「ナニヲヨンデマスカ?」突然声を掛けられ、振り向くと、隣に座っている外国人だった。ハローワークから帰宅する電車内で、本を読んでいた時だった。返答の困った私は、本の巻頭に記されているタイトルを見せ、音読してみた。「タタカイ、オワル・・・」漢字が多少読める様だが、片仮名は読めないのか、「エンペラー。」私がそう言うと、〝終戦の天皇に関する本〟と察した様な素振りを見せた。私が読んでいた本は『終戦のエンペラー 陛下をお救いなさいまし』だ。「オモシロイデスカ?」「面白いです。映画の原作です。」納得した様な表情を見せると、名前を問われた。「(名前)(苗字)。」「(私の名前)・・・」聞き取れなかった様なので、苗字だけ述べる。「(私の苗字)。」「(私の苗字)サン。ワタシハ(多分、苗字)。」余りにも発音が良過ぎて聞き取れず、聞き返す。「(彼の苗字)?」「イエース。」彼は、私の事を〝さん付け〟で読んだのに、私は呼び捨てにしてしまったと、少々申し訳ない気持ちになった。一瞬の間が空き、何と無く、こちらからも語り掛けないと悪い様な気がしたので聞いてみた。「学生さんですか?」それと言うのも、この人物、これ迄も幾度と無く見掛けた事が有るのだ。今日もそうだが、何時も2人連れで、格好と言ったら、ワイシャツにスラックスにネクタイと、丸で高校生の制服の風体。オマケに時間帯も、彼らが下校する頃だったので、〝海外からの交換留学生だろう〟位に思っていたが、今思えば、高校生にしては老けて見えたが、〝西洋人だから、実年齢よりもそう見えるのだろう〟と、勝手に思い込んでいたのかも知れない。「センキョウシデス。」返って来た答えを聞いて、『シマッタ!』と思った。「センキョウシハ、ハジメテデスカ?」初めてだと答えると、何故だか握手を求められた!「カエリマスカ?」一瞬、何の事かと思ったが、どうやら、『仕事が終わって、もう帰りですか?』と言う意味らしかった。「ええ・・・。」「イイデスネェ。シゴトハナニヲシテマスカ?」「探してます・・・。」「ソウデスカ・・・、ナニガシタイデスカ?」「え・・・、色々・・・。」流石に、状況を察した様だ。「カミサマヲシンジマスカ?」『来たーっ!』思っていた通りの問い掛けが来たので、つい、心の中で叫んでしまった!「余り信じてません・・・。」〝余り信じない〟と言う返答も可笑しな話だが、それを聞くと、彼は、神を信じれば心が豊かになり、それ故に日々の暮らしも豊かになると言った事を語り始めた。一応、一通りの話しを聞いた私は答える。「人それぞれですよね。」このままでは勧誘されてしまうと危機感を覚えた、私なりの精一杯の抵抗。「ソウデスネ。」意外とあっさりと引き下がったので拍子抜けした。「ワタシタチハココデ。」電車に乗って一つ目の駅で、降り際に小冊子を渡された。見ると、〝末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン)〟と記されていた。それにしても、何故、いきなり声を掛けられたのだろう?見た感じ、余程、〝迷えるラム肉〟に見えたのだろうか・・・。関連記事>『終戦のエンペラー』
書類選考
郵 送
仕事内容は何とかなるだろう。
必要な経験欄の〝IT業界〟での経験は無い。
賃金は良く、昇給&賞与は有るが、具体的記載無し。
通勤手当上限設定35,000円は、問題無し。

もう1件応募しようとしたのだが、ハローワークの相談カウンターから応募可否の連絡を入れたら、女性を希望しているとの事なので、出来なかった。
確か、この求人元には、過去にも応募した事が有ったのだが、その時は応募可能だったのだが・・・。

封筒に、切手を貼り忘れていた・・・。
90円を貼れとの指示だが、80円切手を貼って再投函した。
面接試験
予 約
無し。
実 施
無し。
その他
無し。
結果通知
8月1日書類郵送の結果通知が届いた。
不採用だった。
