『マジンガーZ INFINITY』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日時:平成30(2018)年1月13日[土]/10:00~11:45
映画館名:TOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN3
座席番号:G-9

映画館公開日:平成30(2018)年 1月13日[土]
地上波初放送:

嘗て世界征服を目論む悪の天才科学者Dr.ヘルによって滅亡の危機に瀕した人類。
しかし〝鉄(くろがね)の城〟と呼ばれたスーパーロボット〝マジンガーZ〟を操る兜甲児とその仲間の活躍により、平和な時を取り戻していた。
そして世紀の戦いから10年。
パイロットを離れ科学者となっていた兜甲児はある日、富士山地中に埋まった超巨大遺跡インフィニティと、そこから現れた謎の生命体リサに遭遇する。
そして、時を同じくして謎の復活を遂げたDr.ヘル。
彼は無限の可能性を秘めるインフィニティで、嘗ての野望を完遂しようとしていた。
有史以来最大の危機、絶体絶命の状況の中、伝説のパイロットがマジンガーZと共に再び立ち上がる。
監督 志水淳児
出演 森久保 祥太郎(兜 甲児)
上坂すみれ(リサ)
関 俊彦(剣 鉄也)
茅野愛衣(弓さやか)
石塚運昇(Dr.ヘル)
宮迫博之/朴 璐美(あしゅら男爵:男/女)
藤原啓治(ブロッケン伯爵)

この先ネタバレの可能性有り

ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。

今年の〝映画始め〟作品だ。
おめでたい筈が、こんな面倒な事になるとは・・・。

パンフレットが品切れで購入出来ず。
公開初日の初回上映なのに!
店員曰く、20部しか入荷していなかったとの事。
善く善く思い起こせば、今作の配給元は東映だった。
過去にも同様の事件が有った事をすっかり忘れていた。
こうなると、何時になったら入荷するかも分からない。
そこで思い付いた。
この後、新宿へ行くので、その途中に丸の内TOEIへ寄り、そこで購入しようと。
結果は、正解。
丸の内TOEIでは山積みとなって販売されており、難無く入手出来た。
流石、東映の〝旗艦ショップ〟的映画館。

それにしても今回の件、〝20部しか入荷しなかった〟とは誰の責任何だ!
TOHOシネマズ(流山おおたかの森)の購買担当者の能力が低いのか、それとも配給元の東映が意図的に供給をセーブしているのか。
丸の内TOEIの状況から察するに、どうも後者の様に思えてならない。

何で日本のアニメ作品なのに、海外での公開が先なの?
ちょっと海外のファンに媚び過ぎじゃない?
何か日本のファンを蔑ろにされている様な気分。


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ストーリー
テレビ『マジンガーZ』から10年後の話し。
展開がスピーディーな上、理論的に難しい内容も有るので、考え込んでいると取り残されてしまう感有り。
ただ、何も考えず、マジンガーZが機械獣を蹴散らす様を観るだけでも良し。
リアルタイムでテレビ放送を観ていた世代は懐かしさを、初めて観る世代の為にリアルさを感じさせる。
設定
〝ゴラーゴン〟って何ですか?
並行世界とか、結構難しい理論が。
リアリティを持たせる為、少し理屈っぽくなったんじゃ!?

ジェット・パイルダーでは無く、敢えてホバー・パイルダーにしたのはグッジョブ。
発進時、後ろの方に修理中の様なジェット・パイルダーがチラッと見えた。

それにしてもDr.ヘルがどの様にして蘇ったのか、さっぱり分からないまま。
リサも、甲児とさやかの娘なの?
キャラクター
デザインは原作者・永井 豪氏のそれを上手い具合に踏襲している。
当然、テレビから10年経過しているのでキャラクターも成長しているが、それも違和感を感じない。

正直、1972年の放送から47年経過しているので、覚えていないキャラクターも多い。
甲児に弟何か居たか?
ジュンも、ボスの子分2人も、新光子力研究所の2人の博士も、誰だっけ?
Dr.ヘルも・・・、ギリ、〝生首〟持ってるブロッケン伯爵は思い出したみたいな。
反対に、〝あしゅら男爵〟は強烈に印象に残っている。
もう一度会えて嬉しいよ。
彼(一応、〝男爵〟だから男優先)の設定は、古代ミケーネの遺跡から発掘された夫婦のミイラを合体させ、Dr.ヘルがサイボーグとして復活させたとの事。(映画館販売パンフレットより参照。)
ブロッケン伯爵は、テレビ放送では〝片眼鏡〟なのだが、今作では作画の負担軽減の為に〝義眼〟としたそうな。(同)

今作オリジナルキャラクターのリサは、インフィニティを起動させる為の〝生体キー〟の様な存在。
体組織の91%が生体パーツで出来ているアンドロイド。

ロボットもキャラクターと考える事とする。
マジンガーZもグレートマジンガーも、リアル感が増してカッコ良くなった。
量産型のイチナナ式が登場しているのも説得力ある。
ただ、何かこう、ボディ表面の〝細かいパーツの寄り集まり〟感がねぇ・・・、〝ひび割れ〟に見えるんだが、これもリアリティの為か?

