『劇場版Fate/kaleid liner  プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日時:平成29[2017]年8月26日[土]/10:30~12:10
映画館名:シネマサンシャイン池袋/シネマ1
座席番号:I-8

 

映画館公開日:平成29[2017]年 8月26日[土]
地上波初放送:令和 3[2021]年 8月22日[日]

 

人類救済の方法を探していた衛宮切嗣は、一つの噂を頼りに冬木市に辿り着く。
神稚児の家系かも知れない朔月家。
しかし、辿り着いたその場所で見た物は、町を破壊し飲み込んで行く正体不明の闇だった。
危険を感じ、切嗣達も避難しようとしたその時、突如光の柱が立ち上がり、闇は打ち払われた。
一体何が起こったのか?
光の発生点に駆け付けた切嗣の養子、士郎が見た物は、半壊したとある屋敷に取り残されている1人の幼女だった。

黒髪に赤い瞳。
童女の名前は朔月美遊。
朔月家が秘匿し、継承し続けて来た神稚児だった。
その特性は〝人の願いを無差別に叶える力〟。
とうとう手に入れた人類救済の〝願望器〟に震える切嗣。
その日から切嗣、士郎、美遊での3人の暮らしが始まった。
無差別に発現してしまう美遊の力をどうすれば思い通りにコントロール出来るのか。
研究に没頭する切嗣だったが、その法則は一向に掴めず、ただ時間ばかりが過ぎて行く。
それから暫くしたある日。
病に侵されていた切嗣は士郎に〝正義〟を託し、静かに息を引き取った。

数年後、士郎は高校生になった。
美遊を妹の様に育てて来た士郎だが、心はずっと迷い続けていた。
切嗣の様に道具としては扱えず、かと言って完全に人の子として育てる事も出来ず・・・。
そんな自問を繰り返していたある月夜の事。
士郎の問いにそっと答えた美遊の願い事。
「士郎さんと、本当の兄妹になりたい。」
それは、人の願いを叶える神稚児が、自分の細やかな願い事を言葉にした瞬間だった。

「お前を外に連れ出そうと思う。」
切嗣から託された〝正義〟とは違う選択。
士郎が選んだのは、美遊を人の子として、自分の妹として育てる事だった。
後輩の間桐 桜、親友のジュリアンから「ニヤけている。」と言われた様に、吹っ切れたのかも知れ無い。
そして、美遊に取って念願のその日がやって来た。
本の中だけで知っていた、初めての外の世界。
「海が見たい。」と目を輝かせていた美遊だったが、士郎が先ず連れて行ったのは、いくつもの積み石が置かれた場所。
そこは朔月家の屋敷跡だった。
積み石は、助けられなかった美遊の家族の墓石。
士郎はここで、美遊を保護した本当の理由を明かす積もりだったのだ。

「俺は、お前を助けたかったんじゃ・・・」
その言葉を遮ったのは、思い掛けない男の罵り。
その場に現れたのは士郎の親友、ジュリアンだった。
5年前、闇の浸蝕が払われたあの時から、美遊と言う奇跡の行方を捜していたと告げる憤怒の親友に驚愕する士郎。
訳も分からぬまま叩きのめされ、薄れ行く意識の中で見えたのは、美遊を奪い去って行くジュリアンの後ろ姿だった。

目が覚めた場所は、言峰綺礼と名乗る神父が預かる冬木教会。
魔術世界の人間であった言峰から明かされるジュリアンの正体とエインズワース家の悲願、その為の聖杯戦争に士郎は驚愕する。
滅び行く人類史の継続-それは詰まり、士郎が切り捨てた切嗣の〝正義〟その物だったからだ。
エインズワースの工房を探す士郎だったが、結界で遮断されたかの様に辿り着く事が出来ず、自分は選択を誤った-その後悔に沈むだけだった。

美遊が攫われてから1ヶ月。
突如始まった聖杯戦争。
士郎の前に立つ桜の間桐家も、魔術師の家計だった。
士郎の力になる様に自分のアーチャーのカードを渡す桜。
だが、そのカードは何の英霊とも繋がりの無い屑カードで、桜はアサシンに惨殺されてしまう。
士郎の命もあわやと言うその時、無価値な自分に向けた誓いが召喚した英霊はエミヤ。
道を間違い続けた士郎が屑カードい繋げた、別世界の衛宮士郎の成れの果てだった。

止めを刺され人形に変わるアサシンの体。
エインズワースは人形に死者の人格を置換して使役していたのだ。
英霊エミヤを夢幻召喚した士郎はエインズワースが使役する6人のマスターを倒し、聖杯戦争の勝者となる。
そして、捕らわれていた美遊との再会。
7枚のカードを使い士郎が聖杯に掛けた願いは、聖杯自身である美遊の幸せだった。
 
