鑑賞日時:令和7[2025]年8月15日[金]/7:25~9:40
映画館名:TOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN1
座席番号:G-9
映画館公開日:令和 7[2025]年 8月15日[金]
地上波初放送:
この先ネタバレの可能性有り
【2D版/日本語版】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
終戦の日にロードショー公開する意義。
80年と言う年月をどう感じるか。
鑑賞より24日も経過しているので記憶も曖昧だ。
この度利用したTOHOシネマズ 流山おおたかの森のスクリーン1は初めてでは無かったが、スクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟が交差する座席を映画館側へ確認した事が無かったので、改めて問い合わせたところ、今回の選択となった。
たった80年前。
平和な海が戦場だった時代。
どんな時も、激戦により海に投げだされた仲間達を救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。
その名を〝雪風〟。
何時しか海軍ではこの艦を〝幸運艦〟と呼ぶようになる・・・。
太平洋戦争中に実在した駆逐艦〝雪風〟。
駆逐艦は誰もが知る〝大和〟や〝武蔵〟と言った戦艦に比べ、遥かに小型で軽量、高速で小回りが効く。
その機動性を活かし、先陣を切って魚雷で戦い、艦隊を護衛し、更に兵員や物資の輸送、上陸支援、沈没艦船の乗員救助等、海の何でも屋、海軍一の働き手、として数々の戦場で活躍した。
中でも〝雪風〟は、敵弾を掻い潜りながらその任務を果たし、必ず生き抜いた。
そして決まって戦場に留まると、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間達を救い、共に帰還させた。
戦後は〝復員輸送船〟としての航海を続け、外地に取り残された人々、約13,000名を日本に送り返した。
監督
山田敏久
出演
竹野内 豊[寺澤一利]
玉木 宏[早瀬幸平]
奥平大兼[井上壮太]
===== ストーリー =====
戦争の惨さを前面に出した反戦でも無く、雪風が勇ましく戦った事を称える訳でも無い、この時代を生きた人々のヒューマン・ドラマ。
全体的に悲壮感は余り無く、何と言うか説教臭くないストーリー。
===== 世界観 =====
終戦=玉音放送と言うイメージは、どうしても切り離せないのだろうか?
===== キャスティング =====
その他のキャスト
當真あみ[早瀬サチ]
田中麗奈[寺澤志津]
中井貴一[伊藤整一]
増岡 徹[葛原芳雄]
石丸幹二[古庄俊之]
登場人物は殆んどが雪風の搭乗員だが、余り知っている役者さんは居なかった。
・・・って言うか、奥平大兼って誰だよ!?
主演級の役者すら知らないよっ!
===== キャラクター =====
史実に基いた物語だが、メインのキャラクターは架空の人物。
戦後、寺澤艦長の娘・多賀子【有村架純】が大人になって自衛官になっている。
===== 映像 =====
ラスト・シーン、平和な現代に生きる我々は〝試されているのでは?〟と思えてしまう。
少々、艦隊戦の俯瞰映像が物足りなさを感じた。
===== 音楽 =====
エンディング曲は歌詞が有るより、ただの波音だけの方が良かった。
===== 期待感 =====
雪風をどの様に映像として表現するのか、CGだとは思ったが興味深かった。
実在する駆逐艦を舞台としたストーリー展開、史実に忠実に基くのか、それとも大幅にアレンジされるのか。
===== 満足度 =====
まぁ、歴史的事実は変え様が無いが、雪風を舞台とした人間模様がとても心温まるものだった。
雪風を始め、大和等の艦隊が違和感無く映像化されていて良かった。
===== アクション =====
戦争映画だから戦闘シーンは有るのだが、その戦闘シーンも機銃を撃つ場面ばかりの様な気がして今一迫力不足。
人間同士が戦う訳では無いので、それ程アクション・シーンは無いが、砲撃を受けて間の直ぐ傍に水柱が立つシーンは迫力がある。
===== スペクタクル =====
やはり巨大な艦体を操艦し、戦場を縦横無尽に駆け巡る雪風。
連合艦隊の進軍は見せ場の一つ。
===== SF =====
該当要素無し。
===== コメディ =====
該当要素無し。
引き上げ船として活躍している雪風の寺澤艦長(船長?)のラスト・シーン(最期?)。
どうしても、『宇宙戦艦ヤマト』の沖田十三艦長の最期と重なってしまう・・・、そのシーンへのオマージュ的な?
===== ホラー =====
戦争と言う時代の潜在的な恐怖。
===== ショッキング =====
早瀬先任伍長の死。
敵戦闘機による機銃掃射、井上を庇って被弾し腕が吹き飛ぶ!
===== サスペンス =====
雪風に迫り来る魚雷。
巧みな操艦でギリギリで躱す。
敵機の編隊が波状攻撃を仕掛けて来る。
===== ミステリー =====
該当要素無し。
===== オカルト =====
該当要素無し。
該当要素無し。
該当要素無し。
数々の戦場へと赴いた雪風。
その度に無事に、そして大勢の戦友を救助して連れ帰る。
===== ロマンス =====
該当要素無し。
===== セクシー =====
該当要素無し。
===== 悲劇 =====
余り、露骨に戦死するシーンは描かれていないが、やはり早瀬先任伍長の死。
故郷の妹へと宛てた戦死の手紙を認める寺澤艦長の心情。
===== 感動 =====
この時代の先人の犠牲の下に築かれた現代の平和。
忘れてはいけないのだろう。
該当要素無し。
===== ドキュメンタリー =====
雪風を始め実在の艦船が登場。
時代背景も大凡史実に基く。
===== 歴史 =====
80年前の日本。
それ程の大昔と言う訳では無いが、既に〝歴史〟となりつつある・・・、良し悪しは別として。