コンニチハァ~!
本当にお久しぶりです。
おそらくもう、5 年くらいになりますw。最後の記事から。。
この数年はあまりに色々な事があって、ブログを更新することができない状態でした。。
特に最近は、コロナ・ウィルスの影響もあって、なかなか新しい生活に慣れず、日々とても陰鬱な気持ちになりまして、筆が進まない状況でした。
さらに予算的な理由でw、新しいノートパソコンが購入できず、鬱屈する日々でした。
やっと最近ちょっとした偶然から、いろいろと予定を前に進められて、
こうしてブログも開始することができました。
ありがとうございます。
さて、改めてブログを再開するにあたり、どう内容を改めて行こうかと、心機一転を練れって、思いを巡らしていたのですが・・・・やはり私の得意分野、
「映画のお話」から
始めるべきだなぁって思いましたw。
ここ数年特に勉強してきた、世界経済、金融、投資なども後々お話して、
皆様の英語学習の助力になればと思ったのですが・・・
なかなか良い企画でそれを始めることができず、いま五里霧中の状態です。。
なので、最近見た、超マイナーな作品で、私らしい再開を記念できればとw
思っております。
どうぞ最後までお付き合いくださいw。
では、なぜに「オーソン・ウェルズ」か??
映画通の中でも、俳優としての彼はあまり評価されてないですね。
古い映画俳優ならば、マーロン・ブロンド、ヘンリー・ホンダ、ジェイムス・ディーン、ポール・ニューマンなどが、よく名前が出てきますが・・・ウェルズ??
実は私、80年代育ちで、彼の顔はよく新聞に出ていて、覚えてるんです。
英語学習のテープかなんかの宣伝で、彼の肖像画(写真の描画)を前面に出していたのです。
その一世代前は、ウィスキー(ニッカ、だったかなw)の宣伝で、テレビにもコマーシャルに出ていて、実は、ちょっと昔を知る人は、一度は彼のことを、メディアを通して、目撃してると思います。
そういったなか、実は前世紀(20世紀)最後の頃に、
『 20世紀 映画の傑作選 』をアメリカの映画界が発表。
その第一位が、
オーソン・ウェルズ監督・出演の「市民ケーン」でした。
これ・・・私当時、ピンと来ませんでした。まぁ、その頃まだ当時の最新作とかばかりを観ていて、それ程昔のクラシック映画を大量に観るほどに至ってなかった事もありましたが。
そこから、遅まきながら色々観てみました。
特に彼の監督・主演「オセロ」は、見事な映像美で、まさしく当時の最新の名作群を追い抜くような、大傑作だった。白黒にもかかわらず。
「市民ケーン」は、それはもう、新人とは思えない映像構成。編集。ストーリー。。その当時では、驚きの映像技術を盛り込んだ大作でした。。
そこから、彼の伝説を色々と調べてみると、もう稀有の才能を持つ、偉人だというのが分かります。
そしてさらに最近、暇も持て余しこともあり、彼の隠れた「名作(迷作w)」、
「BLACK MAGIC」(1949)
を観たのです。
さて簡単にですが、この映画の題材となった事件を紹介します。。
それは、
マリー・アントワネットの「首飾り事件」です。
1785年に起こった事件で、フランスのある伯爵夫人が、マリー・アントワネットに近づく機会を伺っていた枢機卿に、その首飾りを買わせ、夫人がマリー・アントワネットに届けるという作戦を考案する。
枢機卿は、それによって出世することができると考えたわけです。
そこで、伯爵夫人は、枢機卿の信用を得るために、マリー・アントワネットの替え玉を用意して、面会させるのです。そして夫人を信用しきって、首飾りを代理購入して、夫人に渡した・・・・。
結局これは、伯爵夫人の策謀で、詐欺であることが判明。首飾りはバラバラにされて売り払われました。
この事件が法廷に持ち込まれると、そこで夫人はなんと、当時稀代の詐欺師(当時は医師として有名だった)、カリオストロ伯爵に濡れ衣を着せて、自分の無実を主張した。。
もちろんカリオストロは無罪であったが、これで欧州での彼の評判は零落。没落していく。
カリオストロは、貧しい家庭で幼少時代を過ごし、後に錬金術や心理療法(ヒーリング)を学び、巧妙に上流社交界に侵入して、名声を得る。のちに文字の偽造技術も学んだとされる。
そして、このカリオストロ伯爵こそ、宮崎駿監督の
『 ルパン三世 カリオストロの城 』の題材とされた人物
なのです。
さらに、
この「首飾り事件」と「カリオストロ伯爵」の話を基にした小説書いたのは、フランス革命期の文学の巨匠である、
アレクサンドロ・デュマでした。
そして、今回ブログで紹介する映画「ブラック・マジック」は、このデュマの小説「ジョセフ・バルサモ(Joseph Balsamo) 」を基にして制作されています。
映画のストーリーとしては、オーソン・ウェルズ扮するカリオストロ伯爵を中心に、かなりフィクションを加えております。
映画の筋書きとして、
幼少期に、ある伯爵に母親を殺され、その復讐を誓うジョセフ、つまりカリオストロ。
青年期にある医師から、催眠術を習い、彼の忠告を無視して、後にそれを使って、社交界で名声を得る。
母親を殺した伯爵に近づいていく途中、かのマリー・アントワネットそっくりの女性、ロレンザの出会う。彼のは彼女に催眠術を使い、復讐として自分の妻とする・・・。
一方、ロレンザがマリー・アントワネットにそっくりであることを利用して、替え玉として使い、非常に高価な首飾りを詐取しょうとする伯爵夫人(Madame du Barry)。
伯爵夫人とカリオストロ伯爵の思惑が、複雑に絡みあり、事件は法廷へと持ち込まれ、奇想天外な結末が訪れる・・・。
実際、この映画、オーソン・ウェルズの「背徳の美学」といいますか、
クラシック映画の傑作の一つである、
『第三の男』に出てくる、怪しい魅力を内在する男としての存在感が、迸っているように思えます。・・・実際その映画で彼が出てくるのはホンの数シーンですが。。
それよりも、やはりお話の隅々が、宮崎監督の映画、
『ルパン三世 カリオストロの城』に使われているプロットやシーンに、そっくりなのです。カリオストロ伯爵が、クラリスを催眠薬か、催眠術にかけて結婚させようとするところとか、塔の上での対決シーンとか・・・。
とにかく、一度は両映画を観て頂いて、実際宮崎監督がこの映画を観たのか、もしくはデュマの小説を読んだのか・・・・考察してみるのも面白いかと思いますww。
復帰第一号目というのに、またさらに長々と駄文を連ねてしまいました・・・スンマセンw。
今後も、映画だけでなく、英語・経済・政治・歴史などを題材に、面白い話題を提供して行きたいと思います。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。。