週末、東京へ行ってきました。
観光ではなく、東京におけるこだわり(無農薬や自然栽培)農産物のマーケットを実際の目で確かめることが目的でした。農家仲間と農協の職員さんと一緒に、そしてお世話になっているコンサルの先生の案内で2日間飲食店や小売店、デパートなどを回ってきました。
濃密な2日間で感じたのは
「付加価値には上限がないこと」
地元羽咋で農産物を販売しようとすると、10円(もしくは1円)単位で値付けに悩むことが多々ありますが、驚いたのが
1粒1620円のイチゴ!
多様性を重視する農業を日々行っていながら、いつの間にか自分の価値基準にどっぷり浸かっている自分自身に気付かされました。
また農家マーケットの活況さや小売店での産直コーナーや有機農産物の充実ぶりは石川県でのそれとは全然違いました。
健康とお洒落を融合していたり、素材(野菜)の良さをシンプルだけど最大限引き出していたり、特定の食材に特化している飲食店にも伺えました。
自己の強みやこだわりを伸ばすだけでなく、何かと組み合わせたり、逆に余計なモノをそぎ落とすことによって、他との差異が生まれて、それを支持してくれる人の絶対数が東京には多いのを感じました。
小規模個人農家である自分に、この体験をどう自分の仕事に落とし込んでいくか?そして地理的に、東京から離れていると言うデメリットを逆にどう活かせるのか?これから考えていきます。
そして、もう一つ。
農産物の加工品。
おかげさまで人参ジュースが好評で、冬に野菜が栽培できない農家としては加工品の重要性を痛感しています。
味の違いが出やすくて、加工しやすく、栽培または貯蔵が容易な作物。
結果、人参とカボチャが候補に挙がり、人参を使った新たな加工品、または南瓜を使った加工品を検討中です。
ジュースやドレッシング、ポン酢にスープなどなど。新たな加工品もこれから考えて行きます。