小説NO.132 「 新たな幕開けに向けて 」其の2  | もうすぐって…いつ?

小説NO.132 「 新たな幕開けに向けて 」其の2 

「なんだよ~、改まっちゃって( ̄▽+ ̄*)」

真也はポンポンっとサラクロの背を軽くたたきながら言った。


「・・・うん。そうだよ?サラクロちゃん。わたしたち、このままでいいのよ(・∀・)
何をいまさら♪」

ひとみも軽い口調で、そう答えた。


朱音は、じっと黙ったまま。何か引っかかっているのか・・・。

「朱音は、どう思うんじゃ(`・ω・´)?」

サラクロは、答えを促した。

すると朱音は、タジタジしながらも、自分の正直な心の内をしゃべった。

「う・・・んとね、実際のところ、これでいいのかなって、思ったりもしてる。
でも、それが「宿命」なら、かまわないって思っているの。
これから私が、シュリや子供のこと、気にならないかって言ったら・・・そうじゃないと思うし。
でも、それを背負いながら生きていくのが、きっと私たちなのよね・・・。難しいわ。
たぶん、「こうじゃなきゃいけない」っていう答えは、一生かけても出せないんじゃないかなって、そう思うの。
これが正直な気持ちね・・・A=´、`=)ゞ」



朱音の答えはもっともであった。

最初朱音は記憶を消さない方向で「YES」といったが、それが宿命だと思っていたからというのがあった。
しかしこうして何度も聞かれると、何が最良の策なのか、分からなくなってきてしまう・・・。

「何回も聞かなくていいわ、サラクロ。さっき一回答えを出した。
その言葉に私は、責任を持つから。」


そう付け加えた朱音の表情からは、先ほどまでの笑顔がなくなっていた。
その表情をみて、サラクロは頷いた。

(やはりな・・・。朱音と真也・ひとみとでは、記憶に対しても温度差が生まれているんじゃ・・・(><;))

じつは、「温度差」の有無を確認したくてサラクロはこの質問をしたのである。


なぜなら、この3人がどんな回答をしようとも、結局朱音、真也、ひとみの記憶の行方は、決まっているのだから・・・。


(さて、どうするかのぅ・・・。
ドクター田辺とやらも、真也から3つの世界のことを聞いてしまったわけだし、放っておくわけにはいかない。
朱音が退院する日、その日に・・・実行じゃな。。)

サラクロはみんなに向けて「にゃん♪」と鳴くと、

「さて、今日はお開きにしようじゃないか(‐^▽^‐)
朱音が退院する日、多分もう明日じゃろ?また見舞いに来てくれ♪」

そう言って、真也とひとみを見送った。


サラクロは、一人病院に残る朱音に付き添うことにした。

一番敏感になっている朱音。
彼女に何か気付かれてもまずいし、退院まではおとなしくしていてもらわねば、
彼女の将来のためにならないのだから・・・。