『フューリー』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日:平成26年11月28日[金]
劇場名:TOHO CINEMAS  NICHIGEKI/SCREEN1
席番号:O-18

 

映画館公開日:平成26[2014]年11月28日[金]
地上波初放送:令和 6[2024]年 2月26日[月]

 

1945年4月、第二次世界大戦下。
ナチス占領下のドイツに侵攻を進める連合軍の中にウォーダディーと呼ばれる米兵が居た。
長年の戦場での経験を持ち、戦車部隊のリーダー格存在である彼は、自身が〝フューリー〟と名付けたシャーマンM4中戦車に3人の兵士と共に乗って居た。
ある日、ウォーダディーの部隊に新兵のノーマンが副操縦手として配属される。
だが彼はこれ迄戦場を経験した事が無く、銃を撃つ事も出来ない兵士であった。
繰り返される戦闘の中、想像を遥かに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにするノーマン。
5人の兵士達がぶつかり合いながらも絆を深めて行く中、ドイツ軍の攻撃を受け、他部隊はほぼ全滅となる。
何とかウォーダディーの部隊は生き残るが、300人ものドイツ軍部隊が彼らを包囲して居た。
そんな状況下、ウォーダディーは無謀にも〝フューリー〟で敵を迎え撃つと言うミッションを下す・・・。
 
監督 デヴィッド・エアー
 
出演 ブラッド・ピット(ドン・コリアー)
 
ローガン・ラーマン(ノーマン・エリソン)
 
スコット・イーストウッド(マイルス軍曹)
 
 
 
この先ネタバレの可能性有り
 
 
『ガールズ&パンツァー』(以後:『ガルパン』)の乗りで観に行くと後悔する。
ブッチャケその口だった・・・。
『ガルパン』に絡めてテレビCM制作した奴、マジ最低。
どちらの作品に対しても失礼。

第二次世界大戦を題材にした〝戦争映画〟を観るのも久し振りだ。
公開初日&初回上映を観に行ったのも久し振りだが、この映画の関係者だろうか、招待されている様な客が居た。
今回の座席も、この映画館では定番の席で丁度良かった。
公開初日とは言え、平日なので客入りは少なかった。

 

 

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ストーリー
フューリー号と言う戦車の運命の1日。
1人の新兵が如何にして仲間との絆を深め、戦場の狂気へと染まって行くかが描かれている。
〝強いアメリカ〟とか〝派手な勝利〟とかは無い、暗く重苦しいシリアス。
設定
新兵として配属されたノーマンに感情移入して、グイグイと作中へ引き込まれる。
投降したドイツ兵を殺す様ノーマンに命ずるコリアーが、拒むその手に銃を持たせて無理やり引き鉄を引いて撃ち殺す・・・、これって戦争犯罪じゃ!?
徹底してリアリティを追求したらしい。
聖書の一説を引用した台詞が多いが、今一つピンと来ない・・・。
キャラクター
『戦争にヒーローは居ない。』と言う事を言いたいのだろうが、結局、死を恐れず使命を果たして戦死したフューリー号の搭乗員を称えているのだろう。
クライマックスの十字路攻防戦、一人戦う事を決意するコリアー何かそうでは?
主な登場人物は、フューリー号の搭乗員5人。
百戦錬磨の修羅場を乗り越えて来た荒くれ者達+全くの未経験な若者。
キャスティング
ブラッド・ピット以外知らない。
マイルス軍曹役のスコット・イーストウッドは、名前の通りクリント・イーストウッドの息子。
パンフレット見て分かったが、こんな人、何処に出ていたかな?
映像
登場する戦車は、ティーガーⅠもシャーマンも本物で、実際に動く物はとても希少。
人が死ぬシーン、必要以上に残虐に見せ過ぎでは?
監督は飽く迄もリアリティを追及していたらしが、映像を観た限り演出過剰の様に感じる。
地上波で放送出切るのだろうか・・・。
音楽
主砲の発射音、爆発音、機関銃の掃射音、飛行機の爆音・・・、戦場の臨場感は抜群。
期待感
ティーガーⅠとの派手な戦車戦で、フューリー号が勝利してスカッと出来ると思って居たのだが・・・。
満足度
観終わって凹む・・・、アンハッピー・エンドだった。

 

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アクション

一番の見せ場はクライマックスの、十字路でのフューリー号1両vs.300人のドイツ兵。
他にも、塹壕に潜むドイツ兵掃討戦や市街地戦、ティーガーⅠとの戦車戦は迫力満点。

SF

該当要素無し。

コメディ

該当要素無し。

ホラー

該当要素無し。

グロテスク

人が死ぬシーンがかなり・・・、いくらリアリティを追求したとしても、『そこ迄やらなくてもっ!』って感じ。

サスペンス

重火力のティーガーⅠと機動性のフューリー号との戦車戦は手に汗握る!
クライマックス、十字路での孤立無援の攻防戦!

謎解き

該当要素無し。

不可思議

該当要素無し。

ラヴ

束の間の休息で出会ったドイツ娘とノーマンの淡い恋心。

エロス

該当要素無し。

悲劇

最初は人を殺す事に罪悪感を抱いていたノーマンだったが、生死の狭間を垣間見、迷いを捨て去る迄に然程時間は掛からなかった。
敵の反撃で、ノーマンと心を通わせたドイツ娘が目の前で無残な姿に。
ノーマン以外、フューリー号の搭乗員は全員戦死!

感動

一命を賭して任務を遂行しようとするフューリー号の搭乗員。
唯一生き残ったノーランを見逃すドイツ兵は、未だ人間性を保っていたのだと信じたい。

ドキュメンタリー

登場する戦車は実在。

歴史

第二次世界大戦末期、1945年4月のヨーロッパが舞台。