
鑑賞日時:平成30(2018)年9月29日[土]/11:40~13:35
映画館名:TOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN6
座席番号:J-15(※)
映画館公開日:平成30(2018)年 9月29日[土]
地上波初放送:
地上波初放送:
幼い頃から妖怪を見る事が出来る妖力を持つ夏目貴志は、今は亡き祖母レイコがかつて負かした妖に名前を書かせた契約書の束・友人帳を受け継いで以来、用心棒のニャンコ先生と共に妖達に名前を返す日々を送っている。
ある日、夏目は小学校時代の同級生・結城と再会。
夏目の中で妖に纏わる苦い記憶が蘇って来る。
また時を同じくして、名前を返した妖の記憶の中に出て来た津村 容莉枝と言う女性と出会う。
一人息子の椋雄と穏やかに暮らす切り絵作家である彼女は、レイコとも面識が有った。
容莉枝や椋雄との交流に心を和ませる夏目だったが、二人が住む町には謎の妖が潜んでいる模様。
妖について調べた帰り、ニャンコ先生の体に付いていた妖の種が藤原家の庭先で一夜にして木となり、実を付ける。
何処となく自分と似た形をしたその実をニャンコ先生が口にした所、ニャンコ先生が3つに分裂してしまう。
ある日、夏目は小学校時代の同級生・結城と再会。
夏目の中で妖に纏わる苦い記憶が蘇って来る。
また時を同じくして、名前を返した妖の記憶の中に出て来た津村 容莉枝と言う女性と出会う。
一人息子の椋雄と穏やかに暮らす切り絵作家である彼女は、レイコとも面識が有った。
容莉枝や椋雄との交流に心を和ませる夏目だったが、二人が住む町には謎の妖が潜んでいる模様。
妖について調べた帰り、ニャンコ先生の体に付いていた妖の種が藤原家の庭先で一夜にして木となり、実を付ける。
何処となく自分と似た形をしたその実をニャンコ先生が口にした所、ニャンコ先生が3つに分裂してしまう。
監督 | 伊藤秀樹 |
大森貴弘(総監督) | |
出演 | 神谷浩史(夏目貴志) |
井上和彦(ニャンコ先生・斑) | |
高良健吾(津村椋雄・ホノカゲ) | |
島本須美(津村 容利枝) | |
この先ネタバレの可能性有り |
ロードショー公開初日&初回上映回(通常上映回)鑑賞。 待望の長編アニメーション映画化! テレビ・シリーズで6期も〝タダ〟で見せてくれて、偉く気前の良いなぁと思っていたが、ここに到り満を持しての劇場版。 普通だったら、分割2期位の放送で様子見て元が取れそうと判断したら、劇場版を制作かOVAのイベント上映し、ダメ押しで実写版と言う流れが現在のアニメーション業界のトレンド。(飽く迄も個人の見解です。) 以外・・・。 思っていた以上に観客が入っていなかった! 土曜日ロードショー公開で初日なのに空席が目立った。 テレビ・シリーズを6期迄も制作されて位だから、さぞかし人気シリーズなのだろうと思っていた。 もっと若い女性の観客で溢れ返っているかと構えていたので、肩透かしを食らった感じだ! 以外序でに、観客の年齢層は、結構シニア層が多かった! (※) 今回訪れたSCREEN6は、これ迄も何度も利用しているので、スクリーンに対しての〝センター&目線の高さ〟が交わる座席は承知していた。 過去の記事を読むと、〝もう1列後ろでも可〟と言う記述が有ったので、今回はそうしてみようかとも思っていた。 間違えたぁーっ! 9月27日[木]に、TOHOシネマズ 流山おおたかの森へと、前売券を日時座席指定券へと引き換えに行った際の出来事。 本作品の前売券は、昔ながらの紙製の物で、インターネットからの座席指定は出来無いので、映画館の窓口で引き換える必要が有った。 開館時間の8時30分少し前に映画館へ到着すると、既に数人、同じ目的と思われる客が、シャッターが開くのを待っていた。 開館と同時に窓口へと向かうが、私の前に並んでいた客が、私が毎回このSCREEN6で指定するJ列14番を指定してしまった! そこで、私はかねてより考えていた、〝1列後ろの席〟を指定する事とした。 