〟何だね。
因みに、御国は〝ヒョロッチ〟だ。

 

獠も、数十年のブランクを感じさせない、モッコリ健在で何より。
ファッション何かも、現代にマッチするか不安だったけど、全く気にもならなかった。

 

御国は、当初『周りに騙されて利用されている善人なのかな?』とも、本当の〝黒幕〟とも、半信半疑だったが後者だった。
結局、御国は香とどうなりたかったのか?
〝(香が)手に入らなければもう要らない〟と言う考えか?
御国は、香とは子供の頃は良い感じだったのに、何処で道を間違えてしまったのか!?

 

ゲスト・キャラクター
 
ゲスト 来生 瞳【戸田恵子】
 
来生 泪【戸田恵子】
 
来生 愛【坂本千夏】
 
名取かずえ【山本百合子】
 
教授【茶風林】
 
まさか『キャッツ・アイ』の来生三姉妹が登場するとは!
嬉しい誤算。
しかも、海坊主が経営している喫茶店〝キャッツ・アイ〟のオーナーと言う裏設定迄もが!
海坊主&美樹も恐れるオーナー様。
これはファンなら狂喜乱舞。
原作者・北条 司氏の粋な計らいらしい。
ただ、もう少し本編へと絡んで活躍するかと思ったが・・・。
永石氏の様な後姿が登場するが台詞は無く、キャスティングも無し。

 

〝海小坊主(キャッツ・アイに居たドミナテック社製ロボット)〟も、何かの伏線かとも思ったのだが・・・。
まぁ、海坊主との絡みは面白かったから良しとしよう。

 

名取かずえは、テレビ・シリーズ第1期第23話【毒バチブンブン!!空から花嫁降ってきた】に登場したキャラクター。
映画館販売パンフレットを読んで、初めて気が付いた!
教授も原作には登場するらしいが、アニメ作品には初登場。

 

エンド・ロール後、エピローグで掲示板の片隅に『ルパン三世』の、ルパンが予告状何かに良く描く〝キャラクター〟が描かれていた様な・・・。
キャスティング
オリジナル・キャスト、奇跡の再結集!
この先、例え続編が制作されるとしても、もう無理なのでは!?

 

ゲスト・キャラクターを演じた方々。
 
ゲスト 飯豊まりえ(進藤亜衣)
 
山寺宏一(御国真司)
 
大塚芳忠(ヴィンス・イングラード)
 
飯豊まりえ氏は、声優初挑戦との事だったが、中々堂に入っていて上手かったと思う。
山寺宏一氏は、アニメ・シリーズ第1期に於いて、〝名前の無い役〟で毎回の様に出演されていた。(つい先日迄アニメ『シティーハンター』を放送しており、それで気が付いた。)
本人曰く、〝TVアニメ「シティーハンター」史上一番多く殺された役を演じた(映画館販売パンフレットより原文のまま)〟との事だが、今回、晴れて主演級のキャラクターへと抜擢され、心よりお慶び申し上げます。
ヴィンスも、もっとストーリーへ深く関与してくるのかと思っていたが、意外とアッサリと、後編で御国に殺されてしまう!

 

藤田淑子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
今作にキャッツ・アイが登場したが、来生三姉妹の長女・泪役の藤田淑子さんが、平成30[2018]年12月28日[金]にお亡くなりになった。
ご本人は、泪役に意欲的だった様だが、その当時既に闘病生活を送っており敵わなかったとの事。
代役として、来生三姉妹の次女・瞳役の戸田恵子氏が当たったが・・・、私としては今一感は否めない。
藤田淑子氏特有のハスキーな感じが無かったのが残念。

 

子供時代の香も伊倉一恵氏が担当していたと思われるが、ちょっと微妙・・・、何と無く子供っぽく無い。
映像
テレビ・アニメの頃から画質のクオリティは高かったが、それを踏襲して劇場版として遜色の無い映像美。
オープニング映像は、アメコミ調の画風で良かった。
エンディング曲も『STILL LOVE HER(失われた風景)』が掛かっている間は、当時のテレビ・シリーズ第2期の映像の様だった。
エンド・ロールでは、獠と香の結婚式のシーンも!?
香の兄・秀幸も映像のみで登場。

