『CYBORG009  CALL OF JUSTICE/第3章』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日:平成28(2016)年12月9日[金]
劇場名:池袋HUMAXシネマズ/シネマ2
席番号:H-9

映画館公開日:平成28(2016)年12月 9日[金]【2週間限定公開】
地上波初放送:

再びサイボーグとして生きる事を決意した009と003は力を取り戻し、仲間の元へ駆け付けた。
そうして009は001が攫われた事を知り、救出へ向かう。
だが009が001を見付けた時、001は「僕に構うな。君達にはやるべき事が有る。」と、自らの意志でブレスドと共にテレポーテーションし、消えてしまう。
ドルフィンⅢに戻ったゼロゼロナンバー・サイボーグ達は無意味な争いを繰り返す愚かな人類を根底から変える為の『人類強制進化計画』が実行される事を知る。
その計画とは、宇宙ロケットに人工ウィルスを搭載したマイクロ・ドローンを大量に積み、大気圏再突入と同時に世界中に放出し、パンデミックを引き起こすと言う物。
人類が生き残る確率は僅か5パーセント・・・。
既に、大量のマイクロ・ドローンを積んだロケットは打ち上げられている・・・。
ロケットが宇宙ステーションに到達する迄、残された時間は8時間。
009、002、004は迎撃ミサイルに乗り込みロケットが宇宙ステーションに到達出来ない様に阻止しようと宇宙へ旅立つ・・・。
宇宙でのプロフェッサーとの壮絶な戦いの末、004が自分の持てる力を全て使い切り、『人類強制進化計画』を阻止する為に犠牲を払う。
009と002はボロボロに傷付いた心と体で地球に帰還したのだった。
004の意志を継ぎ、001奪還を誓うゼロゼロナンバー・サイボーグ達。
想像を絶する孤独との戦いの中で、009は何を見るのか・・・。
ドローン計画に失敗したエンペラーが目論む最終手段とは・・・?
ゼロゼロナンバー・サイボーグ達の最後の闘いが始まる・・・。
監督 柿本広大
神山健治(総監督)
出演 河本啓佑(009/島村ジョー)
福圓美里(001/イワン・ウイスキー)
佐藤拓也(002/ジェット・リンク)
種田梨沙(003/フランソワーズ・アルヌール)
日野 聡(004/アルベルト・ハインリヒ)
乃村健次(005/ジェロニモ・ジュニア)
真殿光昭(006/張々湖)
佐藤せつじ(007/グレート・ブレテン)
石谷春貴(008/ピュンマ)
杉崎 亮(アイザック・ギルモア)

この先ネタバレの可能性有り

ロードショー公開初日&初回上映を鑑賞。
前売券無し。
パンフレットは全3章共通。

今回訪れた映画館は初めてでは無いが、スクリーン2は初めてだ。
事前にスクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟が交差する座席番号を映画館にリサーチした。
情報によると、センターは9番で、目線の高さはI~J列との事だった。
だが今回、何故、敢えてH列9番を指定したかと言うと、この座席の前が通路となっているからだ。
これ迄の経験上、上映中に中座する客(意外と居る)が前を通ったりするので敬遠していたが、前に座席が無いので、足を組んでいられたりと中々開放的で快適だった。
ただ、映画館の構造上傾斜が殆んど無いので、今回の座席でも少々スクリーンを見上げる様な印象を受けた。


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ストーリー
いよいよクライマックス。
ゼロゼロナンバー・サイボーグ達×ブレスドの、人類存亡を掛けた最後の闘いが決着する。
ジョーとエンペラーとの対決で、時間と空間の描き方と言うか、状況が今一つ良く理解出来なかった。
設定
最も嫌いな終わり方。
「ラストはご覧になった方の想像にお任せします。」的な、何とも曖昧で、スッキリしないラスト・シーン。
観終わってイライラした。
きちんと白黒結論付けて!

ラスト・シーン、ハインリヒは死に、ジェットも安否不明、ジョーも行方不明の筈なのに、ゼロゼロナンバー・サイボーグ9人勢揃いの影が!
あぁもぅ、モヤモヤするっ!