ビューナスAの〝オッパイ・ミサイル〟って、あの空間に何発装填してるんだよっ!
マジンガーZの〝ミサイル・パンチ〟だって、あれだけの長さのミサイル、腹部の厚さを超えてるんじゃないの?
ボスボロットは、どう言う原理で動いているんだ!?

機械獣のデザインは、やはり〝昭和感〟が否めないが、それは敢えてなのだろう。
ブロッケン伯爵搭乗の超機械獣・ブロッケンT9は、別に首が離れてなくても良いだろっ!
あしゅら男爵のアシュラーP1何ぞ、体の真ん中から真っ二つに分かれ、マジンガーZを挟んでプレスって!
キャスティング
他、主だったキャストの皆さん。
出演 花江夏樹(兜シロー)
小清水 亜美(炎ジュン)
高木 渉(ボス)
オカリナ(ブルー/マジンガールズ)
ゆいP(ピンク/マジンガールズ)
石丸博也(統合軍司令)
松島みのり(列車アナウンス)

甲児=森久保氏は絶妙のキャスティング。
テレビ放送当時の甲児役・石丸博也氏を彷彿とさせる!
あしゅら男爵役の宮迫氏も、プロの朴氏と息の合った台詞回しは称賛に値する。

藤原啓治氏は、アニメ映画復帰作品との事で、誠にお慶び申し上げます。

テレビ放送当時の甲児役の石丸氏と、さやか役の松島みのり氏も、別役で登場する。
オカリナ&ゆいP両氏は、女性お笑い芸人のおかずクラブ。
アシュラ(男)の宮迫氏も、お笑いの雨上がり決死隊。
映像
『マジンガーZ』とタイトルしておきながら、いきなりグレートマジンガーの戦闘シーンから始まる。
フル3DCGじゃなくて正解だった。
ロボットの場面と人の場面との違和感が全く無かった。
マジンガーZと機械獣との戦闘シーンはスピード感が有り迫力が有る。

富士山、桜、日本をイメージさせるシーンが多かった。
これは意図しての事らしい。(映画館販売パンフレットより参照。)
音楽
オープニング曲はテレビ放送でお馴染の、水木一郎氏の歌う『マジンガーZ(INFINITY version)』。
この歌が流れて来た時は感涙物だった。

武器を使用する時、一々その名前を絶叫しなくてはならないのは〝昭和感〟タップリ。
期待感
正直、半世紀近く前のロボット・アニメを持ち出して来て、今更、今風の説得力を持たせた作品に出来るのかと思っていた。
愈々、日本のアニメ業界もネタ不足で、過去の作品を引っ張り出して来たのかとも。
満足度
難しい設定や理屈は有る物の、マジンガーZ&グレートマジンガーがカッコ良く機械獣を叩きのめす爽快感。
子供の頃観た時のワクワク感を思い出した。

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アクション
マジンガーZ&グレートマジンガーの動きが、テレビ放送時と比べ物になら無い位にキレッキレ。
機械獣との戦闘シーンがメインとなるが、どの武器も派手で豪快。
SF
何時なったら、人が搭乗して操縦する二足歩行ロボットが出来るんだろう・・・。
我が国も人手不足何だから、ロボット兵でも作れば良いのに。
コメディ
ボス&ボスボロットが登場すると、一気にお笑い場面に。
所々、テレビ放送時の様なコメディ・タッチの雰囲気を感じる場面有り。
ホラー
世界を滅亡へと追いやるDr.ヘルの機械獣軍団。
起動したインフィニティの驚異的な破壊力。
グロテスク
該当要素無し。
サスペンス
次から次へと襲い掛かる機械獣の群れ。
インフィニティにグレートマジンガーと共に取り込まれている鉄也を奪還する事が出来るのか!?
謎解き
Dr.ヘル率いる機械獣軍団は、一体どうやって蘇ったのか?
共存を謳うDr.ヘルはインフィニティで何をしようとしているのか?
そもそのインフィニティとはどの様な存在?
不可思議
機械獣軍団は、〝機械〟なのか〝獣〟なのか、もう分らん。
富士の裾野に〝インフィニティ遺跡〟が埋まっていた何て!
ラヴ
甲児とさやかは結婚を約束してはいる物の、余り進展はしていない様子。
鉄也とジュンは結婚し、ジュンのお腹には新しい命が。
エロス
リサの初上場シーンは〝全裸(加工無し)〟です。
不自然な光等無かったが、乳首もアンダー・ヘアも無し・・・、生体パーツ付け忘れてますよぉ~。

統合軍所属アイドル・マジンガールズって!
でも、ビューナスAに乗り込んで闘うと、絶妙のコンビネーションで結構強い。
悲劇
戦闘で多くの人の命が失われた。
鉄也がインフィニティに取り込まれている事実を知った、ジュンの心情。
感動
不屈の闘志。
仲間を思う気持ち。
少しのノスタルジー。
ドキュメンタリー
該当要素無し。
歴史
該当要素無し。