小説NO.130 「 現世の王 」 後編 | もうすぐって…いつ?

小説NO.130 「 現世の王 」 後編

「王になるにはな?ある条件が必要なんじゃ。
その条件とは、「王の血縁者」「王から直接、任務の引き継ぎを命じられた者」「過去に3つの世界、どこかの王を務めたことがある者」この3つのうち、一つでもクリアしていることじゃな。
シュリは1つ目の条件があてはまるし、頭輪は、2つ目の条件があてはまる。大抵はこの2つで王権は動いている。
しかし、じゃ・・・(-""-;)」

サラクロは「ふぅ・・・」とため息をついた。


「困ったことに、ワシの前任者には、1つ目も2つ目も、あてはまる者がいなかったんじゃよ(_ _。)」


「だ、だから・・・父さんが(((゜д゜;)))?!」

朱音は目を見開いてそう言った。
確かに健司は中間の世界を創り、そこの王を務めていた「岩砕」の生まれ変わりである。
3つめの条件に・・・当てはまるのだ。


サラクロは微笑を浮かべてこう、答えた。

「御名答。その通りじゃな(^_^)v
残るは3つ目の条件しかなかった。しかも、そのときワシの魂はちょうど死界を終えたところじゃった。
王にするにはもってこいって
わけじゃよA=´、`=)ゞ」


「そ・・・そうだったの・・・。」

朱音は父の宿命を知り、何とも言えない気持ちになっていた。
一度王を務めた者の宿命・・・。シュリの姿が、思わず頭をよぎった。
彼もまた、王を務めたという宿命を背負っているわけである。
そして、朱音とシュリの、子供・・・。
その子もまた、王になることになる可能性が高いのだ。


朱音の曇った表情を見て、サラクロは彼女に言葉をかけた。

「朱音、きみは何も間違ったことをしていない。
きみはワシの心配をする必要もないし、自分の子供やシュリの未来を案ずる必要もないんじゃよ?
心配な気持ちは分かる。家族なのだから。しかし、王は誰にでもできるものではないし、それをさせてもらえるというのは、ある意味名誉だと、ワシは思っているんじゃ(`・ω・´)
責任はあるがな、幸せじゃよ?こうして朱音や真也、ひとみとも出逢えるんじゃから。な?
これから王の子孫が増えていけば、王になれる魂も増えていくわけじゃろ?
ワシだっていつまでもこの姿をしているわけじゃない。またいつか、中間の世界、または死界へ逝く日が来るんじゃ。次は何にも知らないまま、虫になるかもしれないし、人間になるかもしれない。
魂に終わりはないんじゃよ(*^ー^)ノ」



その言葉を聞くと、朱音はサラクロを強く抱きしめずにはいられなかった。

「・・・うん。ありがとう、・・・父さん。」

自分のこころにモヤモヤと湧いた不安をすべてわかってくれているかのような、サラクロの言葉。
その言葉に、朱音は感激していた。


「あれ~?サラクロちゃん、真っ赤になってる(≧▽≦)」

ひとみがサラクロの顔を見て、ケタケタと笑った。

「あ。ほんとだ!!恥ずかしいのか?このぅ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」

真也も茶々を入れる。
すると、サラクロは低い声で、呟いた。短い、ひとこと・・・。



「・・・ぐ・・・・ぐるじい・・・・・(x_x;)」