〜はじめに〜
 私達夫婦は共働きだ。私だけフルタイムより2時間短く勤務して、保育園に通う2歳児(満3歳)の息子のお迎えに行っている。現在の保育園は今年度いっぱいで卒園となるため、昨年は新しい通園先を探して奔走した。そしてなんとか息子は4月から3歳児クラスで認定こども園に入園することが決まった。
“園”選びについて、たくさん思い悩んだのでまとめていこうと思う。
 今日は【幼稚園・保育園・こども園の3択】について。

 ※どこの園を選んでもそれぞれの良さがあるだろうし、同じ括りでも園による特色が様々なため、どれが1番良いとおすすめするための文章ではありません。
 あくまで我が家はどう選択したか個人の考えを書き残したものなので、認識の誤りなどあってもご容赦ください。



 〜園探し、現在まで〜
 私の園探しは息子がちょうど2歳になる頃から始まり、私は同じ区の家から少し離れたとある私立の幼稚園に息子を通わせたいと思っていた。
 幼稚園で秋に行われる体験会に参加し、施設の見学や説明を受け、幼稚園での制作や遊びを簡単に体験させ、両親共に満足し息子も気に入っていたため、翌年夏の説明会にて願書をもらって、さらに翌々年の4月(今年のこと)、入園させたいと考えておいた。
(たいていの幼稚園は入学する前年の夏〜秋の説明会等にて願書を受け取り11月1日に提出する。)
 その幼稚園以外に見学はしておらず、インターネットで調べて実際に見学し、「もうここしか無い」という勢いで惚れ込んでいたため入園が許可されれば家も幼稚園のそばに引っ越そうと思っていた。
 でも、後述するが説明会の予約が始まる春前に私達はこの幼稚園を諦めることを決める。
 その後合計8ヶ所の幼稚園・こども園の見学に行ってその中から3ヶ所のこども園を選び、最終的に区役所に希望として提出した。そしてなんとか第一希望のこども園に入園を許可され現在に至る。2023年から探し始めて、決まったのは2025年のことである。



 〜幼稚園・保育園・こども園の3択〜
 最初、私はなんとなく息子は幼稚園にと思っていた。理由はお恥ずかしい話「幼稚園・保育園の違い」とググって幼稚園が【文部科学省管轄の教育機関】と表示されたからである。保育園とこども園は厚生労働省の管轄で親の事情で保育が必要な子供を通わせるところ。つまり「幼稚園=教育を実施する機関」、「保育園=親の就業が終わるまで仕方なく所在する施設」くらいに捉えていて、「だったら小学校前に勉強した方がいいよね」なんて軽く考えていた。本当に勉強不足だったと痛感している。
 自分なりに調べるうちに、今は保育園でも水泳や体操や音楽や英語など様々なことを経験させている施設があることがわかった。逆に、幼稚園ではお勉強をたくさんさせている園もあればのびのび遊ばせる園もあって、方針による違いがあることもわかった。
 
 そして幼稚園と保育園の大きな違いの一つは利用(滞在)時間。
 幼稚園は文部科学省が定めたとおり、6時間の教育時間、つまり朝8時くらいから14時くらいには活動が終了し降園する。
 保育園は、園にもよるが早ければ7時くらいから、19時くらいまで預けられる。

 もう一つの大きな違い。それは利用料。保育園は区(市)役所に就労証明書を提出して保育が必要な者であることの認定を受けて通わせる。
 私の地域では2歳児までは前年の年収により毎月の保育料が算出されるが、3歳児からは無料。 幼稚園は今までは認定など無く誰でも毎月の利用料を支払えば通える仕組みだったが、こちらも近年3歳から無料となった。ただし教育部分(6時間)のみで14時以降有料で預かり保育をしているところが多い。
 息子が幼稚園に通うとしたら、14時から17時くらいまでの間は毎日有料で預かってもらうことになる。

