
鑑賞日時:平成29(2017)年4月7日[金]/11:10~13:10
映画館名:TOHOシネマズ 新宿/SCREEN10
座席番号:G-17
映画館公開日:平成29(2017)年 4月 7日[金]
地上波初放送:
地上波初放送:
世界でただ一人、脳以外は全身義体の世界最強の少佐率いるエリート捜査組織公安9課は、ハンカ・ロボティックスの推し進めるサイバー・テクノロジーを狙うサイバーテロ組織と対峙。
しかし、捜査を進める内に事件は少佐の脳に僅かに残された過去の記憶へと繋がり、彼女の隠された過去を呼び覚ますのだった。
「私は誰だったのか・・・」やがて、彼女の存在をも揺るがす衝撃の展開へと発展して行く・・・。
しかし、捜査を進める内に事件は少佐の脳に僅かに残された過去の記憶へと繋がり、彼女の隠された過去を呼び覚ますのだった。
「私は誰だったのか・・・」やがて、彼女の存在をも揺るがす衝撃の展開へと発展して行く・・・。
監督 | ルパート・サンダース |
出演 | スカーレット・ヨハンソン(少佐=ミラ・キリアン/草薙素子) |
ピルー・アスベック(バトー) | |
ビートたけし(荒巻) | |
マイケル・ピット(クゼ) | |
ジュリエット・ビノシュ(オウレイ博士) | |
この先ネタバレの可能性有り |
【3D版/IMAX/字幕版】 ロードショー公開初日&初回(3D版/IMAX/字幕版)上映回鑑賞。 IMAXデヴュー作品。 スクリーンが物凄くデケぇ~っ! 眼球にスクリーンを「これでもかっ!」と言わんばかりに押し当てられている様な感覚を覚える。 大迫力の映像が、視界一杯に広がる。 初めての経験のせいか、観終わった後に車酔いにも似た、身体がフラフラする様な感覚を覚えた。 ムビチケ・カード(鑑賞券1,200円+手数料200円) 1,400円 IMAX鑑賞料金 500円 3D鑑賞料金 300円 IMAX用3Dメガネ代金 100円 ─────────────────────────────────────── 合計 2,300円 その分、余分な料金も発生するのだが・・・。 当初、〝IMAX鑑賞料金500円〟と、TOHOシネマズのサイトに記載が有ったので、『(3D作品と)然程金額的に変わりは無いのだな。』と思っていたら、それとは別に3D鑑賞料金が必要だったとは! 3DメガネもIMAX専用が必要との事で、通常3D作品用のメガネは〝クリップ・オン〟タイプの物を持っているのだが、今回は改めて購入と言う形となった。 私は日頃から眼鏡使用なのですが、やはり通常タイプの3Dメガネには無理が有りますな! メガネonメガネではどうも違和感を禁じ得ず、鑑賞中も気になって気になって、集中力を殺がれてしまった事は否めない。 通常3Dメガネ(所有済み)の様に、自前のメガネにクリップ・オン式に止められる物は無いのだろうか? それを問い合わせる迄気が回らなかった・・・。 まぁ、〝通常3D版〟でも十分だったかな・・・。 日本語吹き替え版を鑑賞するのも一興。 主要キャラクターに少佐=田中敦子氏、バトー=大塚明夫氏、トグサ=山寺宏一氏と言った具合に、過去映像作品の声優さんを起用している。 今回訪れたTOHOシネマズ 新宿は初めてでは無いが、SCREEN10は初利用。 事前にスクリーンに対して目線の高さとセンターが交差する座席をリサーチした結果が今回のG列17番の席だったが、センターは良かったのだが目線の高さは少々前だった。 鑑賞中、見上げる感じで少々疲れた。 〝TOHO CINEMAS〟のロゴ・サインが結構上に見えたので、後もう2列程後ろが丁度良いのでは無いかと推測する。 □■以後の用語□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 『原作』 :原作漫画 『映画1』:『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』 『映画2』:『イノセンス』 『SAC』:『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 『A』 :『攻殻機動隊 ARISE』 『映画3』:『攻殻機動隊 新劇場版』

ストーリー
これ迄のシリーズの様に最終的に結論が出ない様な、観終わってモヤモヤする様なストーリーでは無い。時事的な、世相的な難解さは無く、終始一貫して世界に入り込める。
『原作』等の世界観を知らずとも、初めて観る人でも十分に楽しめる。
設定
サイバーパンク的な世界観は大好きな設定。アジア的な何処か無国籍な感じの都市が舞台。
ベースは『映画1』だが、所々に『SAC』の要素が散りばめられている。
少佐の過去のエピソードは、少々チープな印象を受ける。
却ってハッキリとはさせない方が想像力が膨らんで、より一層作品世界を楽しむ事が出来たと思う。
それにより、今作で少佐を演じる俳優が外国人でも、また『原作』キャラクターへの敬意を払うと言う意味でも整合性に叶うと言った所か?
