ゲームの時間オーバーしとるやんけぇぇぇ!!!の対応。Before/ After | 【福岡/全国】一生モノの愛溢れる親子関係を作ろう☆アドラー流勇気づけ講師 やのけいこ

【福岡/全国】一生モノの愛溢れる親子関係を作ろう☆アドラー流勇気づけ講師 やのけいこ

【福岡】中・小・幼、2男1女の育児中。夫が激務でワンオペの中イライラや悩みで心が不安定な時にアドラー心理学の学びに出会う。育児や人間関係のモヤモヤ、日々頑張るママの心潤う場所として、講座とカウンセリングを提供中。

春休み、世の中のママさんパパさん、

子供たちと楽し~~~く過ごしたいなって、きっときっと思っていることと思います。

 

私もその一人です。

ところが、

ところがですよ。。。

 

起きましたよ、事件が。

うちの子供やらかしてくれました。

 

Switchの時間制限を勝手に!解除していたんです。

それも親である私の携帯を勝手に!操作していたんです。

 

つまりここ数日彼らにとってSwitchは無法地帯なわけです。

 

悪事を気づいた私、

「はぁ????何してくれてんの?」

空気が凍り付く。

だって私は優しいときはとてもやさしい(これ自分のフォローね)、

でも本気で怒るととんでもなく怖いのです。

 

さて、親として与えられてる選択肢はこう。

ドラクエチックにしてみますよ~^^

    ↓  ↓  ↓

①怒る

 

②奪う

 

③伝える

 

さぁ皆さんが私だとしたら、どれを選びますか?

 

今回私が選んだのは、

タララララーーーン♪

 

③です!

『伝える』

つまり、こどもに

「約束を破ったこと、私(I)は悲しい。

それにお母さんの携帯を勝手に触ってそこのロックも全部解除してから操作したこと、その最中に迷いがなかったのかと思うと、

お母さんは(I)悲しい。」

私(I)の気持ちを伝えました。

 

それプラス

「何でそこまでしたかったのか、教えてほしい」

と子供の心の理由が知りたいことも冷静に伝えられました。

 

すると、子どもの口から

「以前とプレイするゲームが変わって、

途中で終わってしまうと不戦敗みたいになって、

自分のランクが下がるんだ。

それがすっごい我慢できなかったんだ。」

と返ってきました。

 

「そんなこと知らんわ!」

と一喝しても良かったです。

だって

「だから何??」

と思ったので。(正直言葉としては『伝える』ですが、心はそりゃ怒ってます。)

でもなぜか

「私はね、〇〇だったんだよ」と

ストレートに自分の感情を吐き出したら冷静でいられるんですよ。

 

それで一喝せず、一旦10代の心を想像してみました。

 

~試合とちゅう、いい感じの時にブチっとゲームが切れる → 負け認定 → ランク下がる~

 

んー、やだわぁ、それ。

と共感してしまいました。

 

 

お、そもそもSwitchがどんな機能をもっているか、

Switchの簡単な紹介をしておかないと、

私の話してることチンプンカンプンですよね。

 

Switchという任天堂の神的ゲーム機があります。

それには、保護者が設定する『みまもり設定』という可愛い名前のついた機能が存在します。

その中に『時間設定』という機能があるんです。

機能は2パターンあり、

 

例えば、ゲームができる時間を1時間にしたい場合、

 

 ① ゲームを始めて1時間経ったら画面に「1時間経ちました」と表示され、リリリン♪とベルと共にお知らせしてくれる方法。

 

 ② ゲームを始めて1時間経ったら途中だろうが何だろうがゲームを強制終了させる方法。

 

それでですよ、

私の気持ちとしては、他人に、特に、親に強制的終了されるのではなく、

自ら「あ!時間だ!」と気づき行動に移してほしいという、

温か~~い気持ちがあったので、

子供にも私に管理されるのではなく、自分で管理をしてほしいことを伝えています。

 

そんな気持ちのある私は当然

「リリリン♪」とベルと画面の文字表示4でお知らせしてくれる機能を選んでいます。

 

ここまで聞くととてもいい関係だと思いませんか?

