『ゼーガペインADP』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日:平成28(2016)年10月15日[土]
劇場名:新宿ピカデリー/SCREEN2
席番号:J-15

映画館公開日:平成28(2016)年10月15日[土]【2週間限定公開】
地上波初放送:

ソゴル・キョウは舞浜南高校に通う、明朗快活な男子高校生。
部員が自分ひとりしかいない水泳部を廃部にしないため、日々奮闘している。
ある日、キョウは校内のプールで、謎めいた少女に遭遇する。
謎の転校生ミサキ・シズノに導かれたキョウは、見なれない廃墟の中で巨大なロボット“ゼーガペイン アルティール”を操縦する。
彼の手に蘇る、どこか懐かしい感触。
「お帰りなさい、キョウ」──戦いを終えたキョウに、シズノは口づけをする。
しかし、戦いを繰り返すうち、キョウはゼーガペインで謎の敵と戦う廃墟こそが現実で、自分の暮らす舞浜市は虚構にすぎないのではないかと不安に陥っていく。
幼なじみのカミナギ・リョーコが「渋谷へ遊びに行きたい」と話したことをキッカケに、キョウは舞浜市から出ようと試みる。
だが、キョウの目の前にシズノが現れて、告げる。
舞浜市は量子サーバーに保存された仮想空間であり、キョウもリョーコもシズノ自身も「幻体」と呼ばれるデータ人格記憶にすぎない──と。
これまでの日常が、小さなサーバー内の仮想現実であることを受け入れられず、葛藤するキョウ。
彼は、何も知らないリョーコに救いを求める。
だが、自分たち「幻体」も不死身ではなく、データが損なわれれば復元不可能であることを知り、愕然とする。
一方、リョーコにも、キョウやシズノと同じ“セレブラント”として目覚める兆候が現れはじめていた。
それを知ったキョウは、彼女を覚醒させずに守りぬくことを決意する。
ところが、「私ね、キョウちゃんと同じセレブラントになっちゃった」とリョーコは笑顔で告げる。
リョーコのセレブラントとしての覚醒スピードは、キョウの予想を超えていたのだ。
ゼーガペインで出撃したキョウとリョーコは、一緒に戦ったことで、さらに信頼を深め合う。
その直後だった。
敵の新兵器がゼーガペインを襲い、リョーコの幻体データが消失したのだ。
キョウは、この喪失を、この痛みを乗りこえられるのだろうか?

(映画館販売パンフレットより『テレビ版ストーリー』をそのまま抜粋)
監督 下田正美
出演 浅沼晋太郎(ソゴル・キョウ/十凍 京)
花澤香菜(カミナギ・リョーコ/守凪了子)
川澄綾子(ミサキ・シズノ/三崎 紫雫乃)

この先ネタバレの可能性有り

前売券無し・パンフレット有り。
公開初日&初回上映を鑑賞。

テレビ放送から10年経過しているのに、根強い人気を誇っている!
場内は満席だったし、グッズ販売には長蛇の列が出来ていた。
インターネットより当日の座席指定をする段階で、それは分かっていた。
あれよあれよと言う間に、良さそうな座席が一瞬にして埋まってしまった。

今回訪れた映画館は、恐らく初めてでは無いと思うが、何時来たかは記憶に無い。
事前リサーチし、このスクリーンに対してセンター&目線の高さが交差する座席をI列15番と調べておいた。
しかし、いざ座席指定をしようとした所、アクセスが集中してフリーズ。
操作をやり直している内にI列を先に取られてしまった。
仕方無く1列後ろにしてみた。
全く、この日の為にSMTmembersにもなったと言うのに!
鑑賞日の3日前(12日[水])の17時00分から、座席指定が出来たのだが、それでも競争は激しかった。
残念!
・・・と、そう思ったのだが、J列でも全く問題無かった。
松竹のトレードマークが丁度目線の高さだった。
次の機会が有ったら、I列15番の席を試してみよう。
当日、J列15番に座った所、目の前(I列15番)にはハゲ頭が座っていた。
『私のお目当ての座席は、こんなハゲに奪われたのか!』と内心、腹が立った。


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ストーリー
混乱し、戸惑った。
『TV』の総集編として観ると、そう言う状況に陥ると思う。
テレビシリーズ(以後:『TV』)の前日譚だったのか?
そう解釈すれば得心が行く。
しかし、そうでも無いんだな・・・、キョウとリョーコがゼーガペインで一緒に戦っている描写が有ったよな、確か。
あちらこちらと移動し、一本の作品の中に複数の物語が同時進行しているイメージ。