クゼ=クゼ・ヒデオとは、過去に同じ活動を通じての仲間で、活動中に当局の取り締まりに合い二人共重傷を負う。
その際の義体への全脳移植の成功例が少佐で、失敗例がクゼ。
却ってハッキリとはさせない方が想像力が膨らんで、より一層作品世界を楽しむ事が出来たと思う。
キャラクター
少佐=ミラ・キリアンは、元々は〝草薙素子〟だったが、義体化した際に記憶を改ざんされて生まれ変わった。それにより、今作で少佐を演じる俳優が外国人でも、また『原作』キャラクターへの敬意を払うと言う意味でも整合性に叶うと言った所か?
クゼ=クゼ・ヒデオとは、過去に同じ活動を通じての仲間で、活動中に当局の取り締まりに合い二人共重傷を負う。
その際の義体への全脳移植の成功例が少佐で、失敗例がクゼ。
パズは登場させて貰えなかったのですな!
義体化率も低そうだし、見た目的にも特技的にも、これと言って〝華〟を持ち合わせていないから?
それと入れ替わる様に、少佐以外の唯一の女性課員としてラドリヤが登場する。
これは今作のオリジナル・キャラクターだろう。
義体化率も低そうだし、見た目的にも特技的にも、これと言って〝華〟を持ち合わせていないから?
それと入れ替わる様に、少佐以外の唯一の女性課員としてラドリヤが登場する。
これは今作のオリジナル・キャラクターだろう。
バトーは最初から〝義眼〟では無かった!
登場した当初は〝生身の目〟だったが、捜査中に事故に巻き込まれて〝義体化〟した。
登場した当初は〝生身の目〟だったが、捜査中に事故に巻き込まれて〝義体化〟した。
クゼは『SAC』のキャラクター・デザインと良く似ていた!
完成度高い!
完成度高い!
荒巻(課長?)の髪型はサリーちゃんのパパを彷彿とさせる。
天辺はイッちゃって無いんですな。
天辺はイッちゃって無いんですな。
其々の課員の特技を活かすシーンが殆んど無かった。
唯一見られたのが、サイトーの狙撃シーン位。
イシカワもボーマも影が薄い。
後、トグサが〝マテバ(恐らく)〟を使用していた。
唯一見られたのが、サイトーの狙撃シーン位。
イシカワもボーマも影が薄い。
後、トグサが〝マテバ(恐らく)〟を使用していた。
タチコマに代表される、思考戦車が登場しなかったのは残念。
彼らは良いキャラクター性を持っているので、作品に彩を添えた事でしょう。
スカーレット・ヨハンソン氏は、違和感を感じなかった言えば嘘になるが、恐れていた程酷くは無かった。
アニメーションのキャラクターと比較するのは気の毒かも知れないが、スカーレット・ヨハンソン氏がやたらと顔がデカく感じた。
ピルー・アスベック氏は、正しくバトーと言った感じ。
義眼の特殊メイクも違和感全く無し。
ビートたけし氏の荒巻は、少々ガタイが良過ぎ。
もう少し華奢な老人だが、矍鑠としたイメージなのだが・・・。
福島リラ氏が芸者ロボットを演じていたのは、単体で歩行するシーンだったのですかな?
そうだとすると、全ての芸者ロボットの顔のモデルは福島リラ氏と言う事になるのだろうか・・・、逆説的に?
彼らは良いキャラクター性を持っているので、作品に彩を添えた事でしょう。
キャスティング
その他のキャスト。出演 | チン・ハン(トグサ) |
ラザルス・ラトゥーエル(イシカワ) | |
泉原 豊(サイトー) | |
タワンダ・マニモ(ボーマ) | |
ダヌシア・サマル(ラドリヤ) | |
福島リラ(芸者ロボット) | |
桃井かおり(ハイリ=素子の母親) | |
ピーター・フェルディナンド(カッター) | |
スカーレット・ヨハンソン氏は、違和感を感じなかった言えば嘘になるが、恐れていた程酷くは無かった。
アニメーションのキャラクターと比較するのは気の毒かも知れないが、スカーレット・ヨハンソン氏がやたらと顔がデカく感じた。
ピルー・アスベック氏は、正しくバトーと言った感じ。
義眼の特殊メイクも違和感全く無し。
ビートたけし氏の荒巻は、少々ガタイが良過ぎ。
もう少し華奢な老人だが、矍鑠としたイメージなのだが・・・。
福島リラ氏が芸者ロボットを演じていたのは、単体で歩行するシーンだったのですかな?
そうだとすると、全ての芸者ロボットの顔のモデルは福島リラ氏と言う事になるのだろうか・・・、逆説的に?