 

 

ところが今回のように

子供の心が

 

【ゲームやりたい気持ち > ルール】

 

の方程式になることが・・・・

あるんですよねぇ。

 

以前の私は子供とルールを一緒に決めているという自負もあり、

迷いなく『①怒る』を選んでいました。

 

「ねぇ。ちょっと来て、

何やってんだ!!!!(怖い怖い、でもリアル~~😨)

お母さんが信用した気持ち裏切ったね。

〇〇(子の名前)は酷い人間だわ!」

 

「〇〇(子の名前)は約束を守れない人間なんだね!

大人になったら信頼されない人間になって、困るのアンタよ!!」

 

「信じてたのに!!!」

 

もう我を忘れてしまう位怒鳴ったことがあるんですよねぇ。。

 

心理を勉強し始めて

『①怒る』を選択したところ、

 

自分は「言ったぞー」というスッキリ感。

子供をなじって子供自身の人格を責める。

もはや確証のない将来のことまで責め始める。

親が上、子は下の口調。

 

結果、

ルールを守ることの大切さが伝わったというよりも、

お母さん、怖い。。。

怒らせないようにしよう。

が伝わっていたと思います。

そして、

あなた(you)は酷いね」など

YOUを主語にしてしまうと、

 

なんと!!!!

 

相手の人格や存在を責める言葉しか出てこないことを知ったのです!!!

 

今は可哀想なことをしたなぁと思います。

 

酷いことを言った日の夜も、

こうやって昔を思い返す今も、

胸が痛くなります。

ごめんやったねって。

 

 

では『②奪う』はどうなるでしょう。

時間オーバーになると1か月禁止というルールを作ったこともあります。

そして我が子たちは、ルール通り1か月禁止になったこともあります。

「今度はどうしたらいいと思う?」

成長を促す言葉よりも、

「ルールを破った=犯罪者」

「ルールを破った=違反者」

みたいな対応になりがちです。

子供の『ゲーム出来る権利』を奪った結果、

ルールを守る子になったと思いますか?

 

こんなブログを未だに書いているということは、

そう、

ならなかったんです。

それに

「自分はダメだ」という気持ちに子供はなりました。

「権利を奪わせたのはあなたの行動だから、我慢しなさい。

あなたが悪いのよ」

きっとそんな言葉もかけたんだと思います。

 

そんな経験から、思うこと。

『ルールそのものが合ってない』と感じました。

それに親がゲームを奪うこと、子どもの楽しむことを奪うことは私にはなんとなく自分が嫌だなという抵抗感があったので、

奪い取ることは極力していません。

 

 

 

そんなたっっっっくさんの失敗をしたからこそ、

今回は

『③伝える』を選んだんです!!

選べたんです!!

 

YOU(あなた)を主語にしない、

I(わたし)を主語にすることで、

自分が悲しかった気持ちを湾曲せずにストレートに伝えられるから、

相手を無駄に傷つけずに済みました。

これを心理学の世界では『Iメッセージ』と言います。

それにまだまだ良いことが起こるんです💛

 

「わたし(I)は悲しかったんだよ

 わたし(I)はあなたを信じてるんだよ」

 

と伝えたあとに

「あなたはどんな気持ちだったの?」

って相手の気持ちが聞きたくなるんです。

 

きっと

Iメッセージで自分の気持ちをストレートに伝えたら、

スッキリして、相手の感情を知りたくなるのです。

 

すると子供の気持ちを聞き出すことができたんですよ💛

 

親ってついつい、

「悪いことをしようとしてたんでしょ!」とかってに子供の気持ちを決めつけがちですよね。

でも本人に聞くと、

幼さの中でやりたいことがあり、

幼さゆえに失敗しちゃった真実、

面白い言い訳、

子供の心に触れることができるストーリーがぼっこんぼっこん出てくるんでございます。

 

そして、

私も吐き出す

子供も吐き出す

すると

『今度同じことがあったらどうしよう?』

とお互いが前向き、未来志向の話ができたんですよね。

きっとお互いが吐き出すことで、

冷静になれるのかなと思います。

 

【ルールを破った→できなかったこども、できなかった自分】

に着地するのではなく、

【ルールを破った→できなかったこども、できなかった自分→次は変化できるかな?】

 

子供は今成長するためにいる、

一人の立派な命ある人間だけどそれでも幼い、

過渡期なんだと

とらえることができました。

 

ルール破るような失敗をしても、それを経験に変えてどう進むか、に寄り添うのも本当にきついときもあります。

でも、

『失敗してもあなたのことを信じているからね』

を伝えたい。

安心して失敗させてやりたい。

 

私はこれからも③を選べる保護者でありたいと思います。