結局、ブレスドとはどの様な存在だったの?
人類から派生した新親類って解釈で良いのかな?
でも、作中〝人類の進化へ関与〟して来た的な発言も有った様な?
〝サルから人へ〟的な進化では無く、〝文明の進化〟的な意味合い?
その辺が曖昧でモヤモヤする。
キャラクター
ハインリヒ、死す!?
ジェット、安否不明!
ジョー、行方不明!
そう言う前提で、以後の文章を記す。

ハインリヒは宇宙ステーションと共に太陽へと突入してしまう。
ジェットもピョートルと刺し違えったっぽい感じで、そのまま放置。
ジョーもイワン曰く「存在は感じる。」も、未知の領域より帰還せず。
ゼロゼロナンバー・サイボーグのエース級3人が欠番となってしまう!?
『サイボーグ009』シリーズ、完結させてどうする!
イヤ、ハインリヒはイワンのテレポーテーション能力で無事帰還出来たと信じたいね。
ジョーも自分の加速装置の能力で入り込んだ領域だから、きっと自らの能力で出来た筈さ!

結局、エンペラーはどうなったのだ?
ジョーは打ん殴っただけで、止めを刺していないじゃないか!

第3章のゲスト・キャラクター。
出演 井上和彦(エンペラー)
増谷康紀(プロフェッサー/スティーブン・アルキメデス)
天田益男(ピョートル・マキシモフ)
牧野由依(カタリーナ・カネッティ)
花輪英司(五十嵐 威)
甲斐田 裕子(ルーシー・ダベンポート)
全て第2章より引き続き登場しているキャラクター。
第3章より登場の新キャラクターは無し。

イワンは、エンペラーの真意を確かめ、最悪刺し違えてでも内側から計画を阻止する積りでブレスドと行動を共にしていたのだった!
その為〝マイクロ・ドローン計画〟は他のサイボーグ達に任せた。
それが「僕に構うな。君達にはやるべき事が有る。」の真意。

ジェットは見掛けに因らず計算高い?
プロフェッサーとの宇宙空間ドッグ・ファイトの最中、推進剤&酸素切れを起こし掛けながら、宇宙ステーションへ帰還する軌道を計算してスペース・デブリを爆破していた何て!

男気を通したね、五十嵐!
結構、カッコ良かったぞ!!
ルーシーは事の発端となる切っ掛けを作り、もっとストーリーに深く関わって来るのかと思っていたが、そうでも無かった。
第2章以降、存在感が薄かった。
キャスティング
新キャラクターの登場は無いので、新たに加わった声優さんは居らず。
全3章観終わって、今更キャラクターに合わないだのとの感覚は無い。
映像
前半のジェットとプロフェッサーの宇宙空間でのドッグ・ファイトはCGで作った甲斐の本領発揮と言った映像。
爆発の火煙何かも迫力有った。

プロフェッサー(本体/脳のみで宇宙ステーションに居た)を倒すシーンは、もう少し丁寧に描いても良かったのでは?
もっと脳をレーザー銃で打ち抜くとか、具体的に仕留めた描き方が有っても良かったと思う。

サイボーグ達の持つレーザー銃を撃った瞬間、リングが現れるのは面白い。
リングは他にも、ドルフィンⅢ艦首の〝重力制御的な装置〟もそうだった。
今シリーズの一つの象徴的なイメージ?
音楽
爆発音や稲妻の効果音は迫力が有り、臨場感タップリ。

全章通して同じ楽曲&アーティスト。
期待感
いよいよクライマックス。
イワンの真意とは!?
ブレスドとの決着は!?
満足度
一番嫌いな終わり方で失望を禁じ得ない・・・。
主役のサイボーグの一人でも欠けたら、今後『サイボーグ009』のシリーズが続けられ無いじゃ無いか!

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アクション

今作の一番の見所は宇宙空間。
ジェット×プロフェッサーとのドッグ・ファイト。
もう一つは、フランソワーズによるバイク・アクションも。
颯爽とバイクを駆り疾走するフランソワーズはカッコ良かった。
水上走行も可能とは!

国連ガーディアンズによる、ドルフィンⅢ一斉攻撃。
推進機に被弾して着水を余儀なくされ、セーバータンク部隊が一斉に襲い掛かる。
残されたサイボーグ達による白兵戦。

ピョートル×五十嵐のセーバータンク&ジェットの空中戦。
連携プレイによる、五十嵐&ジェットの勝利。

クライマックス、いくら加速してもエンペラーに攻撃を避けられてしまうジョー。
何度繰り返しても、エンペラーの特殊能力の前には効かない!
大ラス、エンペラーを倒すのはジョーの拳!
打ん殴って終了!!