 

エピローグにて続編を期待させる、思わせぶりな掲示板への〝XYZ〟の書き込み。
音楽
エンディングの『Get Wild』は、テレビ・シリーズ第1期を彷彿とさせる。
本編上映中のタイミングでイントロが流れ初める。
『Get Wild』かぁ~らぁ~のぉ~『STILL LOVE HER(失われた風景)』の演出は絶妙!
作中、所々にテレビ・シリーズの各オープニング・エンディング曲がBGMとして、Goodなタイミングで使われているのも、往年のファンにしてみれば感涙物では?
アバン・タイトルで流れた『Angel Night~天使のいる場所~』には鳥肌が立った!
これら、テレビ・シリーズの各オープニング・エンディング曲は全てにおいて、当時のオリジナル音源の様な気がする・・・?

 

オープニング曲はラップ調(?)
歌詞に「モッコリ」が!
期待感
最後にアニメ化されたのが20年前・・・、果たして現代にマッチした作品世界を描く事が出来るのか!?
だが、それを打ち消す程の新作長編アニメーション作品へ期待感。
また、獠と香に会えるかと思うと期待が膨らまない訳が無い!
満足度
最高。
申し分無し。
至福の時間。

 

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アクション
銃撃戦有り、カー・チェイス有り。
獠も海坊主も走り、香はキャッツ・アイとスカイダイビング。
亜衣もサブマシンガンを乱射。
SF
思考しただけで、何処へでも自在に攻撃を仕掛けられる殺戮兵器・メビウス。
実戦配備された攻撃型ドローン。
空を飛ぶドローンは周知の通りだが、陸を行く〝多脚戦車〟式の物は近未来的。
特にクライマックスに登場する、戦闘機並みの巨大ドローン。
コメディ
基本的にはテレビ・シリーズを踏襲する、シリアスとコメディの配分。
そのメリハリが心地良い。
今回、海坊主はコメディ担当?
そう言ったシーンが多かった。

 

結局は、獠も海坊主も冴子の掌の上で踊らされていたって事?
ホラー
武器を売り込む為なら如何なる手段をも用いる闇の世界。
グロテスク
該当要素無し。
サスペンス
獠は依頼人を守り抜く事が出来るのか!?
空から陸から迫り来るドローン部隊を相手に、戦い抜く事が出来るのか!?
謎解き
何故、亜衣は付け狙われるのか?
亜衣の父親の不審な死。
メビウスを起動させる〝キー〟とは何か?
不可思議
100tハンマー何処に隠し持ってるの・・・、香?
獠のマンションのトラップ、一体どう言う仕組みになっているの?
負けか・・・、突っ込んだら負けなのか!?
ラヴ
獠も香も、お互いを好きな気持ちには間違いないが、それを素直に表現出来無いのでは?
でも、本の少し、香は御国に気持ちが動いたんじゃないかな・・・、獠の素っ気無い態度に反発して。
亜衣も、当初は獠の事を嫌厭していたが、一緒に過ごすに連れ好意的になって来る。
エロス
モッコリ。
女子更衣室を覗くのに、現代の獠はドローンを利用する!
女性への〝お触り〟や〝下着漁り〟や〝風呂場覗き〟は、現代の世の中ではコンプライアンス上、控え目にならざるを得ない?

 

キャッツ・アイの泥棒装束。
ちょっと〝昭和レトロ〟な感じは否めないが、これはこれで良し。
悲劇
母親に続き、父親迄も失う亜衣。
幼馴染みと敵対してしまう事になる香の心情。
感動
心の奥底では、信頼し合っている獠と香。
御国に脅され、メビウスのシステム開発に関わる亜衣の父親。
娘と妻を守る為、離婚迄したと言うのに・・・。
結果的に、最後迄亜衣の事を思っていた父親と判明。
ドキュメンタリー
獠のホーム・グラウンド新宿。
歌舞伎町、ゴールデン街、花園神社が登場。
TOHOシネマズ 新宿の入居する、屋上にゴジラの居るビルも登場。
歴史
該当要素無し。