帰宅して玄関の扉の鍵を回しながら、
「明日休みだから、大丈夫」
と、親友のカズヤからの電話を切った。
リビングの時計は20:25分を指している。
カズヤはいつもいきなりだ、会うのは久しぶりだが心が踊らない俺がいた...理由はふたつあった。
つい最近俺は3年付き合った女性と別れたばかりで後悔は無いが無気力でもあった。
そして、今からカズヤが来る理由。
カズヤは1年ぶりに彼女が出来て俺に紹介したいと言う。
もちろんカズヤは俺が別れた事は知らない、俺たちは長年の付き合いで親友と言える。
インターホンが響いてドア越しに体育会のガサツな笑い声が聞こえる。
「カズヤ、声デカ過ぎ。早く入れよ」
「お~、久しぶりだなあ!お前ちょっと痩せたか?働き過ぎかあ~?」
このカズヤのノリは今の俺には寧ろ有難いのかも知れないと思う。
カズヤの身体に隠れていた黒髪の女の子は少し戸惑った表情で軽い会釈をして、微笑んだ。
「こんばんは、ミサです。おじゃまします。カズヤから聞いてた雰囲気は怖い人のイメージだったけど優しそうな人で良かったです。」
「どうも、散らかってて悪いけどあがって。ミサちゃんはコーヒー好き?ジュースもアルコールもあるけど...」
プシュッ
カズヤは早々に缶ビールを空けて軽く飲むと
「ミサはまだ未成年だから酒は駄目なんだ、今日は寒かったから暖かいの何か作ってくれないか?」
意外だった、カズヤは未成年だろうが関係無くみんなで飲もうとするヤツだった。
それだけ美咲ちゃんを大切にしたいのか、まだ付き合いだして間も無いからなのかと、少し驚いたが買ったばかりのコーヒーを美咲ちゃんには出した。
「頂きます、あの、今夜は彼女さんはいらっしゃらないのですか?」
「そうだそうだ、ランちゃんまだ仕事か?」
「ああ、電話で言いそびれたけど別れたんだよ。だから今日はカズヤが羨ましいよ 笑」
「うそ!?いつ!?何で!?」
「嘘じゃない、一昨日出ていった、ランにいい奴が出来たから」
何とも言えない空気がその場を支配する前に
「コーヒー美味しいですね?これって自家焙煎してるんですか?」
さすが未成年とはいえ、女の子らしい気を使ってくれる。
「ミサちゃん、コーヒー好きなの?自家焙煎だけど良くわかったね。」
そのままミサちゃんは自分が切り出した俺とランの話には一切触れず、コーヒーの話を聞きながらカズヤの話、俺の話を興味深そうに聞いていた。
他愛もない、よくある友人たちの団欒は続き、持参した缶ビールを4本空けたカズヤはニヤニヤしながらミサちゃんにベタベタ身体をさわり出した。
ミサちゃんは初対面の人間の前でも、照れること無くカズヤをあやしている。
小慣れたもんで、カズヤのミサちゃんに対する欲求を覚ますわけでもなく、許すわけでもなくバランスよくカズヤを楽しませていた。
たまにチラっと俺を見るミサちゃんの表情には未成年の幼い女の子には無い、魔力を秘めた色気があった。
カズヤはそんなミサちゃんの虜になっていた、カズヤのはやくミサちゃんとベッドに入りたい欲求がリビングに広がり出し、俺も少し眠くなってきた事もあり何と言うわけでも無くテーブルを片付け始めた。
「なあカズヤ、タクシー呼ぶか?」
「悪いな、頼む。」
カズヤはもう俺の方すら向かない。
仕方ない、俺達は今34歳。
ミサちゃんみたいに若い女の子と身体を絡め合う事など中々機会があるわけでもない。
カズヤは高校生の男子生徒並みに興奮を抑えられない様子だ。
ついには俺にタクシーを呼ばせておいて、ジュルっと音がでるほどのキスを始めた。
「カズヤ、だめ。あと少し我慢だよ」
今まで3人で話ていた時とはあきらかにトーンの違うミサちゃんの声。
すでにプレイに入ったようだ、カズヤは急に甘えた表情に変わりミサちゃんはカズヤの足に手を置き手のひらを触らせて少しウットリした表情をつくってみせた。
「タクシー直ぐ、来るって」
カズヤは一瞬だけ視線を俺に向け、直ぐまたミサちゃんに甘えた表情で微笑んでいる。
「あの、お手洗いお借りしたいんですが」
ミサちゃんが言うと、カズヤも便乗して
「ミサ悪い、俺もオシッコしたい!」
「カズヤ先にいいよ」
カズヤはいそいそとトイレに行く、するとミサちゃんは携帯などの身の回りのものを片付けだし、帰る準備を始めた。
「ミサちゃんて未成年なのに、大人っぽいね」
「えっ?大人っぽいですか...?嬉しい」
視線は手元に向けたまま少し小さい声でミサちゃんは喜んだ。
俺は何も答えずミサちゃんを見ていた、片付けを進めるミサちゃんが一瞬視線を俺に向けて目と目が合った。
ガチャガチャと音を立てカズヤが戻ると同時にタクシーが到着した。
「じゃ、また来るわ!ミサ行くぞ」
「はいよ、カズヤまた電話くれ。あ、ミサちゃんトイレいいの?」
「借ります、カズヤはタクシー乗ってまってて、直ぐ行く」
カズヤは靴のかかとを踏んだままフラつきながらタクシーに向かった。
俺は玄関でミサちゃんを待ちながらミサちゃんの靴を揃えていた。
「靴ありがとう御座います、カズヤと違って紳士なんですね」
後ろからミサちゃんの声がした、振り向いて
「そう?紳士かな?」
「はい、そういうの素敵です」
「じゃあミサちゃんに会う時は常に紳士的に振る舞うよ」
「ふふ、ほんと?」
「はい、何なら靴も履かせて差し上げますが?」
「お願いしようかな...」
俺はミサちゃんの左足を優しく触り靴を履かせ、そのまま右足に手を掛けた時、何かが弾けた。
俺はミサちゃんを、見上げ
「ミサちゃんて悪い子だよね」
と言うと、ミサちゃんは
「トモさんが悪い人だって、直ぐわかったもん」
と言ってウットリした。
俺はそのままゆっくりと足を撫で、腿にキスした。
「トモさん、靴履けなくなっちゃう...」
「靴...履きたいの?」
「だめ、だめ、私そういのに弱いんだからぁ」
「さっき約束したし紳士な振る舞いしないとね、カズヤが待ってるから靴履こうね」
「...うん」
「今日はおしまい、またねミサちゃん」
「...今日はカズヤとエッチできない...」
俺はミサちゃんの潤んだ目をみながら軽くキスして何も告げず送り出そうとしたがその目に溜まった涙に興奮して気が付いたらミサちゃんのスカートを巻くし上げていた。
「カズヤに電話して、ナプキン買ってきてって頼んで」
「ぁ..はい...ぁ.このまま?」
俺はすでにミサちゃんの太股にキスをして、両手は柔らかいお尻をまさぐっている。
「このままカズヤと帰る?残るなら電話してよ」
「イジ..ワル..ん...」
「ミサちゃんがして欲しそうだったからしてるんだよ?」
「...電話...します...やめないでく..ださい...」
つづく