小説NO.133 「 新たな幕開けに向けて 」其の3  | もうすぐって…いつ?

小説NO.133 「 新たな幕開けに向けて 」其の3 

サラクロは一体、なにをしようとしているのであろうか…。

それが分かるのは退院の日、つまり、明日か明後日である。


すやすやと眠る朱音の顔を見つめ、サラクロはポツリと呟いた。

「ごめんな。もとはと言えば、ワシが健司になるとき、世界を築く力を持ったまま産まれてしまい、その力を娘のお前が引き継いでしまったから・・・
こんなことに(´・ω・`)」



ふぅ、と溜め息をつくサラクロ。
彼は一睡もできぬまま、次の日の朝を迎えた。



チュン…チュン…

スズメが鳴いている。
朝食の時間が終わる頃、朱音の部屋に、ドクター田辺がやってきた。
田辺もこれまで、無理やり朱音を入院させていたのもあって、正直疲れていた。
それから解放されているのが表情にあらわれている。


田辺は朱音に告げた。

「もう、いつでも退院できる状態だよ。
早ければ今日の午後、学校への連絡とか、準備があるなら明日でもいいし。」


田辺の言葉に朱音の顔は明るさを取り戻したようだ。

「今日の午後、今日の午後退院させてください(*^o^*)♪」

「わかった。ワタシも見送りにいくよ。
運よくオペが空いてるのでね。」



病院から親には連絡するとのことだったので、朱音は急いで真也に電話をした。


「マジ?!よかったなぁ(-^□^-)!!
ひとみも誘って、退院祝い、行くからな♪」


電話越し、真也ははずむような声で喜んでいた。

もちろん朱音もうれしい。
ルンルン気分で退院する準備を始めた。

「サラクロ~♪やっと私退院できるわ(≡^∇^≡)」

朱音はサラクロに話しかける。サラクロは、

「にゃあ。」

とだけ答えた。
もちろんこれは、じゃべれない「フリ」である。
下手にしゃべって感情を読まれたくないと、意図的にそうしたのだ。

「え・・・(・_・;)、しゃべれたのは昨日だけだったの・・・??
ま、しょうがないわね・・・(;´▽`A``」


そう言って朱音は例のペンダントを鞄にしまった。


もちろん、サラクロはそれを見逃したりは、しない。
しまう場所を変えたりするかもしれないと思い、
その後も
じっと、朱音の作業を見つめ、ペンダントの場所を頭に叩き込んだ。