昨年12月21日、「巨人の星」のアニメ版のDVDをヤフーオークションで落札したことをブログに載せた。
今、時間があるときに見ているが、なかなか感動する。私が認定する一番の感動シーンは大リーグボール2号完成後のペナント開幕試合で飛雄馬が中日の一徹・伴コンビと対決し、一徹のサインミスで伴が大飛球を打ちアウトになる。サインミスの理由を伴に問い詰められて、一徹が土下座して涙ながらに語るシーンはこちらも涙が出た。
花形の様々な奇策によって動揺させられた挙句に一本足打法によって、飛雄馬の大リーグボール2号(消える魔球)は場外ホームランされる。その後、消える魔球を打ち込まれて、その脱力感からフラフラと新宿の夜をうろついていると女番長お京さんが現れて、お京さんは飛雄馬に恋をして、左門はお京さんに恋をする。というところまでをみた。DVDボックスは11枚あり125話から最終回までといっても、DVD1枚4話から6話まで入っているので全てを見ようとするとかなりの時間がかかる。
ここで、ふと疑問に思ったことがある。星飛雄馬や他の登場人物、姉明子や伴や花形の年齢は一体いくつなのか?今元気で生きているならば何歳なのであろうか?
姉明子は昭和20年生まれで現在も生きておれば平成22(2010)年で65歳となる。この明子の年齢はほぼ確定的だ。根拠もあるからだ。。
161話「飛雄馬の母」で昭和19年に星一徹つまり飛雄馬の父が巨人軍の1軍に昇格したことを妻(つまり飛雄馬の母)に伝えたところ、自分も妊娠していることを一徹に告げている。このとき一徹に出征の赤紙が来て、巨人1軍の夢が絶たれてしまう・・・これが初めての子どもなので明子ということになるだろう。ということは確実に明子の生年月日は昭和20年生まれである。明子の上に子どもがいれば別だが・・・また、昭和20年3月20日の東京大空襲を描いた場面では、空襲によって燃えている一徹の自宅に、巨人1軍入りの記念に買ったスパイクを妻が取りに帰ったというシーンが描かれている。このとき妻が乳児を負ぶっていた。さらに昭和21年に一徹が戦地から帰ってきたときには明らかに女の子がいた。これらを総合するとその子どもは間違いなく明子であろう。。つまり、明子は昭和20年の1月か2月生まれということになろう。(もしかしたら昭和19年の終わり頃とも考えられる)
さて、問題の飛雄馬の年齢だが・・・確実に分かっている事実を取り上げると・・・
① 高校1年で甲子園で準優勝した後、中退した。
② (巨人の星では)3シーズンしかジャイアンツに在籍していない。
③ 大リーグボール2号を完成して向かえたシーズンオフに金田投手が引退した。
④ その他
これらに年度を当てはめてみると。。。。
① 高校入学するのは普通15歳である。15歳で中退して、ジャイアンツに入団し、初めて迎えたシーズンは16歳ということが分かる。。16歳プロ野球選手というのはなんとも早熟な気がする。分野は違うとはいえ、現代では石川遼君が16歳でプロゴルファーデビューしたくらだから有り得ない話ではないか?・・・
② 飛雄馬はジャイアンツに僅か3年しか在籍していない。ということは大リーグボール3号を投げて左腕を酷使し、左腕の筋が切れたときの年齢は18歳ということになる。お京さんと左門とダンスホールで水割りを飲んでいたときは17~8歳と考えられる。18歳で現役引退というのも凄いことだな~~普通は高卒生がプロ野球界に入団する年だ。。。
③ 更に大リーグボール2号を飛雄馬が完成させシーズンオフを迎えたのは、ジャイアンツ入団2年目つまり17歳のときだ。このときに金田投手が引退している(「133話大投手・金田の引退」参照)。 金田投手が引退したのは現実では、1969年10月10日である。
ということは、飛雄馬の生年は1969年から17歳を引いて、1952年くらいで昭和にすると27年生まれということになるであろう。したがって飛雄馬が現在生きているとすると58歳前後(誕生日を迎えているかどうかで差が出る)だ。
要するに平成22(2010)現在、姉明子は65歳で飛雄馬58歳という結論に達する。7つ違いの姉弟だ。ちなみに確か伴、花形、左門は同学年で飛雄馬より2つ年上なので60歳ということになろう。(失礼なことに飛雄馬は伴には呼び捨てだった。ところが花形と左門にはちゃんと「さん」づけで呼んでいた。)ということは、花形は5つ年上の明子と結婚したことになる。金の草鞋を履いたか・・・花形さん!飛雄馬は普通だったら、ジャイアンツの投手コーチをしてもいい年齢だ。
これを調べるだけで4時間はかかった・・・・あー疲れた。。。