 ここで「こども園」について少し触れようと思う。こども園とは保育園と幼稚園の良い点を併せ持つことができる施設とされている。
 教育機関であり保育機関。就労の認定を受けていなくても教育機関として通うことが出来る(幼稚園としての利用)。
 そして認定を受けた家庭が保育機関として通うことが出来る(保育園としての利用)。そういった子供が混ざって活動する。
 当然幼稚園利用なのか保育園利用なのかでクラスを分けたりはしないので、親が就労している家庭の子供は教育時間の14時までは幼稚園利用の子と一緒にその園のカリキュラムに沿って活動し、14時以降は保育園としての利用を無料で続けられるのである。



 〜結論〜
 結論を言うと私達はこども園を選択した。その理由は大きく分けると以下の4つである。
①元幼稚園のノウハウに期待したため
②保育資格と幼稚園教諭の資格をどちらも持っている必要があったため
③様々な家庭が通うため
④公の機関が関わっているため

 少し詳しく書いてみようと思う。
 ①(元幼稚園のノウハウに期待したため)
 前述のとおり私は最初幼稚園推しだった。教育という文字に変に囚われていたからだ。
 でも教育とは幅広い意味だと思う。読み書きそろばんと表現されるような勉強も教育、創造性や道徳心、情緒を育むようなことも教育だ。
 様々な施設の見学を重ねるうちに国語や英語の勉強を就労前にさせるよりも、息子にはのびのびと遊ぶ中で学びや発見や感動を得てほしいと考えるようになった。
 ただしそれは幼稚園・保育園(こども園)というよりは園の方針によるものだと思う。
 でも、元来幼稚園の役割は就学前の子供の情緒や発達の基盤作りの場、就学前の準備の場であったと考えている。幼稚園の教育要領も文部科学省が定めているものに則っている。がつがつ勉強するのか、のびのびなのか、園の特色はありつつも、基本的には国の定める小学校に入学するまでの指針や目標に沿ったカリキュラムが根底にはあるはず、と考えたのである。
(様々なご指摘あるかもしれませんが、あくまで個人の意見です…)
 認定こども園化した元幼稚園は、国の偉い人たちや専門家がたくさん頭を悩ませて作ったであろう幼児教育の元となる指針を基本に長く運営してきた施設である。保育の役割が加わった後も今までの教育のノウハウがあるはず、と考えた。それが息子に良い影響を与えてくれたらいいなと。

 ② (保育資格と幼稚園教諭の資格をどちらも持っている必要があったため)
 保育園の先生は保育士資格という国家資格を、幼稚園の先生は幼稚園教諭という教員免許をそれぞれ持っている。
 認定こども園の先生はその園の形態にもよるが、原則どちらも取得していなくてはならない。 それが単純にすごいと思った。素人の考えかもしれないが、どちらの取得にも相当の努力と知識が必要で、当然幼児の発育・発達について共通することもあるだろうが、学ぶ切り口や観点的な違いがあるかと思う。
 そうしたことを幅広く学習された先生に息子を見てもらえるって良いなと思ったのである。

