ギリシャデフォルトのゆくえ | マドモアゼル・愛 オフィシャルブログ「水瓶座時代」Powered by Ameba

ギリシャデフォルトのゆくえ

6月末にギリシャが債務返済が可能かどうか、、、5月に引き続き関心がもたれています。



ギリシャの態度を見ると、どうやら返済して国民生活の窮状を招くことはせず、アイスランド型の方法を取るという姿勢です。



国の借金の返済で国民を苦しませるより、お金を貸した方が悪い、、、という形にもっていくわけです。



アイスランドのデフォルトについてはあえてマスコミは多くを語りませんが、デフォルトしてもアイスランド国民の生活は変わらず、むしろ景気が良くなっているらしい。



IMFなどの援助を受けてどうにもならなくなった韓国と比べても、借金など返済しない方が良いのではないかと、ギリシャは態度を決めた印象があります。



アイスランドもそうでしたが、ギリシャでも、これまでの貸付自体が不法であり、近代通貨制度や貸付制度自体の犯罪性にまで、至る可能性すらあります。



これはかなり根の深い問題で、近代国家の成り立ちの矛盾にまで及ぶ構造を持っている。お金とはいったい何なのか、、、銀行貸付はおろか、通貨発行権はインチキそのものではないのか、、、、という論議に至れば、債権者は問題を大きくしたくないので、逃げるしかなくなる。



アイスランドはそこを突いたし、ギリシャもそうなる可能性がありますが、そうなるとEUは瓦解する可能性を持つので、IMFなどの追加資金援助によって、今回もお茶を濁す可能性が高いかもしれません。



しかし、ギリシャは腹を据えた可能性があり、けっこう大威張りで、「返せない、、、無理なの、、、それより、借金自体が違法だよ、、その原資はどこのどういう金なんだい、、、」などと渡り合っているのかもしれません。



ドイツにもEUにもソッポを向かれても、ロシアがバックについてくれた安心感もあるでしょうから、とにかく強気な気がするギリシャ。



むしろ、慌てているのはドイツやEUの方でしょう。もしデフォルトになったら、ドイツの銀行は債権放棄となり、大きな痛手となります。ギリシャ債務に関したデリバティブがあるはずで、それがパーになればドイツだってどうなるかわかりません。



第二のリーマンショックが起こるわけですが、あの時も、突然のことではなかったのです。もしかしたら、リーマンを国は助けないかも、、、という話しは前々から出ていたと記憶しています。



本当にそうなった、、、、という形で、リーマンショックが始まったのですが、予想は十分にできた状況でした。



今回も先月に引き続いて再び、ギリシャ危機ということで、また、どこかが融資をして形だけでも絵を作る、、、と思っている人が多いのですが、もしそうでなく、デフォルトということになると、リーマンと同様のショックが世界を襲うわけです。



ギリシャ問題は解決のない道という気がします。ギリシャ自身がデフォルトでかまわない、、、という本音が見えるからで、状況は極めて不安定です。



アイスランドから始まりギリシャに至れば、次はイタリア、スペイン、イギリス、、、と導火線が見えてきます。その前にドイツがつぶれることだってあるかもしれません。ドイツの銀行は突然何か重大なスイッチを押す体質を持っています。



要するに、時至ったのです。今回は大丈夫だったとしても、大きな意味での時が至ったということで、近代国家の成り立ちが崩壊していくこととリンクして、こうしたことは起きてきているのです。



サブプライムローン及びリーマンショックにおいて、すでに金融は終えているといってもいいと思います。



そこにふたをし、無理に無理を重ねて、嘘を積み上げて、いかにももっているかの印象を与えた近代国家群。金融軍団。



安倍現政権も株価内閣ですから、もっと悪く言えば、バブルでやられた負け組連合が起死回生を狙って作った連合政権とも言えるのではないでしょうか。



バブル負け組連合政権は世界にも媚びを売り、最後の金融の砦であった日本国民の財産を日銀政策によって世界にバラマキ、世界のバブルの継続の維持を図ることでその存在許可を得ていたのでしょう。



しかし何があったとしても金の切れ目が縁の切れ目。ギリシャデフォルトがギリギリのバランスを崩し、一挙に流れを変える可能性を持つ事象となるかもしれません。



従来の金融を守りたい勢力は、何があっても、何をしてでも、それを守る、、、すなわち、戦争でも混乱でも破壊でも利用して、むしろ作りだしてでも、混乱さえあれば、取りあえず現状維持路線でいくしかなくなるので、彼らは混乱が欲しいのです。



バブル負け組連合も同様ですから、ギリシャ危機、デフェルト、金利上昇でやられる前に、大混乱が欲しいと願っていますので、今の法案を急ぐ理由もあるのでしょう。会期延長してでも成立を図りたいなど、本気で考えているのですから。



金欠に火が付いた人が何をしでかすかわからないのと同様、近代国家の終焉にも悲惨な混乱があるかもしれません。しかし、大きな流れを見失なわないことで、私たち自身も道を踏み間違えることはなくなると思います。