ロールスロイスの男からのポケベルは
しつこかった。

また、あかねちゃんと3人で会う事になった。

また、大きな車で迎えにきた。
名前を聞いたら名刺をくれた。

空手・格闘技の○○会館の名刺だった。

安田っていうんだ~。

じゃ、やっちゃんって呼ぶね!


携帯電話がかかってきた。
当時、携帯電話は補償金10万円に機種代入れて
25万位必要だったから、私達は持てなかった。

やっちゃんは車もすごいしお金持ちなんだと思った。


電話の内容が…

「入口に爆弾仕掛けにいくぞ」とか
まさに、やくざとしゃべってて、自分のが上だって感じで
私達を威嚇している内容。冗談でも引いた。

電話が終わって、友達のヤクザ屋さん。
ってわざわざ言って来たから


負けずに、私達も友達いるよ~
名古屋のお父さんしてくれてる人で○○○さん。

名前を知ってた様で黙った。

多分、田舎のヤンキー上がりかなんかだからこんな会話するんだと
しょうがないなぁ~って気持ちだった。


また、田舎の同級生がやってる居酒屋に行った。
そこでも、自分を大きく見せる感じの会話ばかり。

私達にはつまんない。変わった人だ。


雅也との件を片付けなければいけないのに

この安田から、毎日誘いの連絡が来てた。

あかねちゃんも一緒に、いろんな店に行くようになった。

美味しい物たべさせてくれるし、だんだん楽しくなって来た。


「男いるのか?」
って聞かれて、まことの話をして出てきたら別れる予定。
あと、雅也の話もした。

「俺の女にならないか?」
と聞かれ、今は誰もいらない。
しばらく、遊びたいと答えた。


ある日、昼間に連絡あって一緒に昼飯食べようって。
その前に、自宅寄るからと安田の自宅の駐車場に車を置き
車の中で待ってた。

いつも、電話でしゃべっていると
女の人の声がする。その人に
「黙ってろ!と安田はいつも怒る。

聞くと、家が事務所になってるから
事務員だ!って言うけど、夜中もいつでも
24時間、事務員がいるなんておかしい。

彼女か奥さんだと思った。


昼食を終えて車でドライブしてたら、勝手にラブホテルに入った。

ウソでしょ?
流れでSEXする事になってしまった。

帰りに、フロントの女の子としゃべっている。
友達なのかな?


夜はあかねちゃんと3人で食事して
あかねちゃんを送ったら、またいつものホテル。

そんな生活がしばらく続いた。


ある日、街中を車で走ってたら
バイクのカップルと接触事故。

「すぐ警察呼ぼう!」
って私が叫んでいるのに

安田は焦って「うるさい!!!」って

病院へ運んで、保険屋に連絡をと言っても無視。

最終的に、警察も呼ばずに保険も使わなかった。

「何で?」

って聞いたら、怒りながら保険は入っていない。
何も聞くな!ってド発狂。

怖いと思った。

過去のしげ君を思い出して震えが来た。
もうダメだ。もう一緒にいる事は出来ない。


安田に、やっぱり好きになる事も出来ないし
怖いと思ってしまったから、一緒にはいられない。
と言った。


安田の表情が変わった。

安田は豹変した。

この人と出会ったばかりに私はすごい体験をする。

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