みなさん、これは何だと思いますか?

 

なんとこれはフランスの小学校の食堂で子供たちが食べるランチのメニュウです。

お金持ちの子だけが通う学校のメニュウではなく、小さな村の小学校のもの。

日本ではお金持ちの子供しか食べられないようなメニュウですが、フランスではすべての子供たちが食べる普通のメニュウ。値段は平均350円だそうです。

 

4歳と0歳の子供の母親であるカナダ人女性が、夫の故郷であるフランスに移住した時に学んだフランスの食育事情についてまとめた「フランスの子どもはなんでも食べる」を読んで知りました。この食堂メニュウのつかみでまず心を奪われ、子供はいないのですが夢中になり読みました。

 

とにかくフランス人の子供のしつけは赤ちゃんの時から始まり、本当に厳しい~カナヘイびっくり著者と一緒に何度もびっくりしました。

 

例えば・・・

夫の友人の赤ちゃん(8か月)の食事は午前8時・午後12時半・午後4時半・午後7時に取ると決まっていて、赤ちゃんはそれに素直に従い、夜になるとぐっすり眠る。赤ちゃんが泣くたびに授乳していた著者はショックを受けますポーン友人に事情を聞くと、コツは4回の食事を決まったものを毎日全く同じ時間に出すこと。5分たりとも遅れたり早めたりはしないこと。それにより、赤ちゃんも「毎日の食事は親に主導権があることを小さいころから学ぶ」とのこと。

 

この本は子育てのハウツー本というよりも、読んで楽しいエッセイであり一気に読めます。

外国人の著者がフランスで受ける数々の素敵なカルチャーショック。それを取り入れて自分のものにしていき、魅力的な女性へと成長していく様子はベストセラーになった「フランス人は10着しか服を持たない」の世界観と似ていると思いました。

 

もちろん、子育て中の方にはとても興味深い内容の本です。

子供に反発されたり、義理の母親にダメ出しされたり、お菓子で子供の機嫌をとる事は楽だけど疑問に感じたりと、「これでいいのか?」とすべてのことに関して悩んだり・・・。著者はフランス人ではなく、厳しく子供をしつけるのが当たり前と考えて生きてきたわけではないので共感しやすいと思います。