SF

前半戦の舞台は宇宙空間。
SF感マックスでしょう!?
メカニック的にはドルフィンⅢの他に、フランソワーズ駆る水陸両用バイクが登場。

コメディ

該当要素無し。

ホラー

行き詰った人類の進化を促進させる為に、生存確率5パーセントと言う計画を実施しようとするとは!
殆んどの人類がその犠牲となってしまうでは無いか!?
それは最早、人類絶滅に等しい。
そうなった中エンペラーは、必然的に自らが神と言う存在になるであろうと目論んでいた。

グロテスク

五体バラバラとなったハインリヒの姿。
宇宙ステーションの制御系をエンペラーと奪い合っての事か?
逆に体の制御を乗っ取られ、右手の機関銃を自分に向けてぶっ放しそうになり、自らレーザーナイフで切断してたからな!

GBの飛行形態(?)。
背中から生えている〝昆虫の翅〟げな物はどうも・・・。
お世辞にもスマートで格好良いとは言えないな。

サスペンス

ジョー&ハインリヒ&ジェットの宇宙ステーション強襲組。
ドルフィンⅢの迎撃ミサイル弾頭部分に乗り込んで大気圏離脱を試みる。
宇宙空間にて、酸素の残量が尽きる掛ける3人。
観ていて思わず息を止めてしまった!
ジェット×プロフェッサーの、スペース・デブリ群を掻い潜ってドッグ・ファイトは手に汗握る。
ジェットは五十嵐と連携してピョートルのセーバータンクともドッグ・ファイトを繰り広げる。
今回、ジェットの見せ場満載。

ジェットとジョーの支援に向かうフランソワーズ。
バイク・アクションはスピード感有り。

ドルフィンⅢに取り付く国連ガーディアンズのセーバータンク部隊を、白兵戦で迎撃するサイボーグ達。
多勢に無勢で切りが無い。

ジョーとエンペラーの最終決戦。
加速装置で一気に攻め立てるジョーに対し、圧倒的な強さの得意能力で対抗するエンペラー。
ジョーの攻撃が一向に効かない!

謎解き

エンペラーの恐るべき〝人類強制進化計画〟の全貌が遂に明らかに!
切り捨てられた途端、計画の全貌を暴露し捲るカタリーナ。
〝マイクロ・ドローン〟による計画は、ゼロゼロナンバー・サイボーグ達によって阻止されたが、未だ最終手段が!
人類全ての記憶を〝リセット(消去)〟し、一から文明を築き直す魂胆!

不可思議

エンペラーの特殊能力は、触れた者の能力をコピーする事が出来る!
他にも記憶を消去する能力。
カタリーナは、そうして〝リンカー〟としての能力をコピーされ、仲間から切り捨てられてしまった。
クライマックス、第1章登場のカウボーイやティーチャーの能力を使用し、サイボーグ達を苦しめる。

ピョートルも人間なのに、ジョーに匹敵する程のスピードで動く事が出来るとは!
〝クロック・アップ〟したらしいが、それは一体何ぞや?

クラマックス、ジョーとエンペラーの一騎打ち。
バトルの場は、時間も空間も超越した未知の領域。
もう、神とかオカルトの世界じゃ?

ラヴ

ハインリヒとルーシーって、何時の間にかそんな仲になっていたの?
フランソワーズとジョーはラブ。
ギルモア財団では〝社内恋愛〟可ですか?
カタリーナもジョーの事が?
フランソワーズも心中穏やかでは居られない事でしょう。

エロス

カタリーナの戦闘服姿。
ヘソの形がクッキリと表れる程、ピッチピチで身体のラインが露わに。
因みに、カタリーナは、どれだけ激し動きをしても〝乳〟が揺れない!
戦闘服の構造・材質のせい?
TVアニメ(特に深夜)の様に、滅多矢鱈と揺れる演出は無し!

悲劇

ハインリヒ、どう考えても助からないよなぁ・・・。
宇宙ステーションの制御を守る為、諸共太陽へと向かって行ったのだから。
ジェットもピョートルと相打ち?
ジョーも未知の領域へと行ったままの様だし。
ゼロゼロナンバー・サイボーグ、存続の危機では!?

エンペラーに記憶を消去され、最終的には殺されてしまうカタリーナ。
やはりそう言う運命なのね・・・、何と無く予感はしていた。

感動

ハインリヒの自己犠牲。
これに尽きる。

加速装置を使用している最中、ジョーは虚無にも等しい孤独に耐えていたのか!?
それには、流石のエンペラーも耐える事が出来なかった!

ドキュメンタリー

決戦の場はニューヨーク。
自由の女神を挟んであれだけ激しいドッグファイトを繰り広げながら、像には一発も弾が当たらないなんて!

歴史

ブレスドは人類進化に、何らかの関与をしているのか?
ブレスドが人類進化を促した?
エンペラーはローマ帝国(だったかな?)の皇帝だった事が有るからそう名乗っているらしい。