春の日差しが心地よく、学校の運動場に集まった子どもたちが楽しく遊んでいた。そんな中、ひとりの少女が運動場の端っこにある倉庫に入り込んでいた。

「ああ、暗いし、なにもない……。」

少女はがっかりしていたが、倉庫の奥に進むと、なにやら床と天井が逆さまになっていることに気がついた。

「うわっ! これはどうなってるの!?」

驚く少女。そして、その瞬間、空気が変わった。少女は、まるで空中に浮いているかのような感覚に襲われた。

すると、突然現れた妖精が「私たちと一緒に遊びませんか?」と声をかけてきた。

妖精たちに連れられ、逆さまになった世界で不思議な体験をする少女。空を泳いだり、空中に浮かんだり、夢のような冒険が続いた。

しばらくして、少女は気づいた。自分がただの夢を見ているのではなく、妖精たちと一緒に本当に冒険していたのだと。

「楽しかったわ……。」

少女は、今まで味わったことのない幸福感に満たされた。

そして、妖精たちは、少女を運動場の倉庫に帰してくれた。少女が目を開けると、倉庫はいつも通りに戻っていた。

「あの夢……それが夢だったのかもしれない。でも、あの感覚、あの体験は本当だった。」

少女は、何かを感じた。そして、今後も妖精たちと一緒に冒険することを夢見ながら、倉庫から出ていった。