今日は息子と近所のスポーツクラブの体育教室の体験に行った。
3〜4歳が一緒に行動するクラスで保護者付き添いのもと5人のクラスメイトに女性の先生が一人、体験児童は息子一人であった。
教室に入ると鉄棒やトンネルなどサーキットが作られているのだが、もの珍しいので息子は触りに行ったが、勝手に体験していて良いものだがわからない。その後「始まるまではおもちゃで遊んでいてね〜」という先生の声がけで、あ、おもちゃで気を紛らわしておくのか…と学ぶ。
授業が始まると、並んで初めの挨拶や決まり文句の唱和、準備体操が始まったのだが、いつもやっていることだからなのであろう、先生から説明は無く、息子はわからないなりに一生懸命まわりを真似て動いていたので胸にきた。よく出来ているなあと感心し嬉しい気持ちでいっぱいである。
しかし、感動も束の間、この後親としての試練にぶち当たることとなる。
鉄棒の横に先生がついて、一人1分位ずつ練習した後、ハードルを越えたりトンネルをくぐったりしてまた戻ってきて順番を待つというサーキットが始まった。
息子はこのとき一人だけ順番を待っていられず列から外れたり勝手に走り回ってしまう。遠くから声をかけても耳に入らない…
教室側では順番待ちできる工夫がしてあって、どうやら地面に並べられた色とりどりの輪の上で一人ずつ座って待ち、前の子がずれたら一つ詰めて隣の輪に移動していく。
新参者の息子は恐らくこのルールをわかっていなかった。
先生は列から外れる子がいると「〇〇くんそろそろやろうか」とたまに声だけかけるが手を繋いで導いたり他の子の指導をやめて招き入れたりはしない。息子はルールもわからず、列にももどらず混乱して走り回っている。
初めは見守っていたのだけど、楽しみにしていた大好きな鉄棒にあまりに触れないで順番をどんどん抜かされていき、誰も教えてくれる人がおらずただ一人で走り回っている姿を見ているのが辛くなったので、息子の隣に駆け寄って(どこまで口をだしていいかわからなかったが、)手を繋ぎ輪に座らせ、「前の子が輪から動いたらもういっこずれて、ここまで行ったら〇〇の番だよ」と説明してやるとやっと何度か順番待ちして鉄棒に触れた。
息子は鉄棒が本当に上手だった。コウモリのようにぶら下がり、くるんと回ることが出来て驚いた。鉄棒の上で腕を張り、体を宙に浮かせ、しばらくキープする時間が長かったので先生に褒められ得意げにしていた。
その後も少し種目をかえてサーキットが続いた。
コースを外れてしまう息子に付き添って「ここだよ、次ここだよ、お友達がやってるから待とうね。次〇〇の番だよ」と横で言ってやればわかるし出来る。先生は最初に口頭で説明するだけなので、それだと息子は理解しきれないようだった。何度か口出せばあとは理解してきちんとサーキットを回って順番待ちもしていた。
逆立ちもすごかった。初めて挑戦したのにも関わらず、すぐ成功させて回数を重ねるとどんどん上達していった。
しかし息子は興味が次から次と移るタイプ。何度か成功すると、マットに体当たりしたり別の遊びを始めてしまう…
途中から先生の数が一人増えて補助してくれたおかげで、前半に比べるともう少し、息子は授業についていけるようになった。
教室をぐるっと走ったり先生の合図でスキップに切り替えたりする場面もあった。
ずっと全速力で走り続ける息子を見て、これまで一度もスキップを教えたことがないことに気が付き猛省する。
息子の色んな姿が見られてよかった。
体験の身分でたいそうなことは言えない。
普段からお金も出して通っている生徒が優先…そのとおりだ、先生に悪いところも一切ない。
そうなのだが。
でも…………。
逆立ちを成功させた息子が嬉しそうに「みてーーー!!!!」と先生の方を見たのに誰からも返事を貰えないのを見たとき、とてつもなく心が痛んだ。(先生は個別で他の子のマットを見ていたのでやむを得なかったとは思う)
全員で一斉にマット運動に励む時間、最初は慣れないながら一生懸命真似していたのに、そのあと飽きてその場を一度離れてしまった息子。
その後マットはクラスの生徒と先生が乗ったので満員状態、帰るスペースが無くなってしまって所在なさげに佇む姿は、親としてやはり心が痛かった。
先生も授業も悪いとは思わない。
息子は同年代よりも動き回る方だと思う。興味も次から次と移り、褒めてのせれば色んなことをやってくれるが余計なイタズラもしょっちゅうするタイプだ。けっして大人しく従順というタイプではない。
でも元気よく返事や挨拶が出来て、お友達が好きで、明るく、何かできたら大人に「みて!」と言って褒めて欲しい子だ。褒められればどんどん挑戦していける子だ。
今回は息子に合っていなかったと反省した。
なにより親の私が見ていて苦しかった。
こういう痛みはきっと、今後何度も経験するのだろう。
習い事を見守る時、運動会、参観日、あるいは普段の何でもない日、息子が怒られる、うまくやれないでいる、寂しそうにしている、そんな姿を目にして心を痛めるのだろう。
成長に必要なことなのだろう。
入会は見送った。まだ3歳で、よくわからないまま教室に来てこられて、フォローされず何度も困惑していた息子。
もう少し息子がのびのび楽しく取り組める場が無いか探してみようと思う。あるいは、息子がもう少し落ち着いて活動できるようになるまで成長を待とうと思う。
家に帰る途中息子の頑張りを讃えた。
本人も楽しかったとは言っていたので嫌ではなかったか…とホッと胸を撫で下ろしている。
親子でまた一歩前に進めた、と思っている。