羽生選手とエン・カン選手 | マドモアゼル・愛 オフィシャルブログ「水瓶座時代」Powered by Ameba

羽生選手とエン・カン選手

スポーツ番組は競馬以外にほとんど見ない私ですが、今回のスケート競技をたまたま見る機会があった。



なんだ、、、男子か、、なんて気持ちで見出したわけでしたが、とんでもない出来事に遭遇。



直前練習で羽生とエン・カン両選手が激突してしまった。リンクに倒れる両選手。かなりまずい雰囲気になって、どちらも相当なダメージを負っていることはよくわかった。



羽生選手の顔からは血がけっこう出ている。エン・カンもかなり苦しそう。結局はリンクサイドで倒れる。



しかし、羽入選手はまだ出場をあきらめず、出ることに。いったん出場を取りやめるといったエン・カン選手も出場することになり、両者の対決は続いた。



はじめに出てきたのはエン・カン選手の方。難易度の高いジャンプを出だしから二回失敗。無理もない、、、という感じが伝わる。それでも上手に滑り終え、試合を捨てないその態度に感動が伝わる。



次に出たのが羽生。まさに全身傷だれけ、、脚も痛めているようでふらつきながらでしか歩けない。



曲がかかって滑り出すも、やはりジャンプは失敗の連続。四回転を見事に決める場面もあったが、何度失敗したことだろう、、、通常でないことは誰の目にもあきらか。



どちらも優勝候補の有力選手。その二人が衝突し、ダメージを負い、実力の発揮はかなわなかった。



しかし両者とも滑るほどに、その目的が得点ではない、他の何者かであるかのように思いつめて滑る、、踊る、、



その感動に観客は襟を正す思いでじっと見つめる。ジャンプが成功して出る拍手とは異なる、失敗し、地べたをはうほどに拍手は増してくる。



二人は勝利とも違う、、意地とも違う、、何かにひきつけられるようにして滑る。



私はこの姿を見て、みなさんには叱られるかもしれないが、羽生選手が4位以下になってくれることを願った。



先に試合を終えたエン・カンは4位と落ちていた。羽生選手の出来は当然、ジャンプの失敗が非常に多かったので、公平に見れば高得点が出るはずはないと思われた。



なのでエン・カンと同様に4位以下となってほしかった。なぜかというと、試合に負けたエン・カンと羽生両選手がその後、抱き合い、健闘をたたえあう姿をもし見たら、日中の衝突は回避できると思ったからだ。



負けたものの、抱き合う二人の姿を日中両国の国民がもし見たなら、もう日中衝突はできなくなっただろう。



羽生選手のあの神がかりの態度の中に私はその可能性を見たのだ。



私は占星術師でもあるが、占星術では、例えば、大きな悲劇が予想される星の配置にあって、それを回避させる方法として、小さな形となる出来事を、大きな悲劇のかわりに起こさせ、代替とさせてしまう開運方法があるのだ。



危惧されている日中衝突。その代替の英雄に両者が天によって選ばれた可能性があったと思われた。なので、私は両者の負けを願ったのだ。



だが、羽生選手は二位の立派な成績を残した。それはそれとして素晴らしいことだが、あれだけ転んだのに高得点というのは、素人の私にはあまり実感がない。おそらく感動点が加算されてのものだろう。



また、開催国としての責任という思いが無意識に点数をアップさせた面もあったのかもしれない。



または、前述した日中衝突を消去させ得ることを知った魔術師のような者がいて、羽生選手に高得点を与えるよう指図したのかもしれないと、ついうがった見方さえとっさにしてしまった。



とはいえ、私はこのことで、やはり日中衝突はかなりの部分回避されたと思う。



両者はそのことを知る由もないだろうが、そうした働きをしたのだ。その大義への気迫が実は無意識に羽生選手を動かしたのだと思う。



見る人もエン・カンを羽生を応援していた。誰も争いなど願ってなどいないのだ。



そのことを今回の中国におけるスケート競技はからくも示してくれた天の采配であると私には思えた。



ともかく、羽生選手、そしてエン・カン選手の体の回復を願い、その本当に大きな労に感謝をささげたい気持ちだ。