映像
3D版を観るべき。少佐の義体が、細部に至る迄リアルに描かれている。
芸者ロボットも不気味で良し。
クラマックスの多脚戦車の動きがぎこちなくて残念。
もう少しスムーズな動きならもっと迫力が有ったのに!
芸者ロボットも不気味で良し。
クラマックスの多脚戦車の動きがぎこちなくて残念。
もう少しスムーズな動きならもっと迫力が有ったのに!
これ迄のシリーズの映像作品の〝オマージュ〟的な映像が。
オープニングは『映画1』のそれに酷似だし、ラスト・シーンは『攻殻機動隊』では〝名物シーン〟の、少佐がビルから飛び降り熱光学迷彩によりフェードアウトするシーン。
オープニングは『映画1』のそれに酷似だし、ラスト・シーンは『攻殻機動隊』では〝名物シーン〟の、少佐がビルから飛び降り熱光学迷彩によりフェードアウトするシーン。
街並みやホログラムの巨大広告等は『ブレードランナー』の様。
もう少し、ネットの世界を描いて欲しかった。
特に〝電脳〟での通信中等に、視界に表示される様々なサインとか。
もう少し、ネットの世界を描いて欲しかった。
特に〝電脳〟での通信中等に、視界に表示される様々なサインとか。
音楽
エンディング曲の冒頭は、『映画1』のオープニング曲だったと記憶している。ビートたけし氏の台詞回しが、少々聞き取り難い。
過去のケガの影響なのか、たどたどしい言い回し。
過去のケガの影響なのか、たどたどしい言い回し。
IMAXの恩恵なのか、雨粒が滴り落ちる音迄もが聞こえて来る。
ただ、それ程有難がる程の物とは感じられなかった。
3Dで描かれるであろう〝ネットの世界〟の映像には期待していたが、リアル俳優のキャラクターには興味が無かった。
それを差し引いても余りある程、他の映像が素晴らしかった。
〝主役〟はキャラクターでは無く映像だと思って観れば、満足行く作品だと思う。
最初から期待していなかった分、余計贔屓目に見えてしまうのかも知れない。
ただ、それ程有難がる程の物とは感じられなかった。
期待感
アニメ作品の安易な実写化(特にハリウッドでの)には懐疑的だった。3Dで描かれるであろう〝ネットの世界〟の映像には期待していたが、リアル俳優のキャラクターには興味が無かった。
満足度
実写化=リアル俳優は、思っていた程悪くは無かった。それを差し引いても余りある程、他の映像が素晴らしかった。
〝主役〟はキャラクターでは無く映像だと思って観れば、満足行く作品だと思う。
最初から期待していなかった分、余計贔屓目に見えてしまうのかも知れない。

アクション
全編に散りばめられている。特に銃撃戦と、少佐の白兵戦。
ビートたけし氏のガン・アクションが観られる。
SF
そう遠くない、21世紀半ば頃の近未来。電脳化や義体化等のテクノロジーは未来的だが、街並みや市井の人々の暮らし振りは現在と余り差は無い感じ。
銃は実包弾だし、車にはタイヤが有る。
コメディ
該当要素無し。ホラー
ネットの世界と脳とがダイレクトに接続される電脳化社会。便利になった反面、それを逆手に取られて脳内に侵入され、記憶迄書き換えられてしまう恐怖。
果たして、自分は本当に自分なのだろうか?
グロテスク
クゼの今にも朽ち果てそうな満身創痍の義体。いくら義体とは言え、腕や足が千切れたりするのを目の当たりにするのは・・・。
サスペンス
単身、事件現場へと突入する少佐。命を狙われるオウレイ博士の元へと急行する少佐。
オウレイ博士殺害の嫌疑を掛けられ、一転追われる身となってしまった少佐。
謎解き
クゼの狙いは何か?次々と命を狙われる科学者達の関連性は?
少佐とクゼとの関りとは何なのか?
時分とは一体何者なのかと思い悩む少佐。
不可思議
ゴーストと言う概念が今一つ理解出来ない。記憶迄簡単に書き換えられてしまう世の中、何を以って自分を自分足らしめるのか。
生体パーツで個を認証出来ても、中身が書き換えられてしまっていては、もうそれは別人格。
それでもゴーストを以って個を保っていると言うのなら、それはもうオカルトの世界。
ラヴ
該当要素無し。エロス
該当要素無し。悲劇
少佐=ミラ・キリアンとしての記憶は、公安9課員として操る為に植え付けられた疑似的な物だった。失敗した実験体として抹殺され掛け、漸く生き延びたクゼ。
感動
自らの命を賭し、少佐を危機から救うオウレイ博士。少佐に素子の面影を感じる、ハイリの我が子を思う親心。
ハイリを母と認識しつつも、真実は自らの心の中に仕舞い込む少佐の心情。