小説NO.136 「 新たな幕開けに向けて 」其の7  | もうすぐって…いつ?

小説NO.136 「 新たな幕開けに向けて 」其の7 

「・・・・・・まって。」

現世の王のこころに、ひとみの声が響いた。

(そうか、ひとみはサラと融合しているから、声を飛ばせるんだな?!
仕方あるまい・・・(・_・;)。)


すると現世の王は、ここにいる4人が心で会話できるように魔術をかけた。
簡単に言うと、心の金縛りを解いたのである。


(そんな理由があるのなら、私たちをこんな、がんじがらめにしなくたって、決して反対しないわよ。)

ひとみがそう言った。

(俺もだぜ、サラクロ。筋が通ってるじゃねぇか、しかも命を取られるわけじゃねぇ。大丈夫だよ。)

真也もまっすぐこちらを見つめて、訴える。

(ワタシも、一度真也くんに教えてもらって妻たちのことは納得した。これ以上、3つの世界にかじりつくつもりはない。
大丈夫だよ・・・。)


ドクター田辺も現世の王におびえることなくそう言うではないか。


(父さん・・・現世の王となってる、わたしの父さん?
わたしも、大丈夫よ。本当はね、悩んでたの。消してもらった方が楽になるんじゃないかって・・・(´・ω・`)
だから、もしそれが自然のサイクルだというのであれば、消してほしいわ。)

最後に朱音が発言したこの言葉は、現世の王の胸を打った。



「分かった。みんなを、信用する。」

そう一言呟き、現世の王は4人の金縛りを解いた。
ガクッとみんな地面に崩れる。力が抜けたのだ。

「こうして、みんなが口を聞ける状態でこの任務を遂行できることを、心から嬉しいと、おもっているんじゃよ。
皆に感謝している・・・本当に・・・(ノω・、)。」


現世の王は、流れそうな涙をじっとこらえていた。


「泣くなよ~?サラクロ。俺が現世の王だったら、こんなすげーこと絶対に出来ねぇ。
サラクロはすごいぜ?
こんな任務を背負っているお前を、尊敬してるくらいさ(・∀・)」

真也は現世の王にニコッと笑いかけた。

朱音は笑う余裕までは内容だったが、ずっと首を、縦に振っていた。
涙もろいのか、よほど何かを感じているのか、ぼろぼろと涙をこぼしている。

ひとみとドクター田辺は無言のまま、実行の時を待っていた。



「任務を・・・遂行する。いいな?」

サラクロは顔をあげると、真剣なまなざしで4人を見渡した。

「はい。」

四人の声が揃った。


一番ベストな状態。
皆が理解してくれて、任務が遂行できる・・・。
今一番泣きたいのは、現世の王、サラクロだったのかも、しれない。

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*この作品も、ついに最終回が迫ってまいりました
 どうか最後まで、お付き合いください。それが、作者であるわたしの願いです。