 ③(様々な家庭が通うため)
 しつこいようだが、我が家は最初、息子を幼稚園に通わせるつもりであった。
 歴史ある幼稚園を調べていると、園バスが無いところが割とある。大抵「登園時間も親と子供の触れ合いの時間であると考え大切にしてほしい」といった理由のところが多いようである。
 「え?意識してなかったけどもしかしてバスじゃ触れ合いが減ってよくないかも?」となんだか少し壁のように感じたことを覚えている。(勿論色々な考え・方針があって一概にどれが正しいということは無いと思います)
 それから、古くからある幼稚園は毎日完全にお弁当のところが多い印象である。これも「親の愛情いっぱいのお弁当を食べて育つこと」に重きを置いているということだ。また不安になる。
 「私、朝も早いし月〜金まで働いてるけどちゃんとお弁当作れる?給食じゃだめってこと?」  それでもこの頃は魅力的な幼稚園であればお弁当作りも頑張ろうと思っていた。お弁当と給食(有料)が混ざっていたり、希望者は給食を選択できる幼稚園もあることに気がついた。
 「やっぱり今の時代共働きも多いし、幼稚園でも給食かお弁当か選べたり、教育時間後の預かり保育も対応してくれる施設も多いし、働いてても幼稚園に通わせられるなあ!」と考えていた。
 ところが、ある時ふと気が付く。
 息子を幼稚園に入れたとして、預かり保育を有料で利用しても他のご家庭がほとんど教育時間内の利用だったら?と。
 極端な話、うち一人が就労家庭だった場合、みんな次々と家族が迎えにくる中息子は一人で待つのだろうか。家族どころかお友達とも触れ合えなかったらそれこそ環境として良くないのでは?
 まわりの専業主婦のお母さんたちが14時で子供を迎えに来た後、習い事などさせているのに、うちだけできない可能性も高く、息子は他の子のやっていることを羨ましく思わないだろうか。
 もしお友達が出来てもみんな幼稚園帰りに遊ぶことが出来るのに、息子はそれが叶わないかもしれない。
 有料で給食を頼んだとして、他のご家庭がみんなお弁当なら息子はそれを見て羨ましく思うかも…
 あくまで仮定の話である。蓋を開けてみれば給食の方が大喜びかもしれないし。
 でも様々な家庭が混在する良さはここにあると思う。迎えにくる時間が早い子もいれば遅い子もいる。こども園であれば幼稚園利用と保育園利用は半々くらいなので、お友達も半分は残る。こども園であればほとんどが給食制でそもそもお弁当の子が存在しない。
 専業主婦の方がほとんどであろう幼稚園で浮いてしまうことがどうしても気になってこども園を選んだのだった。

 ④ (公の機関が関わっているため)
 文字通り認定こども園は市(公)の認可を受けている。息子を1歳半で保育園に入れる時も認可か認可外で迷った。実際認可外は保育料が安く、色んな取り組みやサービスが充実している施設が多かった。それでも認可を選んだ理由は市の介入があるか無いかである。
 当然認可かどうかに関わらず重大な事件や事故が起きれば然るべき窓口に通報するだろうし行政の介入もあるだろう。でも何かしら予期せぬことが起きた時の相談窓口として市との距離がより近いなと思った。だって市が許可してるんだから当然市が責任を持たないと。
 いや、公共機関というのが中々重い腰をあげない施設だと承知の上で、「認可した施設に少しは責任持ってね!」と少なくとも堂々と意見できるなと思った。
 考えたくは無いが不適切な保育があったとき、まず園長先生に相談するかもしれない。すると親身になってくれるかもしれないし、「まあまあ」と曖昧な態度で濁されるかもしれない。そんなとき認可なら市に相談しやすそうだ。動いてくれるかは不明だが少なくとも可能性を広げておいた方がいいかなと。
 認可外だったら相談を受け付けてくれないというふうには全く思わないが、ただ、少しだけ相談がスムーズにできるかなと思ったのであった。


 〜きっかけ〜
 私達が最初に目をつけていた幼稚園。敷地が広く自然豊かで活動も幅広い。申し分なく魅力的な幼稚園だと思っていた。
 でもひょんなことから(詳細は伏せますが)そこに通う子供がある被害にあった可能性があることを知った。
 結局注視していたが、報道されるようなことも無かったので事実は不明。幼稚園は通常どおり運営を続けている。
 事実はどうあれ私はたまたま被害の可能性がある子がいて転園すること、そう疑惑のあがる環境が存在したことを知った。
 施設や活動だけを見て魅力的と思っても、何か起きるような環境かもしれない。その時幼稚園は保護者より園側の人間の味方をするかもしれない。そういうことがあって、盲信的に希望の幼稚園を信用している今の状況はダメだと考え直し、疑惑の幼稚園への希望を取りやめて、一から様々な園の見学を始めた。
 当然見学や説明会だけでは全ての見通しは立たないし、何が起きるかは入園してからでなければわからない。
 でも何か起きた時にすぐに駆けつけられるのか、とか相談窓口が他にあるのか、とかそういったことを調べ尽くして後悔のないよう園を決めたいな、と思うようになった。


 〜おわりに〜
 園選びに熱意を費やした1年間を私はすぐに忘れると思う。どんなことに注意を払ったか数年経ったらきっと思い出せない。
 私達はこの道で良かったのかな?と思い悩んだ時に記事を読み返して少しは自信になればと思う。