窓口の隣では、もう1人の映画館係員が対応を始めたので、私は焦ってしまい、〝J列14番〟の後ろの席が〝J列15番〟と勘違いしてしまったのだ! そう、J列の後ろは〝K列〟だと言う事が、すっかり頭の中から吹き飛んでいた。 まぁまぁ、希望通りの座席を獲得出来た積もりでいたのだが、後になって気付き、自分のした事とは言え余りにもお粗末な結果に! 何より腹立たしいのは、〝獲得する事が出来るチャンス〟を得ていながら、詰まらないミスに因ってそれをみすみす失ってしまった自らの愚かさだ。 やり場のない怒りが・・・。 しかし、実際に鑑賞してみて、全く何の問題も無かった事を書き添えておく。 目線の高さは、もう1列後ろでも良いかも知れ無い。 スクリーンに映し出される〝◎TOHO CINEMAS〟のロゴマークが、1行上に見える感じだった。 センター感は、ロゴマークの〝C〟が正面に来る感じ。
関連記事>『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』

ストーリー
長編オリジナル・ストーリー。映画化とは言え、特別派手な出来事等は無い。
それで良いと思う。
この作品の持つ雰囲気を大切に、丁寧に描いている。
だからと言って、テレビ・シリーズの〝尺が長いだけ〟と言う訳では決して無い。
設定
ホノカゲの〝障り〟と言う力が、今一良く理解出来無かった。ニャンコ先生が3分裂した原因も、ホノカゲの障りが影響しているとの事だが、イマイチ良く分から無かった。
結城大輔との再会と過去のエピソードは、必要だっただろうか?
時代設定は定かでは無いが、夏目を含め、高校生ともあろう者が、誰一人として携帯電話を所持していないのは、些か現実味に欠けるのでは?
まぁ、それがこの作品の世界観を演出する上で重要な事なのでしょうけど・・・。
ただ、今作においては時間的制約のせいだろうか、テレビ・シリーズに登場するレギュラー・キャラクターの、夏目の同級生や〝夏目組犬の会〟のメンバー妖は、余り登場の機会が無い感じ。
多軌と田沼は、やはり夏目の素性を承知しているだけだあり、より深く関わって来る。
まぁ、それがこの作品の世界観を演出する上で重要な事なのでしょうけど・・・。
キャラクター
この作品の魅力を占める、大きな部分だと確信する。ただ、今作においては時間的制約のせいだろうか、テレビ・シリーズに登場するレギュラー・キャラクターの、夏目の同級生や〝夏目組犬の会〟のメンバー妖は、余り登場の機会が無い感じ。
多軌と田沼は、やはり夏目の素性を承知しているだけだあり、より深く関わって来る。
津村椋雄は、登場の段階で怪しいと分かる。
それにしても、夏目の〝能力〟は役に立たないなぁ。
妖を見たり触ったり、会話する事も出来るのに、人とそれらを〝見分ける〟事が出来ないとは・・・、だから災いに巻き込まれたりする。
それは最早、能力では無く〝呪い〟では?
ホノカゲも友人帳に名を連ねていたとは!
手当たり次第に勝負を挑み、手広く〝手下〟を増やしていたんですな。
それにしても、夏目の〝能力〟は役に立たないなぁ。
妖を見たり触ったり、会話する事も出来るのに、人とそれらを〝見分ける〟事が出来ないとは・・・、だから災いに巻き込まれたりする。
それは最早、能力では無く〝呪い〟では?
ホノカゲも友人帳に名を連ねていたとは!
手当たり次第に勝負を挑み、手広く〝手下〟を増やしていたんですな。
今回、的場一門は登場せず。
もし、次回作が有るとすれば、また絡んで来るのかも・・・?
それにしても、どうして祓い屋って、殆んど全員が和装何だろう?
街中ウロ付いていたら目立つだろうに。
もし、次回作が有るとすれば、また絡んで来るのかも・・・?
それにしても、どうして祓い屋って、殆んど全員が和装何だろう?
街中ウロ付いていたら目立つだろうに。
この作品の妖や祓い屋って、〝面〟を付けている場合が有るけど、これって、表情の作画の労力を省く為の策?
