先日、長女が大学生になり我が家を旅立ちました。


諸先輩方に、娘が嫁に行くときは涙が出るよ、と教えてもらっていたので、将来、娘が結婚したら泣くだろうなという予感はしていましたが、まさか「子供が大学生になって家から出ていく」というイベントがこれほどグッと来るとは思いもしませんでした。

どうして、、、どうして誰も教えてくれなかったんだよーーーー!!

心の準備が出来てなかったぶん、刺さりました。


人生の節目のイベントといえば、結婚や出産など自分に他者が加わるプラスの節目と、死別や離婚など他者が自分から離れていくマイナスの節目があるかと思います。


思えば、これまで自分に起きた人生の節目と言われるイベントは祖母の死を除き、ほぼ全て自分に他者が加わるプラスの節目ばかりでした。自分という中心の玉に他者がペタペタと貼り付けられたイメージでしょうか。

今回初めて自分を覆っていた膜のようなものが剥がされた感覚があり、子育てに大きな区切りがつき、家族の形がはっきり変わるのを実感したからなのか、ただ寂しいからなのか、成長が喜ばしいのか、言葉に表すのが難しいですが、とにかく泣けました。
空の巣症候群かもと思いましたが、それとも違う気がします。瞬間的に強く感じたもので、空虚感や喪失感が長く続くような状態でもないので今は普通に元気です

3年後には次女が旅立ち、何年かしたら親が旅立ち、と今後待ってるのがマイナスの節目が多くなることを自覚し、これが年を取るということなのか、と実感しました。

どんどん自分の周りの膜が剥がれ、自分という玉がむき出しになった時、どうなるんだろう。孤独を感じるのかな。それとも解き放たれたと感じてスッキリするのかな。

もしかして、そういったむき出しの自分を「ボケる」ことで誤魔化そうとするのかな。本当の自分を見られないために。



半年くらい日記をサボったのでダイジェストでご紹介。


ベスト3は何かと言われれば困るけど、絶対ベスト3には入るであろうキャンプ場、きじひき高原キャンプ場での1枚。駐車場からいい景色が見られるサイトまで遠いことが唯一の欠点。
2023年はお腹いっぱいになるまでキャンプと山登りができました。


北海道にある百名山で唯一未踏であった幌尻岳についにお邪魔してきました。
林道歩きから始まり、林道の終点で一泊。
北戸蔦別岳で一泊。
ヌカビラ岳で一泊。
3泊4日の長旅でした。

他の百名山とは一線を画した、登りがいのある山でした。どの山もそれぞれにいい山ですが、幌尻岳はその中でも特に総合力の高い魅力的な山かと思いました。ここを日帰りで行ける体力をつけたいです。


好天に恵まれた斜里岳。前日に羅臼岳にも登りましたが、羅臼岳の山頂は爆風で、身体ごと持っていかれそうなくらいの爆風にちょっとビビりました。
かけていたメガネが飛ばされそうで、メガネを外して手探りで最後は登りました。こういう時、目が悪いと不便だなと感じます。


東洋のセブンシスターズ、と言われる乙部町にある滝瀬海岸。白い傾斜地、という意味のシラフラと昔から呼ばれているそうです。海岸沿いに砂浜を歩きながらシラフラを眺めてみました。
そもそもセブンシスターズを知らないので本家と比べてどうこう言える立場にはありませんが、調べてみた感じだとこちらのほうがアクセスが簡単で、人もいないので、本家はこちらで、セブンシスターズこそ、欧州の滝瀬海岸と呼ぶべきではないかと。
海のミルクだって牡蠣にとってはきっと不本意でしょう。ミルクこそ陸の牡蠣だろう、みたいな。
そんなことを考えながら引き返そうとしたら満潮で、膝までずぶ濡れになりながら帰ってきました。
行くときは干潮時に行きましょう。


毎年恒例の八郎沼の紅葉ライトアップ。2023年の紅葉はイマイチでしたが、沼に映る様子は相変わらずキレイでした。


夏の装備で登れるギリギリのタイミングでの砂原岳


駒ケ岳もいっぱい登りました。ただ、火山性活動が2023年12月ころから活発になってきているとのことで、そのうち入山規制にならないか心配です。駒ケ岳に登れなくなったら、、困るなー。
登ってる最中に噴火されても困るけどね。。


12月に雌阿寒岳にも行ってきました。スマホで色々頑張って夜の撮影を試みてみましたが、なんかこう思い描いていた夜空と山の写真が取れず、設定や加工の仕方を教えてくれる師匠を探そうと思いました。


雌阿寒岳の山頂で私のインカメが何度撮っても私にしかピントを合わせてくれないという珍事。指でピントを奥に合わせても、撮ってみると結局私メインという。
突然スマホに愛着がわいてきました。


空に浮かぶスターリンク衛星もスマホで撮れるくらいにはっきりと見えました。

皆さんの住んでいる地域でも見られる時が必ずあるのでぜひ見てみてください。
知らずに見た時は銀河鉄道の夜かと思いました。


1月4日に登った駒ケ岳と砂原岳です。2023年にスノーシューを購入したので冬に歩ける距離が格段に伸びました。この日は今まで冬に登った中でダントツに天気が良く、山頂でも風がほとんど吹いていないという好条件でした。

それほど高い山ではありませんが360度絶景であることが動画から伝われば嬉しいです。


長女の卒業式の後。
私ができる唯一のおしぼり作品でお祝いです。


卒業おめでとう。