監督 大沼 心
 
出演 名塚佳織(朔月美遊)
 
杉山紀彰(衛宮士郎)
 
花江夏樹(ジュリアン・エインズワース)
 
小山力也(衛宮切嗣)
 
 
 
この先ネタバレの可能性有り
 
 
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。

今回訪れたシネマサンシャイン池袋のシネマ1は、過去にも利用した事が有った。
その時はJ列10番で、同じ座席を指定する積りでいた。
過去の資料には〝その前2列程でも可〟とも記載が有ったので、前はH列9or10番、I列9or10番、J列9番辺りを予定していた。
今回の前売券はムビチケ・カードだったので、鑑賞日の2日前より日時座席指定券へと引き換えが出来る。
鑑賞日は8月26日[土]の初回と決めていたので、24日[木]の0時00分ジャストに映画館の座席予約サイトへとアクセスした。
しかし、回線が込み合っていて一向に繋がら無い!
焦って何度も何度も繰り返し操作し、漸く接続できたと思ったら希望していた座席は全て押さえられてしまっていた。
辛うじて今回の座席を確保で来たのはラッキーだったのかも知れない。
センターの9番の一つ左隣だが、着座当初は〝センターより外れ感〟が否めなかったが、本編が始まりそちらに集中している内に気にならなくなった。

鑑賞日前日、シネマサンシャイン池袋の座席予約サイトを確認した所、殆んどの上映回が〝満席〟となっていた。
鑑賞日に映画館内に入ると、座席に着かずに後ろの方で立っている人達が数人居たが、まさか〝立ち見〟なのか?
上映開始後は確認しなかったが、恐らくはそうなのだろう・・・、立ち見客入れちゃうの?
それに反して、H列8&9番が空席のままだったのは何故か?
24日[木]に引き換える時は、既に引き換え済みを意味する〝×〟印となっていたのに・・・。
まぁ、前の席に人が居ないと言う事は、鑑賞中に障害物が無くなると言う事なので大歓迎だ。
ただでさえこの映画館は構造が古く、館内に傾斜が殆んど無いので前の席の観客の頭が邪魔になる事が頻繁に有る。

座席予約サイトの操作方法も、映画館によって様々だ。
シネマサンシャイン池袋は、今回ムビチケ・カードの場合だが、〝ムビチケ購入番号〟と〝ムビチケ暗証番号〟を先に入力してから座席指定する。
また、暗証番号を数字4桁で指定する必要もある。
座席指定完了後に発行される〝予約番号〟も数字7桁だった。
鑑賞当日、映画館の発券機に〝予約番号〟と〝4桁の暗証番号〟の2種類を入力する必要が有る。

 

 

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ストーリー
〝答え合わせ回〟若しくは〝美遊回〟と言った所か。
『Fate/kaleid liner  プリズマ☆イリヤ』(以後『TV1』)の前日譚。
何故、美遊がイリヤの世界へ来る事に至ったかを描いており、エンディングが『TV1』の、美遊とイリヤとの邂逅シーンへと繋がっている。

 

初めての映画化が〝過去編〟ってどうなの?
主人公が活躍する所か、殆んど登場すらしない作品ってどうなの?
テレビ・シリーズや原作漫画から多少離れた〝パラレルワールド〟的な手法を使用してでも、イリヤ達の活躍を描くべきだったと思う。

 

美遊の世界でのイリヤ達の活躍が全く描かれていなかった!
今か今かと期待していたらエンド・ロール。
正直、『えっ!これでお終い?』と心の中で叫んだよ。
『Fate/kaleid liner  プリズマ☆イリヤ ドライ!!』(以後『TV4』)以後のエピソードはどうなるのか!?
まさか続編か!?
劇場版の続編へと繋がる流れなのか!?
流石にテレビ・シリーズの5期は無いだろう・・・、映画化もされ、料金取っても客が観に来ると味を占めたのだから、見す見す無料で見せてくれる程、今のアニメ業界は親切では無いだろう!?
設定
〝看板(タイトル)に偽り有り〟では?
もっと、イリヤ達の日常が観たかった。
ブッチャケ、イリヤの〝突っ込み〟が観たかった。
シリアス過ぎる。
テレビ・シリーズの様な感じの作風を期待していたのに・・・。

 

