先日某ファーストフードに行った。2階にキッズスペースというか結構本格的な遊具があった。
靴を脱いで遊ぶようなところで、クッション素材で出来た大型の遊具で2階建てくらいの大きさがあり、すべり台付き。大人は近くの席で見守れるようになっている。
息子は大喜びで遊具に入っていって、中には7、8人子供がいた。息子より小さい子が1人と、息子くらいの子が2人、後はほとんど息子より少し大きい年中〜年長くらいの子。
大きい子たちは知らない子同士でもコミュニケーションを取って一緒に遊ぶ相談をし始めた。
息子はどうするのかな?とはらはら見守っていたが、元気よく「〇〇(息子の名前)は3歳!!!!」と自己紹介したり、ひょうきんなポーズを決めたりして彼なりにお友達とコミュニケーションをとろうとしている。
息子が突然発言したからか周りの子は特に返答しなかったが、なんとなく受け入れてくれてる感じで「色鬼」が始まった。
当然息子は色鬼のルールを知らない。でもなんだか色を言ってるなというのを周りを見て学んだようで「〇〇(息子の名前)はオレンジ!!!!!」と元気良く叫んだりしている。ルールには沿わない発言だったのでこれも誰にも反応はされなかったんだけど、小さい子同士のルールなんて厳密ではないのだろう。鬼ではないのに突然色の名前を叫ぶ息子や、ただ何もわからずついてくる小さい子などが入り乱れても誰も仲間はずれになる感じはなく、なんとなくで遊びは成立しているようだった。
息子なりに一生懸命まわりの子達についていこうとしている姿は親にとってはなんだかとっても…泣けた。
その後息子は遊具のロフトのようなところによじ登ろうとするのだが、背が足りなくて少し届かない。それを見ていた年上の女の子が息子を押し上げてくれて無事登ることができた。
しばらくそこで満足そうに寝転んでいたのだが、全然動かなくなって私の方をじっと見ているので声が届くところまで近付いてみると、息子がぽつりと「おりれない」と呟いた。
「ええっ」と思わず失笑してしまったが、助け出さなければなるまい。靴を脱いで体を縮めてなんとか遊具の中を通り抜け、他の子供に「ごめんねー!」と声をかけながら息子のところに辿り着いた。息子は嬉しそうに私につかまってロフトから降りたので、任務完了した私は、また窮屈な遊具を通り抜け席に戻った。
ところが席に戻って一息ついた頃、またロフトによじ登ろうとしている息子の後ろ姿が目に飛び込んできた。さっき降りれなくなったのに何故。
1人で登れないので「〇〇(息子の名前)ここ登りたい!!!!」と他の子を見ながらアピールしているが、年上の女の子も先ほどは気まぐれに押し上げてくれたのだろう、今度は手伝ってくれる子も居ない。
また降りられなくなったら救出しにいかなきゃならないので、息子を手伝う子がいなくて良かったのだが、登るの手伝って!と言えずに年上の子に「登りたい!!!」と遠回しにアピールしながら誰かが手伝ってくれるのを待っている息子の不器用な姿には少し胸が痛んだ。…親とは複雑なものである。
結局誰も手伝ってくれないので息子は1人でロフトにトライし続けた。背的に無理だろうなと思っていたのに何度目かのトライでなんと自力でよじ登ってしまった。
隣に座っていた夫も「のぼれた!のぼっちゃったよ!」と目を丸くしていた。満足そうに手足をバタバタしたりゴロゴロしたりロフトを満喫する息子。しばらくするとうつ伏せで、顔だけこちらをじっと見たまま動かなくなったので、まさかと思って声が届くところまで近付くと息子が言った。
「おりれない」