基本的には変わっていない。
人類が滅ぼされた後、そのデータが収容されているサーバーを守りながら何時の日か復活を果たす為に、ゼーガペインにてガルズオルムと戦いの日々を繰り広げる。
先述のストーリーは『TV』の物で、映画館販売のパンフレットよりそのまま参照した。
設定
自分の周り全てが、サーバー内に保存されたデータで、自分自身もその一部。
しかも、現実の人類は滅亡して、存続と復活を賭けてロボットで戦うって最高のシチュエーション。

ADPとは、Adaptation(適応・順応・調整/小説や戯曲等を改作する事・脚色)の事だそうだ。
意味合いからすると後者の意味合いが適正と推測出来る。

夏休み最終日、8月31日の日付が変わる瞬間にサーバーがリセットされてしまうのには変わりが無いが、それが本作では幾度と無く繰り返される無限ループとして描かれている。

登場する用語が難しいんだよな・・・。
その意味を考えている内に、あれよあれよと言う間に物語が進んで行ってしまうので、付いて行くだけで精一杯。
『TV』放送から10年も経過しており、内容を思い出しながら見ているので、中々集中出来ずに理解力が低下してしまい、ストーリー展開に付いて行け無くなる。
キャラクター
新キャラクターも多数登場。
出演 柿原徹也(カノウ・トオル/河能 亨)
戸松 遥(コハクラ・ナツミ)
甲斐田 裕子(フナベり)
大津田 裕実(ツムラ・サチコ/津村さち子)
久野美咲(ルーパ)
小林 愛(ネーヴェ)
中田譲治(ヴァルボ)
ネーヴェとヴァルボは、パチスロ化された時の登場キャラクターらしい。
キャスティング
新キャラクター以外、レギュラー陣は『TV』と変わらず。
映像
『TV』の映像が、本作では異なったシーンで使用されていたりするので、その違いを整理するのに頭の中が混乱し、ストーリー展開に付いて行くのに苦労する。
10年前の作品とは思え無い程のクオリティで、現在の作品と何ら遜色が無い。
音楽
セリフ等は、全て新しく録音し直したのだろうか?
何と無くそう言う気がする。
聞いていて、花澤香菜氏の台詞回しが〝今と変わらない〟気がする。
本作鑑賞前、公開直前特番として『TV』の特別編集版『ゼーガペイン  Memories in the shell』が放送されたのだが、その中の花澤氏の台詞回しは正直言ってたどたどしかった。
それが本作では今と変わらぬ演技に、貫禄すら感じられた。

エンディング曲や挿入歌は『TV』でも担当したアーティスト。
曲等はそれ程、印象に残る物では無かった。
期待感
『TV』は夢中になって観ていたからなぁ。
10年振りに大きなスクリーンんで新作カットも加わってと聞いて・・・。
満足度
何だか混乱して良く理解出来ず、楽しむ余裕が無かった。

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アクション

ゼーガペインとガルズオルムとの攻防戦。
高飛び込みをするキョウ。
スクーターでタンデム・ツーリングするキョウとリョーコ。

SF

ロボット・アニメと言う段階で、無条件でSF作品。
今居る世界も出来事も、自分の記憶すらもサーバー内に保存されているデータだった何て!
量子コンピュータとか何とか・・・。

コメディ

日常パートは結構コメディタッチ。

ホラー

人類は死滅し、それが一人の人間の手に因る物。

グロテスク

該当要素無し。

サスペンス

ゼーガペイン各機って、直ぐに燃料(QL)切れするイメージがあるから、何時戦闘不能に陥るのでは無いかとハラハラする。
最終局面、月面でのセレブラント×ガルズオルムの全戦力を投じての決戦。

謎解き

ナーガの目的は何か?
サーバー内の人々を実体化する方法は有るのか?

不可思議

該当要素無し。

ラヴ

キョウ×シズノ&キョウ×コハクラ先輩&キョウ×リョーコ・・・、ってキョウ三又かぁ~いっ!
エマ【井上麻里奈】→島【坪井智浩】は一方通行。
クリス【家中 宏】×アーク【久川 綾】のアヴニール夫妻。
さち子×ハヤセ・トウヤ【神谷浩史】←タチバナ・ミズキ【ゆかな】も複雑。

エロス

該当要素無し。

悲劇

人類滅亡。
永遠の無限ループを繰り返すキョウ。
水泳部復活も友人との和解も、時が来れば全てリセットされてしまう。
それを延々と繰り返す訳だから、ある意味、何も知らずに生活している人々の方が幸せかも。
セレブラントとして覚醒してしまった悲劇。

感動

データ化された人格でも感情が有るのだと、必死で守り抜こうと戦う姿。

ドキュメンタリー

〝南〟が付くが実在する都市、舞浜が舞台。

歴史

該当要素無し。