主軸(?)となる『Fate』シリーズの内容は全く知らないせいなのだろうが、用語が良く分からなかった。
『プリズマ☆イリヤ』のシリーズ4期全ては観て来たが、これ迄登場したワードの〝聖杯戦争〟や〝並行世界〟や〝英霊〟とか、多少理解出来ていなかったが、今作で多少理解出来た。

 

士郎が聖杯戦争とやらで6人のカードの英霊と戦う場面は、何だか呆気無い感じ。
もう少し時間を掛けても良かったのでは?
キャラクター
〝イリヤイリヤ詐欺〟ではありません事?(ムビチケ・カードや前売特典のクリアファイルのデザインも含めて・・・。)

 

イリヤの突っ込みが観たかったんだよぉ~!
イリヤ何か、エンディングの本の申し訳程度しか登場しない・・・、一瞬と言っても過言では無い!
他のキャラクターもそうだ。
 
キャラクター イリヤスフィール・フォン・アインツベルン【門脇舞以】
 
遠坂 凛【植田佳奈】
 
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト【伊藤 静】
 
マジカルルビー【高野直子】
 
マジカルサファイア【かかずゆみ】
 
遠坂 凛とマジカルルビーは、映画館販売のパンフレットには記載されているが、セリフが有ったかどうか記憶に無い。
クロエ・フォン・アインツベルン【斎藤千和】何か登場させても貰えなかった!
田中【福圓美里】も登場しないでは無いかっ!
この作品の魅力の殆んどはキャラクターだと思うのに・・・。
キャスティング
他の出演者の方々。
 
出演 中田譲治(言峰綺礼)
 
下屋則子(間桐 桜)
 
白石涼子(アンジェリカ)
 
諸星すみれ(エリカ・エインズワース)
 
小西克幸(ダリウス・エインズワース)
 

松来未祐氏(前マジカルサファイヤ)の逝去は誠に残念です。
映像
劇場版だからと言って、格別に画が綺麗だと言う事は無し。
音楽
オープニング・エンディング曲ともに同じアーティストが担当。
このアーティストはテレビ・シリーズの主題歌も担当していた。
期待感
前売特典第2弾のクリアファイルのデザインを見た時、イリヤの存在感が全く無い事に違和感を覚えた。
イリヤの日常生活が観られると思っていた。
イリヤの突っ込みが観たかったよ。
満足度
危惧していた事が、実際となってしまった感有り。
イリヤが全くと言っても良い程登場しない!
失望を禁じ得ない・・・。

 

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アクション
アサシン×士郎の壮絶なバトル。
英霊・エミヤと化した士郎×6人のカードの英霊。
美遊の幸せを実現させる為、アンジェリカとの死闘を繰り広げる士郎。
SF
該当要素無し。
コメディ
該当要素無し。
ホラー
世界が滅ぶとはまた、穏やかじゃないね。
まぁ、余り実感は湧かないけど・・・。
ジュリアン・エインズワースは、かなりイッちゃってる。
グロテスク
美遊を奪い去られた時、ジュリアンの術によって串刺しにされる士郎。
桜と士郎を急襲したアサシンの変身(?)はグロい。
サスペンス
冬木市の中心部より迫り来る蠢く闇に、飲み込まれそうになる切嗣と幼い士郎。
美遊を外の世界へと連れ出し、訪れた朔月家屋敷跡に現れたのは、親友のジュリアンだった!
謎解き
滅び行く世界を救済するには、美遊をどの様にコントロールすれば良いのか模索する切嗣。
美遊を奪い去って行ったジュリアンの真意は?
エインズワース家は何を企てているのか?
不可思議
魔法が罷り通り、並行世界が実在する。
〝人の願いを無差別に叶える力〟を有する〝神稚児〟と言う存在である美遊。
ラヴ
美遊は、あるいは士郎に対して・・・。
桜は完全に士郎ラヴ。
エロス
該当要素無し。
悲劇
これ迄一緒に暮らして来たのは、自分の事を〝道具〟として利用する為だと言う事実を突き付けられた美遊の心情。
親友だと信じていたジュリアンが真の敵であり、成す術も無く美遊を奪い去られてしまった士郎。
望まざる共聖杯戦争へと巻き込まれて行く士郎。
士郎を守る為にアサシンのカードの英霊と闘うが、惨殺されてしまう桜。
感動
美遊を救うか世界を救うか、ギリギリの選択で美遊の幸せを全身全霊を以って実現させようとする士郎。
敵対する者同士と知りながら、士郎の為に助力しようとする桜。
切嗣を正義の味方と信じて慕う、幼い士郎の健気さ。
ドキュメンタリー
該当要素無し。
歴史
古より続く聖杯戦争。
美遊の生家は連綿と続く旧家。