小峠英二氏と西村瑞樹氏は、お笑いコンビ〝バイきんぐ〟の2人。
小峠氏は下手・・・、棒読み。
キャスティングの理由は、キャラクター・デザインが似ていたからとの事。
小峠氏本人談に因ると、禿げと言う共通点が要因でオファーが有ったとの事。(映画館販売パンフレットより参照。)
今は無き〝ご老体〟の〝式〟であるハバキ役の落合福嗣氏は、元プロ野球選手・落合博満氏の子息。
キャスティング
ゲスト・キャラクターを演じた方々。出演 | 村瀬 歩(結城大輔) |
小峠英二(もんもんぼう) | |
西村瑞樹(六本腕の妖怪) | |
小峠氏は下手・・・、棒読み。
キャスティングの理由は、キャラクター・デザインが似ていたからとの事。
小峠氏本人談に因ると、禿げと言う共通点が要因でオファーが有ったとの事。(映画館販売パンフレットより参照。)
今は無き〝ご老体〟の〝式〟であるハバキ役の落合福嗣氏は、元プロ野球選手・落合博満氏の子息。
レギュラー・キャストの皆さん。
誰一人、掛ける事無く、初の映画化に参加が叶った事、誠に喜ばしく存じます。
キャラクター全員が作品の世界観に深く関わっているので、誰一人表記漏らす事が出来ず、これだけの人数となってしまった!
テレビ・シリーズからクオリティの高い作画(?)なので、映画化されたとは言え、その差異は感じられない。
夏目が妖に〝名を返すシーン〟は、テレビ・シリーズを通じて〝使い回し〟か?
作中のBGMも、ほんわかしていて癒やされる。
じっくりと長編になるとどうなるか、興味深かった。
上映時間が107分だが、これ位で丁度良いのかな?
出演 | 小林沙苗(夏目レイコ) |
堀江一眞(田沼 要) | |
佐藤利奈(多軌 透) | |
木村良平(西村 悟) | |
菅沼久義(北本篤史) | |
沢城みゆき(笹田 純) | |
石田 彰(名取周一) | |
ゆきの さつき(柊) | |
川澄綾子(笹後) | |
樋口あかり(瓜姫) | |
岡村明美(ヒノエ) | |
黒田崇矢(三篠) | |
チョー(ちょびひげ) | |
松山鷹志(一つ目の中級妖怪) | |
下崎絋史(牛顔の中級妖怪) | |
知桐京子(河童) | |
伊藤美紀(藤原塔子) | |
伊藤栄次(藤原 滋) | |
藤村 歩{夏目貴志(少年時代)} | |
キャラクター全員が作品の世界観に深く関わっているので、誰一人表記漏らす事が出来ず、これだけの人数となってしまった!
映像
背景が美しい。テレビ・シリーズからクオリティの高い作画(?)なので、映画化されたとは言え、その差異は感じられない。
夏目が妖に〝名を返すシーン〟は、テレビ・シリーズを通じて〝使い回し〟か?
音楽
エンディング曲は作品の雰囲気に合った曲調。作中のBGMも、ほんわかしていて癒やされる。
期待感
これ迄、6期のテレビ・シリーズを欠かさず見て来たので。じっくりと長編になるとどうなるか、興味深かった。
満足度
観終わった後、少し切ないが豊かな気持ちになれる。上映時間が107分だが、これ位で丁度良いのかな?

アクション
夏目はヒョロッチィ割には、襲って来た妖を素手で殴り付けて撃退する武闘派!?クラマックスでは、崖から落ちそうになるアクション・シーンが。
SF
該当要素無し。コメディ
日常生活は、ほのぼのコメディ調。ニャンコ先生が3分割してしまい、アタフタする夏目とその姿を見て面白がる夏目組犬の会の妖達。
ホラー
該当要素無し。グロテスク
該当要素無し。サスペンス
ホノカゲに迫り来る、名取や祓い屋達。ハバキを解き放つ為に捕らえようとする、名取と柊等。
そこへ、邪魔に入る同業の祓い屋達。
謎解き
3分裂してしまったニャンコ先生、どうしたら元通りに戻す事が出来るのか!?3分裂した内の2匹、行方不明の1号と3号は何処へ?
不可思議
妖の存在を〝是〟としているんですから。ラヴ
多軌のニャンコ先生に対する気持ちは、或いは愛?エロス
該当要素無し。悲劇
『夏目友人帳』(アニメのみ鑑賞)って、人や妖を問わず、誰かが身代わりとが犠牲になる、切ない終わり方って多い気がする。本物の椋雄は、8年前に山の事故で亡くなっている。
変わり者とも思われ、人との関わりを諦めてしまった夏目レイコの生涯。
早くに両親を亡くし、親戚中をタライ回しにされた夏目貴志。
感動
結果的に、ホノカゲと暮らした容利枝の8年間は、騙されていた事になるのかも知れない。しかし、それは悪意では無く、ホノカゲの容利枝を愛おしく思う気持ちだ。